冬にコラーゲン鍋を食すべき3つの理由

冬になり、女同士で飲もう!と「女子会」に使えるお店をネットで探し始めると、必ずと言っていいほど「コラーゲン鍋」という品を目にする。大抵はサムゲタンか鶏の水炊きか、もつ鍋だ。「たっぷり補給し、翌朝はお肌プルプル!」などとも書かれている。冬場にコラーゲンを勧められるのは、なぜなのか、どうやらそこにはれっきとした理由があるようなのだ。 コラーゲンは髪を太くする! 夏の間に痛んだ髪。日焼けや汗などで髪の元気がなくなり、乾燥したりまとまらなくなったりして困っている人も、少なくないだろう。また、加齢と共に髪は頼りなくなっていくもの。抜け毛が増えたり、髪が細くなるという悩みもつきものだ。髪の根本には毛乳があるが、それを支えているのがコラーゲン。しかしコラーゲンは紫外線やストレスで減ってしまうのだ。悩むと髪が抜けてしまう理由は、コラーゲンの現象によるものなのかもしれない。実はコラーゲンを8週間摂取したら髪が太くなった、という明治製菓の研究結果がある。日焼けや紫外線で痛んだ髪を元気づけるためにも、冬場にしっかりコラーゲン補給をしておくのは得策なのだろう。 コラーゲンは関節痛を和らげる! 人生も折り返し地点をを過ぎる頃には、冬場になると関節が痛くなるという人も多くなる。ひじ、ひざ、肩などが痛くなるのは、冷えるからだけではない。加齢により軟骨がすり減っるため、痛くなるのだという。実は軟骨の50%はコラーゲンでできているため、摂取することによって軟骨が丈夫になるだろうと言われている。ハーバード大の研究では、コラーゲンを90日間摂取したところ、リウマチ患者10人のうち1人が完治、6人が著しく症状が改善したという。つまり、冬場にコラーゲンを摂取することで、関節の痛みが軽減する可能性があるということなのだ。 コラーゲンは保湿する! 冬場は、暖房や北風などによる肌の乾燥にも悩まされる。いくらクリームを塗っても、肌に保湿スプレーをしても、なんだかスッキリしない。体内のコラーゲン量は、20代をピークに年齢と共に減っていくので年を重ねればなおさらだ。肌の深層にある真皮の部分の70%がコラーゲンである。肌からコラーゲンを塗り込んでも、コラーゲンがある真皮にまでは達しないので、口から摂取するほうが良いとされているのだ。体内のコラーゲン量が減ると、肌の水分も弾力も減ってしまう。コラーゲンを補充することで、肌のたるみやシワにも効果が出ることが期待されている。 どうやら冬場にコラーゲンを摂取する意味は充分にありそうだ。けれど、コラーゲン鍋の即効性は、はっきりとは分かっていないらしい。食べた翌日にぷるぷるのお肌になっているのも、本当にコラーゲンのおかげかどうかを断定はまだできていないのだとか。でも食べたことがある私は、翌日、お肌がもっちもちになってうれしかったのを覚えている。なんだか身体に良さそうだし、この冬は積極的にコラーゲン鍋をたくさん食べてみたい。 家で作る格安コラーゲン鍋 けれど、毎日鶏の鍋というのも飽きちゃいそうだ。そんな時に強い味方なのが「ゼラチン」である。コラーゲンを酵素分解したものがゼラチンなので、当然コラーゲンを含んでいる。粉状になっているが、お湯に溶け、冷えるとゼリー状の物体になる。このゼラチンを入れれば、どんなお鍋でも、たちまちコラーゲン鍋になってしまうというわけだ。『ゼライスぷるぷるコラーゲンレシピ』(藤本大三郎・著/扶桑社・刊)では、鍋の他にも、ゼリーやスムージーやジュレ、なんと炊き込むご飯やホットケーキやカレーに入れるなど、ゼライスの様々な活用法を紹介してくれている。確かにホットケーキに入れたらもちもちして美味しそうだ! ずぼらな私も、毎日何かにさらっとゼライスを足すくらいなら、できそうだ。そして何よりゼラチンパウダーは安い! 30グラムで僅か200円ほどなのだ。1グラムで920mgのコラーゲンが入っている。1日に必要なコラーゲンはまだはっきりしていないし、2000mgから10000mgと推奨量にも幅もある。人によって違いがあるのだろうし、自分に合う量を調整しつつ、この冬はコラーゲンを使って、毎日潤うお肌を目指してみよう。

日本の昔ばなしには「屁をこく嫁」という一大ジャンルがある

子どもは笑い話が好きであり、下品なことばが出てくると大喜びします。話題の『うんこ漢字ドリル』が200万部超えのベストセラーになったことでもわかります。 日本各地につたわる民話のなかには、「屁(へ)」「おなら」にまつわる笑い話があります。なかでも、日本の昔ばなしには「屁をこく嫁(よめ)」という一大ジャンルがあるのをご存じでしょうか。 「屁をこく嫁」の代表的あらすじ 小学校低学年向けのおはなし集『10分で読めるわらい話』(熊谷多津子・選/学研プラス・刊)には、イラスト付きで『へっこきよめさん』という昔ばなしが収録されています。 昔、ある村に、へを、よくこくむすめがおった。しかも、こくへ、こくへが、たいそう大きかった。でも家の中でこいていたので、むすめに、へっこきぐせがあるとは、家族以外、知らなかった。 (『10分で読めるわらい話』から引用) 平助という男に嫁いだむすめは、生活しているうちに、ついに屁をガマンできなくなります。 「どうしたい、顔が真っ青だよ。」「へ……、へ……」「へ? どこか、ぐあいが悪いのかい。」「へが、こきたいのです!」 (『10分で読めるわらい話』から引用) まさかの「屁がこきたいのです!」宣言に、お姑さんは「かまわないから、どんどんこきな」と言ってくれます。お嫁さんが遠慮なくおならをしたところ、お姑さんは家の外まで吹き飛ばされてしまったのです。 お姑さんは戸惑いますが、夫の平助はやさしい男なので離婚には至りません。それは正しい判断でした。お嫁さんの屁は、たくさんの柿をいっせいに落としたり、畑の農作物をいっせいに掘り起こすことができたりと、いろいろ役立ったからです。こうして、屁こき嫁はしあわせになりましたとさ。めでたし、めでたし。 日本の昔ばなし「屁こき嫁」には、さまざまなバリエーションがあります。『いまに語りつぐ日本民話集 第2集(4) 』(作品社・刊)に収録されているものを、5つのパターンに分類してみました。 A. 死人がでるパターン ・屁ひり姫(愛知県) お姫様が許嫁(いいなずけ)と潮干狩りをしているとき、海水にぬれないように、岩と岩のあいだをジャンプしたときに「ブーッ」と屁をこいてしまう。それを恥じたお姫様は、海に身を投げて死んでしまったとさ。 感想:許嫁の男が「気にするな」と言ってくれたにもかかわらずの悲劇! ・屁ひとつで三人死ぬ(宮城県) 嫁いだあと、大きな屁をたれることが発覚する。舅(しゅうと/結婚相手の父親)の苦情を受けて、仲人が屁こき嫁を叱って責める。それを苦にした屁こき嫁は、川に身を投げて死んだ。 屁こき嫁の死を悲しんだ夫は、愛する人を死に追いやった仲人や仲人の母に抗議する。すると、それを苦にした仲人の母が、首を吊って死んだ。 世間は「屁こき嫁や仲人母が死んだのは、夫のせいだ」とウワサをする。誹謗中傷に耐えられなくなった夫は、村の堤防から身を投げて死んでしまったとさ。 感想:「八つ墓村」ならぬ「三つ屁村」です。はたして真犯人は……。 B. 離婚が検討されるパターン ・屁っぴり嫁(宮城県) 美人で健康で性格のいいお嫁さんは、じつは「屁こき嫁」だった。家のなかで大きな屁をするものだから、囲炉裏の灰が舞って、たいへんなことになってしまう。嫁ぎ先の家族は、屁こき嫁に実家に帰ってもらうことにした。しかし、嫁の実家へゆく途中で、大きな屁をすることによって、梨の木から実をたくさん落としてみせたり、沼の魚を一気にさらってみせたりと、嫁は大活躍する。離婚は取りやめになり、屁こき嫁はしあわせになりましたとさ。 感想:実益があれば屁こきでもかまわない。合理的精神! C.「部屋」の語源とするパターン ・へやのいわれ(埼玉県) すごい屁をするけれど、実家に帰すほどではない。でも屁をするたびに吹き飛ばされては困るので、家の奥座敷に「嫁が屁をするための場所」つまり「屁屋(へや)」を作ったとさ。 感想:納屋のような離れを「屁屋」にしたパターンも存在します。ほかにも、迷惑をかけないように山奥で屁をさせたことから、ある川魚が「山屁(ヤマヘ)」と呼ばれるようになり、やがて山女(ヤマメ)に転じたというパターンも。 D. 重宝されるパターン ・屁たれ嫁(山形県) 屁たれを隠して嫁いだものの、やっぱり発覚してしまう。しかも大きな屁をしたときに、嫁ぎ先の「神棚」をひっくり返してしまったので、ついに「出ていけ!」と追い出されてしまう。 屁こき嫁がひとりで実家にむかって歩いていると、お祭りの神楽舞にでくわした。それをみた屁こき嫁は、おならで「ブッコブジマノッブッブップ、ピピッピイ」と楽器の音のマネをして、見物人たちを大喜びさせる。それは見事なものだったから、神楽舞の演者たちは、みんな屁こき嫁の手下になってしまう。その後、屁こき嫁は全国興行によって大金持ちになったとさ。 感想:「ピピッピイ」のくだりは、実が出ているっぽい。 E. 子どもには聞かせられないパターン ・勘違い(高知県) 縁談のときに「うちの娘には、人に言えない癖がある」とほのめかされる。くわしくたずねると「ひとつきに一度、かならず屁が出る」という癖だった。仲人も結婚相手も「1ヶ月に1度ならば少ないくらいだ」と承知して、婚姻が成立する。 結婚生活が始まったあと、夫が浮かない顔をして仲人のもとへやってくる。「どうした」と仲人がたずねると、驚きの事実が明かされる。嫁のおかしな癖についてだが、「ひとつき」というのは「ひと月」ではなくて、「ひと突き」という意味だった。 つまり、夜の営みにおいて、夫が「ひとつき」するたびに、嫁は屁をこいてしまう。「月」と「突き」の聞き違いだったとさ。 解説:仲人が「音楽入りで結構なこと」と言ったのには笑いました。 おなじ「屁こき嫁」でもビミョーに異なる 冒頭で紹介した、学研『10分で読めるわらい話』に収録されている『へっこきよめさん』は、BとCが融合したパターンに当てはまります。 いちばん多いのは、Bのパターンです。屁のせいによって離婚が決定したものの、嫁が実家に帰される道すがらに大きな屁がさまざまなことに役立って、離婚が取りやめになる───。 たとえば、『へっこきよめさま』(令丈ヒロ子・著 おくはらゆめ・著 / 講談社・刊)が当てはまります。 ほかにも、「屁をこく嫁」を題材にしたものは、絵本としてたくさん出版されています。おならの描写と擬音において、それぞれの作家の創意工夫がみられます。お子さんと一緒に、読み比べてみてはいかがでしょうか。

子育てに効果バツグンな、2つの魔法の言葉

子どもの育て方について、これまでに様々な評論家、芸能人、文化人によってあらゆる議論が交わされている。 調べてみてわかったことは、大きく分けて2つの意見があるということだ。叱って育てるべきという意見と、叱らないで育てたほうがいいという意見だ…って、それは当たり前なのだが、とにかくどちらが適切なのかという結論は出ていないのだ。 叱るわけでもなく、褒めるわけでもない子育て 『叱らない子育て』(岸見一郎・著/学研パブリッシング・刊)には、これまでのやり方とは一線を画す子育て方法が紹介されている。それは、叱らないけれども褒めないという独特な方法だ。 そのかわり、子どもを“勇気付ける”ことこそが大切なのだという。 これはアドラー心理学という心理学の手法に基づく子育ての仕方なのだそうで、子どもの自立心を育む上でも大きな効果があるそうだ。では、いったいどのようにすればいいのだろうか。 子どもの自立心を育てる魔法の言葉 その方法はシンプルだ。「ありがとう」「助かったよ」という2つの言葉を、様々な場面でかければいいのだ。例えば、子どもがお手伝いをしてくれたときは「部屋を掃除してくれてありがとう」「お使いをしてきてくれて助かったよ」といった具合に、声をかけてあげるのがベストなのだという。 こうすることで、子どもは自分がしていることが親や周りのために役に立っていると実感できる。自分に価値があると感じて、勇気付けられる。自分のことがどんどん好きになっていく。 自分のことが好きになれば、周囲を困らせる問題行動も起こさなくなるというわけだ。 子どもと対等な関係で付き合う 筆者によれば、「そんなことをしちゃダメでしょ!」という叱り方はもちろんNGだが、「すごいね」「よくできたね」という褒め言葉もNGワードなのだという。これらの言葉が、いずれも親が子どもを見下しているからこそ出てくる言葉であるためだ。 子どもと対等な関係を築くことが、理想的な親子関係を築くために大切という。ところが、親は知らず知らずのうちに、子どもを自分より下の立場として考えがちである。「ありがとう」「助かったよ」は、対等な関係で使われる言葉だからこそ、積極的に使う意味があるのだ。 ウチはウチ、ヨソはヨソ、という言葉がある。子どもも親も十人十色であり、育て方はそれぞれ違っていて当たり前だ。けれども、「ありがとう」「助かったよ」であれば、どんな親でも、どんなに子どもに対しても使うことができる。感謝されて嬉しくない子どもはいないのだから、効果は抜群といえるだろう。 成功体験は大人になってからも重要だ 「ありがとう」「助かったよ」は子どもに成功体験を与える意味でも、大切な言葉だと感じる。人が自分に自信がなくなるのは、成功体験がないためだ。気分が陰鬱になるのはそのためといえる。気持ちが沈んでいるとき、人からかけられた「ありがとう」という言葉は、とてもありがたく感じる。 ひょっとすると、子育てに限ったことではなく、良い会社をつくるためにもこの方法は効果的かもしれない。社長にとって社員は家族と言っている実業家がいた。上司が一方的に叱るのではなく、対等な関係で付き合える組織こそが理想なのだ。

残業を減らして仕事を楽しむためには?『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』

世の中には、残業をしたい人と残業をしたくない人がいます。 「残業をしたくない人」といっても様々なケースがあります。仕事のやり方が遅いせいで残業しているのなら、それは本人の責任です。 残業がイヤなら、仕事を早く終わらせるための工夫をしましょう。『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』(中谷彰宏・著/学研プラス・刊)は、63項目の「超速で仕事を終わらせる習慣」を紹介しています。 仕事は駅伝。1秒を稼ぐことの大切さ じつは、残業をしても「仕事の遅れ」は取り戻せません。遅れなければ、もっと先に進んでいるはずだからです。 現代社会では、利益を得られるのは「早いもの勝ち」「先着順」と決まっています。まさに競争社会であり、スポーツの「競走」でもスピードが求められます。 駅伝は10人で走ります。自分のところで、いかに1秒を稼ぐかの勝負です。 (『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』から引用) 競技中(就業時間内)のタイムこそが重要なのです。残業とは、陸上競技のゴール地点を過ぎても走り続けるようなものです。競争社会においては無意味な行為であり、手遅れなのです。 残業時間を30分減らすためには ちょっとした心がけで、残業時間を減らすことができます。ランチタイムを30分以内に終わらせれば良いのです。 ランチを食べるのが遅い人は、しくじっています。たいていは、食べすぎです。腹8分目でも、午後の仕事のスピードが落ちます。眠くなるからです。(中略)もう1つの遅くなる原因は、食べるのが遅い人とランチに行くことです。 (『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』から引用) フルタイムで働いているなら、労働基準法に定められている残りの休憩時間は勉強をしましょう。能力が高いビジネスパーソンは、スキマ時間を逃しません。 天才でさえ移動中に勉強していた 古今東西を問わず、後世に名を残すような人物は「スキマ時間」を有効活用しています。 作曲家のフランツ・リストは、19世紀のヨーロッパにおける人気ピアニストでもありました。会場までの移動を含めて「3日に1回」というスケジュールで演奏旅行おこなっていたリストは、暗譜(楽譜を見ない)で演奏することでも有名でした。 リストが天才だったのは確かですが、まったく練習をしなかったわけではありません。 練習するのは、移動の馬車の中です。馬車の中にピアノを設置し、練習していました。忙しい人は、移動中に仕事をするのです。 (『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』から引用) リストが使っていたのは「指を慣らすための音が出ない携帯鍵盤」でした。移動中に練習することによって、タイトなスケジュールにもかかわらず、ヨーロッパ各地でパーフェクトな演奏ができたわけです。 現代のビジネスパーソンには、通勤時間や出張の移動時間という「スキマ時間」があります。 仕事を楽しむための考え方 なぜ、仕事が早いほうがいいのでしょうか? 『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』の著者である中谷彰宏さんは、「スピードを上げれば楽しくなる。楽しくなれば、もっと速くなるから」とアドバイスしています。 昼食を急いだり、スキマ時間に勉強したりするのは、「時間に追われている」ように見えるかもしれません。しかし、仕事が早い人にとっては当たり前のことなのです。 マラソンで走っている人に、「急いでますか」という質問はしません。(中略)「急いでいます、急いでいます」と言いながら走っているマラソンランナーはいません。走っていることが、常態化しているからです。 (『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』から引用) つまり「仕事が早い人は、ハイペースがマイペース」というわけです。

お金が増えるパワーワード「だから何?」

お金は増やせるものです。ただし、せっかく増やしても、お金の扱いかたを知らなければ、たちまち消えていきます。 『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』(午堂登紀雄・著/学研プラス・刊) は、「サラリーマンの平均年収の10倍」を稼ぐ著者が、お金にまつわる43の考えかたを紹介しています。 「ダイエットとお金」の深い関係 お金が消える人は「ダイエットできた自分」を想像しお金が増える人は「途中経過の自分」を想像する (『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用) いつまでたっても理想の体重に近づけない人は、運動器具やダイエット食品の「効果」にだけ注目します。誰かが「○○でダイエットできた」という事実をもとに、自分にも同じ効果があると判断するのです。 しかし、健康的な減量とは長期間を要するものです。ダイエット効果が事実であったとしても、それは「何ヶ月も続けること」が必須条件です。 お金が消える人は、「すぐに効果があらわれる」と思っています。はじめから長く続ける気持ちがないため、あらゆるダイエット方法が成功しません。「買う→続かない」を繰り返して、多くのお金を失います。 お金が増える人は、目標達成とは長期戦であることを理解しています。だから、高額な運動器具やダイエット食品には手を出しません。歩く距離を増やしたり、食事の糖分や脂肪分に気をつけることによって、無理のない体重調整をおこないます。 「お金が消える人は、プロセスをすっ飛ばして結果だけを夢見る」傾向があるのです。 「ケチ」でもお金が消えていく!? お金が消える人は「オプションプラン」を加えるがお金が増える人は「ベーシックプラン」で済ませる (『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用) 本書には、お金が増える人は「エコノミークラスでくつろぐ」「厳選した型落ち品を買う」という考えかたが紹介されています。「最新」や「最上級」にはプレミアム価格が上乗せされており、品質差は少ないという事例です。 「お金をケチる=お金が増える」という意味ではありません。小金を貯めることに成功しても、見栄(みえ)や無知によってお金を失うことがあるからです。 お金が消える人は、セールスマンの「押しに弱い」です。保険でも新車オプションでも、他を検討せず、言われるがままに買ってしまいます。 お金が増える人は、セールスマンが言うことに「心の中でツッコミ」を入れています。具体的なシチュエーションを例に、紹介します。 お金を増やすおまじない「だから何?」 結婚式を売っているブライダル業界は、基本的にリピーターがいません。だから、一度の結婚式によって最大限に儲けようとします。「あの手この手でオプションをセールスし、利益の上乗せ」をするために、新婦新郎の心をくすぐって、言葉たくみに魅力的な提案をしてきます。 よくあるトーク(1)「せっかくですから」→「せっかくって、具体的に何が?」 (『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用) 追加オプションを提案されたとき、心の中で「だから何?」とツッコミを入れてみましょう。自問自答することによって、セールストークを吟味するための心の余裕ができます。 「だから何?」は、声に出さないほうがいいです。結婚式を準備してくれるウェディングプランナーは敵ではないからです。あくまでも「セールスマンのトークに惑わされないようにする」ことが目的です。 よくあるトーク(3)「一生に一度の晴れ舞台ですから」→「私の人生の晴れ舞台は、結婚式しかないってこと?」 (『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用) まさに「性格が悪い人の揚げ足取り」ですが……。それくらいの気持ちで「反証」したほうが、その場の空気に流されず、かえって冷静さを取り戻すことができます。 本書には「ウェディングプランナー」に対抗するための6種類のツッコミや考えかたが紹介されています。 最後に 本書『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』には、広い意味での「投資」に関する考えかたも紹介されています。 お金が消える人の結婚指輪は「ダイヤ」のリングお金が増える人の結婚指輪は「ゴールド」のリング お金が消える人は「デパートの大安売り」を喜ぶお金が増える人は「お金の大安売リ」を喜ぶ (『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用) 「自己投資」にまつわる考えかたは、以下のようなものです。 お金が消える人は「人気企業」のヒラ社員で終わりお金が増える人は「ダサい企業」でトップになる お金が消える人は「給料日後」に奮発するがお金が増える人は「必要ならいつでも」奮発する (『お金がどんどん増える人 お金がたちまち消える人』から引用) きわめつけは、お金が消える人は「レビューを見て」本を買うが、お金が増える人は「実際にパラパラめくって」買うか判断する、というものです。もちろん、理由が説明されています。ぜひ本書も、実際に手にとって「パラパラめくって」読んでみてください。

正月太り…3日で5キロ太れるが、3日で5キロは落とせない! それが人間!

毎年1月中旬に飛び交う「正月太り」。私も例外なくこの流行先取りしておりまして、1月3日に恐る恐る体重計に乗ってみると5キロ太っておりました。食べては寝て、寝ては食べを繰り返せば、5キロなんて簡単に太ります。若かりし頃は、すぐに体重を戻せていましたが、数日で体重が減るなんてこともないまま、現在もダイエット続行中でございます。 「このままじゃいかん!」 そうは思っていても、目の前に甘いものがあれば手が出てしまい、一度食べ始めると止まらない、2〜3人前の鍋だってどんとこいです! 今回は太ったとわかっていても元の体重に戻せない私が、きちんと痩せられる方法を考えていきたいと思います。   日本国民は毎年正月に太っている! 2016年の「お正月太りについてのアンケート」によると、昨年のお正月で68.3%の方がお正月太りを経験しており、中でも1〜3キロ増えたと言っている方が全体の63.1%を占めていたそうです。この調査は毎年開催されているのですが、常に70%近い方が「太った」と回答しているということは…みんな毎年太っているということ! 恐ろしい! でもみなさん、どうして正月に太ってしまったか原因はわかっていますか? 基本的に「食べる量 > 運動量」で太ります。日本国民として「お正月くらいはゆっくりしたい」という感覚が強くなるため、どうしても体はお休みモードになってしまうわけです。一度、自分の胸に手を当てて、お正月の暮らしぶりを振り返ってみましょう。 「うん、太るわ」 太ってしまったことは事実ですから、ここはしっかりと受け止めて、ゆっくり休ませた体を引き締め直し、ちょっと頑張れそうだったら自分の理想の体重へ近づける、そんな生活習慣に変えてしまいましょう♪ 正月太りは私たちに痩せるチャンスを与えてくれた、なんてポジティブに捉えるべし(笑)。 書くだけで痩せる? 周りの人たちに「正月太ったか?」と聞いてみたところ、運動しなかった、ダラダラ過ごしていたから、食べ過ぎたなどなどが原因で太っている人が多かったです。でも具体的にいつもよりどれくらい多く食べたか、どれほど運動量が少なかったか、など細かいところまでは把握できていなく、「なんとなく」太った原因があるという人がほとんどでした。 そこで正月太りしてしまった人にこそオススメしたいのが、レコーディングダイエットと呼ばれる食べた物のカロリーやその日の体重、運動量をひたすら記録していく方法です。そもそも、どうして書くだけで痩せるのでしょうか? 書くことによって自分が食べたものを客観的に見ることができます。「高カロリー料理が多い」「糖質のとり過ぎ」「間食が多い」など、自分のくせや太った原因がわかり、意識してコントロールできるようになります。 (『FYTTEダイエットダイアリー+』より引用) なるほど! 人生で何度もダイエットされてきた方もいらっしゃるかもしれませんが、太る原因と痩せる方法をしっかり自分の中でわかっていれば、常に理想の体重でいられますよね。よしっ今日からレコーディングダイエット始めちゃいましょう! 一気に痩せようとしない! まずは90日間続けてください。 これも私たちの悪いくせですが、一気に痩せよう! と頑張りすぎてしまう人が多すぎます。ダイエットは急がば回れ! 『FYTTEダイエットダイアリー+』(金丸絵里加・著/学研プラス・刊)を使いましょう。 このダイアリーを使えば、最初の1ヶ月で自分の現状を知れて、2ヶ月目に対策を実施、3ヶ月目に対策を継続することができるようになり、4ヶ月目以降では今までの対策が習慣化し、美しいボディを手に入れることができるのです。 他にも色々な食べ物のカロリーや脂質が掲載されているので、ちょっと食べ過ぎたなと思った時のメニュー選びにもぴったり。とんかつは脂質9.1グラム・カロリー450kalだけど、チキンソテーなら脂質が0.3グラム・カロリー375kalだからチキンソテーにするか、などなどその日の摂取量に合わせて選ぶことも可能です。 90日間頑張れば、来年のお正月には「あっこれは食べ過ぎだ」「もう少し運動しないと」という意識が出てくるので、お正月明け5キロ太った! なんて軽い珍事件も無くなります。ダイエットをしなくても良い体をキープする、言葉で言うのは簡単ですが、90日間続けられた先にしかその答えは待っていないのです。 面倒なのは当たり前、太った自分が悪いのだからやるかやらないかはあなた次第っ! 私はすでに始めていますよ、クックック。

知っておきたい「がんの予防法」と「がんになったときの対処法」

日本人の死因第一位は「がん」である。2015年の全死亡者のうち28.7%、実に3.5人に1人が、がんで亡くなっている(厚生労働省『2015年人口動態統計月報年報』より)。芸能人たちも、次々とがんになったことを告白している。いまや、がんは他人事ではない。誰しもがその可能性を持っている。しかしながら、いつ自分もなるかわからないからと怖れおののく必要はない。がんは、特別な病気ではなく、ある種の生活習慣病なのだから。   今回は、「がんの予防」と「仕事をバリバリこなせる生活習慣」について、がん治療と代替療法に詳しい安藤由朗氏の『自然治癒力アップで健康寿命が10歳のびる50のレッスン』(学研プラス・刊)から詳しく見ていこう。 食生活におけるポイント ・食事は常に“腹五分目”にする 昔から、食べ過ぎはよくない、腹八分目がベストだと言われてきたが、高脂肪・高塩分・肉食がメインの現代の食生活においては「腹五分目」が理想的なのだそう。食べ過ぎは血中の尿酸、乳酸や老廃物を増やして血液を濁らせる原因そのもの。お腹いっぱいまで食べることを止め、腹五分目くらいを目安にすることが大切。 ・調味料は天然のものを使う 「調味料にはお金をかけるべき」というのは、料理上手な友人がよく言っていたことだが、何も海外産の特別なものや高級品を選ぶ必要はない。できるだけ伝統的な製法で作られた天然のものを選ぶべきだと安藤氏。スーパーでよく並んでいるものの中には、添加物や合成着色料、保存料が含まれているものが多いので要注意。安心・安全な食材は少し値が張るものが多い。でも、毎日口にする食材にお金をかけることと、病気になってしまってから膨大な医療費をかけるのと、どちらが節約になるかは、明白である。 ・にんじん、ブロッコリーを積極的に食べる にんじんには、抗酸化力や免疫力を高める植物栄養素「ファイトケミカル」が豊富に含まれている。また、ブロッコリーも特に胃がんや大腸がんを抑制するという医学的根拠が報告されている。いろいろな種類のものをまんべんなく食べることが第一だが、中でもにんじん・ブロッコリーを意識的に摂取することが望ましい。 生活習慣におけるポイント  ・ゆっくり湯船につかる 冷えは万病の元である。最近は大人だけでなく子どもたちまで低体温である割合が増えているようだが、がん細胞は正常な細胞よりも熱に弱い。体温を上げると免疫力が活性化して、がん細胞に対する抑制力も高まる。そのため、冬場だけでなく夏場もしっかり湯船につかって、体を温める習慣はとても大切。 ・解熱剤に頼らない 以前のコラム「熱が出たら、薬を飲まずにキャベツをかぶろう。」にも書いたが、発熱など体の不調は、必要があって起こっていること。安藤氏の言葉を借りると「病気から体を守るための、正常でありがたい反応」なのだ。よって、体力の消耗やけいれんの心配があるような極度の高熱時以外は、解熱剤には頼らず、体を休めることがおすすめ。 ・たくさん笑って、たくさん泣く 免疫力を高めるには、笑うことや泣くことも大切。自律神経のバランスがリセットされストレスが軽減、がん細胞を攻撃するといわれるNK細胞の活性を低下させてくれるのだとか。感情を抑制せず、おおいに笑っておおいに泣くことも、がんを予防する方法のひとつである。 それでもがんになってしまったら 毎日不摂生をしている人はともかく、十分に食生活や生活習慣に気をつけている人でも、がんを患うことはある。では、もしも自分ががんであると診断されたらどうするか。 まずは、自分のがんに対する正しい知識を持つこと。医者の指示をただそのまま受け入れるのではなく、少しでも疑問に思うことがあれば、必ずセカンドオピニオンを受けること。そして、手術・抗がん剤療法・放射線療法の「がん三大療法」だけではなく、その他の可能性、「代替療法」にも目を向けること。代替療法とは、自然治癒力や免疫力を高めて体内環境を整える方法。漢方、鍼灸、アロマテラピー、アーユルヴェーダなど、その種類は様々だ。 「自分で情報を集め、自分で代替療法の現実に触れて、代替療法をどう評価するかを決めていただきたいと思うのです」と安藤氏は述べる。世の中の常識、マスメディアが報じることをすべてだと信じすぎず、もちろん頭から否定もせず、あらゆる面から物事を見ること、そして知ることが何より重要なのではないだろうか。 がん予防に限らず、普段の食生活や生活習慣に気をつけること、自然治癒力を高めることは、健康体を手に入れる何よりの近道である。元気に毎日を送るために、何かひとつでも、できることから実践していこうではないか。

酒は昼に飲もう! なぜなら「夜の酒」は×××が多いから

昼間から飲む酒は格別にうまい。 『孤独のグルメ』原作者・久住昌之さんも、まだ日が高いうちから飲む酒は「からだが夜よりも元気」だから「身も心も、酒を飲んでやろうという、いわば勝ちにいくような酒だ」と述べている。 おっしゃるとおり! よくぞ言ってくれたと全面的に同意したい。日が高いうちから飲む酒のうまさについては、私にもおぼえがある。 夜勤明けのテンションに身をまかせて、朝から「宅飲み」するのが大好きだった。 夜は働いて朝に飲む かつて私は、コンビニで夜の10時から翌朝7時まで働いていたことがある。9時間にわたって、ひとりで店内業務をおこなっていた。ヒマそうに見える真夜中のコンビニだが、やるべきことが意外にたくさんある。 コンビニエンスストアの深夜勤はお客が少ない。しかし、清掃や仕込みをはじめ、入荷したパンやおにぎりや弁当などの検品と陳列に追われてあっという間に9時間がすぎてしまう。とっても疲れる。だが、朝の7時まで働きぬけばお楽しみが待っている。同僚にバトンタッチして、私は店をあとにする。 朝の通勤ラッシュと入れちがうようにして、私は自宅へと向かう。この瞬間だけは勝ち組になれる。そうですか皆さんいまから働きに出かけるのですか。私はいまから酒を飲みに帰ります。ルンルン。 夜勤者は飲む場所にこまる 仕事が終わるのは朝7時すぎ。酒を飲ませてくれるような店が閉まっている時間帯だ。 牛丼屋やファミレスに行けば朝っぱらから酒が飲めないこともないけれど、いちおう体裁というものがある。恥じる心を忘れてしまえば獣(ケダモノ)と同じだ。夜にかんしてはケダモノと呼ばれて久しい私だが、おひさまが出ている時間帯くらいは品行方正でありたいと思っている。 ゆえに、朝酒を楽しみたければ世間様の目がおよばない「宅飲み」にかぎる。 コンビニと宅飲み 肴(さかな)は、ざっかけないものでOKだ。台所でイチから作る気にもなれないので、コンビニで買い求めることが多い。 夜勤明けの腹具合というのは特別なものだ。眠気と疲労と空腹がまざりあっているせいか、理性をつかさどる脳の部位がバカになっている。食べたあとは明日の深夜勤にそなえてすぐ寝なきゃいけないのに、つい脂っぽいものを買ってしまう。以下、すこし貧乏くさい話がつづく。よろしければおつきあい下さい。 アメリカンドッグ。棒に刺したソーセージをドーナツ生地で包んで揚げたものだ。こいつでもって、アルコールを迎え入れるための「腹をつくる」。ビールにもよくあう。おまけで付けてくれるケチャップとマスタードをたっぷりとかけて。 諸君、私は揚げたチキンが好きだ。ファミチキ・からあげくん・Lチキ・揚げ鶏など、各社のラインナップをその日の気分によって選ぶ。五個入りのからあげパックもいい感じだ。 私は、朝におでんは食べない。「なにかちがう」と思うからだ。朝から飲酒するよりも、朝からおでんを食べることのほうが人の道をはずしている気がする。朝おでんの背徳感ったら、もう……。あくまでも個人的な印象にすぎないが。 ふつうのビール缶を3分の2ほど飲んだあたりで、わたしの顔はレッドに染まる。弱いのだ。ほろ酔い気分が好きなだけで、あまり酒が飲めるほうでない。 さて、〆(シメ)の食いものを何にしようか? 世間の定番はめん類やお茶漬けだが、私はサンドイッチを好む。セブンイレブンの『ハムサラダサンド』がいい。あれが一番うまい。ハムの質と量は他チェーン店の200円前後のハムサンドを圧倒している。しっとりしたパンと不満を感じさせない量のハムを味わいながら、残りのビールで流しこむ。 風呂は酒の最良の友 汗水たらして働いたあとに飲む酒は、うまいにきまっている。おなじくらい、風呂あがりに飲む酒だってうまい。それが「銭湯」を満喫したあとならば、なおさらだ。 『昼のセント酒』は、明るいうちから銭湯でひとっ風呂浴びたあとそのまま居酒屋へ直行するという、庶民が考えるうる最高のぜいたくを題材にしたエッセイ集だ。これを読んだせいで下戸のくせにつたない酒トークをしてしまった。 著者は『かっこいいスキヤキ』や『食の軍師』でおなじみ、久住昌之&和泉晴紀のコンビ。あいかわらず冒頭から飛ばしている。  夜の酒は、言い訳が多い。疲れたから。嫌なことがあったから。退屈だから。飲まされたから。あるいは、嬉しいから。記念日だから。そこに酒があるから。(中略)夜の酒は、どうしたって、昼の酒の健康で正直で明るいウマさには、かなわない。 (『昼のセント酒』から引用) なんという「こじつけ」の妙。とにかく明るいうちから飲むことを正当化するための完璧な理論武装をして、著者の久住さんはおもに東京の銭湯と居酒屋をハシゴしている。 たとえば、寿司や天ぷらの名店がつどう中央区銀座の『金春湯』をたずねて「板前っぽい人が多い。ここには現役感がある」と発見したり、やたら張り紙(注意書き)の多い風呂屋を「注文の多い料理店ならぬ、ここはお願いの多い銭湯だ」と看破する。 本書の著者は、銭湯と居酒屋という組み合わせに浅からぬ縁がある。久住さんがまだ駆け出しだったころ、デビュー誌である『月刊漫画ガロ』の名物編集長・長井勝一さんに銭湯へ誘われたときのエピソードには、おもわず胸がアツくなった。 神保町にある『梅の湯』は、皇居ランナーたちのステーションになっているらしい。ランニング関連のフリーペーパーがいくつも置いてあったりと、汗を流したあと素通りするだけでなく、銭湯はコミュニティの形成にもひと役買っている。 本書を読めば、いまでは縁遠くなりがちな「昔ながらの銭湯」へ足を運びたくなることうけあいだ。

続かなくていい! もう自分を責めないで!

来年こそ! 今年こそ!明日こそ! 今日こそ! 続けようと思えば思うほど続かない、これは悲しき人間のサガなのではないでしょうか? 私も「よし、今回こそ!」と10月に購入した手帳ですが、11月半ばの現在でもう続いていません。なんでこんな簡単なこともできないんだ…、と自分にビンタしようとしているところです。 今回は、私と同じように続かない人の心を癒すお話しをお伝えさせていただきます。   三日坊主でいい 手帳もそうですが、買う前そして買った直後はものすごいモチベーションです。 「よっしゃー! やるでぇ〜!」 「これを続ければ、来年の今頃はククク…」 と、結果にコミットする前からコミット後のことばかりを考えてしまっています。冷静に考えればわかることなのに、それができないんですよね。やる気を持つ⇒実践⇒続かない⇒自分を責める⇒落ち込む⇒またやる気を持つの悪循環! 『「続く」技術』(金児昭・著/あさ出版・刊)によると、決して自分を「ダメ」だと思うなということが度々出てきました。誰にでも、何にでも好不調の波があるので、続けたいことであればそこでやめてしまったのではなく、休んでいると思うようにするんだそうです。 三日坊主でも「とにかくやり始めて三日も続いた」と考えられます。 (『「続く」技術』から引用) 優しい…。どうですか? 続かないと嘆いていたみなさんの心の傷が、少しずつ癒えていると思いませんか?(笑) そもそも、計画を立てない なぜ、続かなくなってしまうか? そこには3つの理由がありました。 理由① 計画が大げさすぎる 理由② 続けていく自信がない、迷いがある 理由③ 大切だから続けなくてはという気持ちが強すぎる つまり、深く考えて細かな計画を立てたりするのではなく、「ちょっとやってみるか!」と、まずはスタートを切ってしまうのが良いそうなのです。あなたが今、続けていること、例えば通勤中のSNSチェックを思い返してみてください。「今日から毎朝、みんなのSNSをチェックするぞ!」という気合のもとチェックしていますか? きっと気がついたら…という方が多いと思います。 もしランニングを続けたい! と思っているなら、まず走っちゃいましょう。次の日も走れそうだったら走ってみる…それを繰り返していけば、いつの間にか習慣になって続いていた! なんてことも。気合を入れて、まずは道具から、一緒に走る人がどうだ、天気がどうだ、自分のプライドがどうだなどと色々と言い訳をしている暇があったらやってしまえー! ということですね!! 自分は自分、すごい人の真似をしない とは言っても、続かない自分を責めてしまう人はまだまだたくさんいるでしょう。そんな時によくやってしまうのが、「あの人はすごいな〜」と続いている人を羨ましく思ってしまうこと。 できないものは、逆立ちしてもできません。100メートルを9秒台で走れないのと同じくらい、すごい人の真似はできないと私は心底、身に沁みています。 (『「続く」技術』から引用) そう、できないものはできないのです。 みんながすごい人の真似をできたら、その人はすごい人ではないのですから。自分は、自分。続けたいけど、続けられないのも自分なのです。そんな私を理解してあげて、「あーまたこれは続かなかったな」と理解してあげればいいのです。開き直ってしまったらすごく嫌な人になっちゃいますが、色々と試行錯誤していくうちにできること・楽しいことが分かって気がついたら続いていることがたくさん出てくるでしょう。さあ、あなたが続けたいことはどれですか?

現代人よ! 今こそ古文なり。日常生活でも使える古文単語ベスト5

古文と向き合うのは、何年ぶりでしょう。学生の時は、あーどうやって暗記しようかと単語帳にひたすら書き連ねたり、「ありをりはべりいまそかり」を呪文のように唱えたり、たくさんの努力をしてきました。 今回は、シリーズ累計400万部を突破した大ベストセラー! 受験生の味方「マドンナ古文」でお馴染みの荻野文子さんの『マドンナ古文単語230 れんしゅう帖 パワーアップ版』(荻野文子・著/学研プラス・刊)より、日常生活のちょっとしたリアクションとして使える古文単語を、現代で使えるシチュエーションと合わせて、ランキング形式で発表させて頂きます。今こそ、古文を使い、スマートなコミュニケーションをしちゃいましょう!   第5位「つとめて」 枕草子の中で「冬はつとめて」と出てくるので、覚えている方も多いかもしれません。「早朝」という意味で使われ、一般的に「冬は早朝がいいよねー」という現代語訳で解釈されています。 ▼ 現代で使えるシチュエーション 先輩「例の企画書、どうなってる?」 後輩「明日のつとめてまでには!」 先輩「お前、ちゃんと寝るんだぞ」 後輩「ありがとうございます!」 第4位「をこなり」 こちらは『和泉式部日記』の中でも、使われている単語です。恋仲である和泉式部と帥宮敦道親王でしたが、当時モテモテだった和泉式部へ恋仲の彼から手紙が届き、そこに記されていた一文が… 「さりともと頼みけるがをこなる」 だったのですが、どんな意味か想像できますでしょうか? この一文には、モテモテな和泉式部に嫉妬した彼が、「そうだとしてもバカだった」と言っているのです! 「をこなり」は「ばかだ・愚かだ」という意味で使われています。 ▼ 現代で使えるシチュエーション 男A「10年付き合ってた彼女にフラれたよ」 男B「なんで?」 男A「俺が悪いんだ…職場の子と浮気しちゃったんだよ」 男B「をこなり…」   第3位「うたて」 この単語は、「いやだ」の意味で使われます。ただ、「いやだ」という言葉ってなんとなく全てを拒否されているような気持ちになりがち。 心の中では断らなくてもいいかな? と思っていても体裁上、一回断っておくか…的なときに、ちょっと語尾を伸ばして「うたて」と言うと、スムーズなコミュニケーションができちゃいます。 ▼ 現代で使えるシチュエーション 女「ちょっと、今日のバイトのシフト変わってくれないかな?」 男「うたてぇ~」 女「えーそこをなんとか! タバコひと箱あげるからさ!!」 男「しょうがないなぁOK!」 女「ありがとう♡」   第2位「なんでふ」 柔らかくてかわいい字面…こんなメッセージがメール等で送られてきたら、キュンとしてしまいませんか?(笑)萌え系タレントが首をかしげているような姿が連想され、キュンとしますよね!!(強引) これは文字の通り、「どうして」という意味で使われているので、現代でも何の違和感もなく使うことができる古文単語ですが、発音する際には「なんじょう」となりますので、ご注意を! ▼ 現代で使えるシチュエーション 父「今日は帰りが遅くなるから」 娘「なんでふ?」 父「ちょっと会議が長引いているんだよ…」 娘「なんでふ?」 父「やっぱり早く帰るね!!」 第1位「むべ」 さあ、いよいよ第1位の発表です! 似ている言葉で「むげ(「ひどい」という意味)」がありますが、この「むべ」はどんな意味なのでしょうか? 以下の和歌を例に考えてみましょう。 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ […]