ハウツーが満載のコラム
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小説に関する記事一覧

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ひたすら書き続ければ、作家になれますか?

作家になりたいと夢見る人はわりと多い。
けれど、不思議なことにそうした人の多くはまだ1行も書き出してはいない。「作家」というステイタスに憧れていて、書きたいネタがあるわけではないのだ。とはいえ、バリバリ書き続けていれば、いつかは作家になれるかというとそれも違う。
どう行動したらいいのかを『若草物語』(ルイザ.メイ.オルコット・著/学研プラス・刊)で考えてみた。

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異世界と現実とをつなぐ、川という存在。

伊勢神宮の外宮から内宮に向かう際、五十鈴川に架けられた長い宇治橋を渡る。
この橋は、俗世と聖界をつなぐ橋だと言われている。
神様のいる世界に足を踏み入れる前に橋を渡ることに、一種の儀式めいたものを感じてしまう。なぜか人は、川に神秘的なものを感じてしまいがちだ。

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石神を救いたい。『容疑者Xの献身』のハッピーエンドを考えてみた

わたしには、救いたい人物がいます。

彼の名前は、石神哲哉(いしがみ・てつや)。年齢は三十代後半~四十代前半。職業は高校の数学教師。東野圭吾のベストセラー小説『容疑者Xの献身』の登場人物です。

石神は、ある理由によって「悲しい決断」をします。それは、石神にとって「社会的な死」を意味するものです。

不遇の天才数学者である石神が下した「決断」は、探偵ガリレオこと湯川学(ゆかわ・まなぶ)が「非常に悲しい」と嘆くほどの、大きな犠牲をともなうものでした。

できることなら、石神を救ってあげたい。そのためには、時間を巻き戻すしかありません。

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この秋、改めて『華麗なるギャツビー』にしびれています

理由はわからないのだけれど、時々、『華麗なるギャツビー』(F・スコット・フィッツジェラルド・著、橋本福夫・訳/早川書房・刊)を読みたくてたまらなくなる。
普段は、日本の小説で十分に満足していて、海外の物語はどちらといえば敬遠している。
それなのに、突如、わきあがるギャツビーへの欲求。読みたくて欲しくて、もうどうかなりそう!!と、なる。
なぜ、そうなるのか?
自分でも不思議だ。

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ロンドンの地底都市をさぐるファンタジー小説

世界40カ国で大人気のイギリス発ファンタジー小説が、このたび新訳で復刊した。

トンネル 迷宮への扉』(ロデリック・ゴードン、ブライアン・ウィリアムズ・著 橋本恵・訳/学研プラス・刊)は、アルビノの少年が、異世界へと失踪した父親を追いかけるなかで世界の秘密を知るというあらすじだ。魔法が登場しないシリアス・ファンタジーであり、海外ファンタジーになじみがない読者でも楽しめる世界観だ。

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小説家になるには“体力”が必要だ!

今から10年ほど前、フリーライターの僕におもしろい仕事がやってきた。それは「小説家のサポートをしてくれませんか?」というもの。

僕はこの仕事を始めてから、仕事の内容は選ばないようにしていた。ファッション、アマチュア無線、パソコン、建築、写真、野菜、グラフィック、音楽、車、携帯電話、各種参考書……。依頼があった仕事はなんでもやっていた。

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オタクは「神話」が大好きである

大ヒットしたエンターテインメント作品は、必ずしも斬新さやオリジナリティが評価されているわけではない。偉大なクリエーターほど模倣するのがうまい。盗んでもOKなものをうまく盗んでアレンジしてみせる。意外に思うかもしれない。

たとえば、『新世紀エヴァンゲリオン』は「使徒」「ロンギヌスの槍」(新約聖書)などのキリスト教ネタが満載だ。『ドラゴンクエスト』は「ロト」(旧約聖書)、『ファイナルファンタジー』は「ギルガメッシュ」(メソポタミア神話)や「オーディン」(北欧神話)を題材にしている。

神話や歴史的題材をうまくアレンジできることが、偉大なクリエーターやヒットメーカーになるための条件だ。先人が残したものを活用することは「巨人の肩の上に乗って進む」ということだ。より遠くを目指すためであってルール違反ではない。

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ムカつく上司をブン殴るまえに読むべき本

すまじきものは宮仕え。社長や上司をいつか殴ってやろうと決めている全国5000万人の労働者の皆さま。いかがお過ごしでしょうか。

ムカついたからといって暴力はよろしくない。自分の手を汚さずにゴルゴ13に依頼……するのではなく、もっとスマートな方法で仕返しする方法がある。

いまから数百年前に「召使いの心得」を書いた本があった。貴族のお屋敷で「できるだけ気楽に勤めを果たすためのコツ」を説いたものだ。その内容は、わたしたち現代人が読んでも参考になる。雇い主にこっそり仕返しをするやり方も学べる。紹介しよう。

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真実の愛は、どこにある?

異質の存在が主人公の物語がある。たとえば映画『A.I.』は幼いアンドロイドが人間のママを求めてやまない話だった。魂を持ったアンドロイドは人間の子どものようにママの愛情を求める。それは人間ではないだけに純粋で真っ直ぐすぎるものだった。2016年1月期のTBSドラマ『わたしを離さないで』の原作の同名小説も、とある"特別な子ども"として育てられた若者達が愛を求める物語である。これもまた普通とは違う状態であるからこそ、私たちは彼らの生きる姿に深い衝撃を受けてしまうのだと思う。

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