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エッセイに関する記事一覧

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「のり塩忌」といえば誰の命日?

芥川龍之介の命日を「河童忌」という。芥川の代表作のひとつにちなんで名付けられた。

太宰治の命日である「桜桃忌」の由来も同じだ。司馬遼太郎の命日に「菜の花忌」と冠したイベントがおこなわれるのは、歴史小説『菜の花の沖』にあやかっている。

「のり塩忌」には、34歳の若さで亡くなった伊藤計劃(いとう・けいかく)を追悼する。日本のSF作家。2009年(平成21年)3月20日没。代表作は『虐殺器官』『ハーモニー』等。

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伊藤計劃がほめていた映画を観る

2009年惜しくも早逝した作家・伊藤計劃の体は、ほとんど小島秀夫とSF小説と映画で出来ていた。かれが生前につづっていたブログには、映画についての言及が目立つ。趣味嗜好のみにとどまらず、創作者としての血肉にもなっていた形跡がある。

デビュー作『虐殺器官』における終盤のカタルシスは、あきらかに黒沢清監督の映画『CURE』や『カリスマ』を参照しているからだ。オリジナル長編2作目『ハーモニー』の参照先のひとつとしては、映画『リベリオン』を挙げることもできるだろう。

伊藤計劃は、映画の観客だけでは飽き足らず、いちファンとして映画文化の素晴らしさを広めたり、映画人口を増やせないかと模索していた。1990年代後半から個人ホームページで、せっせと映画紹介を書いては公開していた文章が『Running Pictures 伊藤計劃映画時評集1』(伊藤計劃・著/早川書房・刊)としてまとめられている。

この本をきっかけに、わたしは「食わずぎらい」だった映画をいくつも観た。感想や評価を同じくする映画もあらためて鑑賞してみた。

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中堅くらいのマンガ家が悩んでいること

カラスヤサトシ・カレー沢薫・福満しげゆき。わたしのマンガ史観では、これらの面々を「2010年代における自虐マンガの御三家」と位置づけている。かれらに共通するのは、同時代を屈託もなく生きる「リア充」たちに対する敵対心ならびに劣等感だ。

カワイイは作れる。そう、カレー沢薫ならね(http://fum2.jp/5799/)

なかでも福満しげゆきは、対人関係の悩みをかかえて高校を中退したのち、女性関係において鬱屈した青春時代を送らざるをえなかった無念をいまだに忘れておらず、いわゆる「こじらせ」を原動力にして面白い作品を生み出している。いま注目すべきマンガ家のひとりだ。

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はしご酒を楽しむ4つの極意

ラズウェル細木といえば『酒のほそ道』でおなじみのグルメ漫画家だ。ゆる~い絵柄だが、あなどるなかれ。いつのまにか「第16回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞していた。読み捨てのマンガではないことが認められたわけだ。

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求人広告の「誰にでも簡単にできる仕事」には注意!

なるべく簡単な作業でお金がほしい。そんな求職者の心理を見透かしているのか、求人広告には「軽作業」というキャッチコピーが目立つ。その中のひとつが「倉庫内仕分け作業」であり、近ごろは「ピッキング作業」と表記されていることが多い。「誰にでも簡単にできる仕事」だという。本当なのだろうか?

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森博嗣はサブウェイをうまく注文できない

地下鉄ではない。サンドイッチのサブウェイだ。15億円以上の印税を稼いだといわれている人気作家も、庶民とおなじようにファストフード店を利用することがあるらしい。マックのドライブスルーもよく利用するという。

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