ハウツーが満載のコラム
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沼口祐子の過去記事一覧

無題

”正露丸”は、その昔は”征露丸”だった

20世紀のはじめ、陸軍の軍医をしていた森鷗外らが「ケレヲソートという薬が効く」と働きかけ、これを軍が採用した。ケレヲソートとは、木クレオソートのことで、そう誰もが知っているおなかの薬、正露丸のことだ。

日露戦争では、この薬がたくさんの日本の兵隊を守ったという。当時は「征露丸」と書かれていたが、文字通り、ロシアを征服するという意味で征の字が使われていたそうだ。

薬の評判は瞬く間に日本全国に伝わり、中島佐一という人が“忠勇征露丸”を発売したのが、家庭の常備薬としてのはじまりだった。

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無題

”青春”に思いを馳せる小説が読みたくなるとき

日本と世界のマスコミは、エマニュエル・マクロン新フランス大統領が誕生したとき、彼の24歳年上の妻ブリジットさんに大注目した。15歳の男子高校生と39歳の女教師との恋愛、そして結婚なんて、映画みたいでいかにもフランスらしいからだろう。

初恋の人が“先生”という人は意外と多いかもしれないが、その青春の頃の一途な思いがずっと続くケースはやっぱり稀だし、皆が興味津々になるのはよくわかる。

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無題

名作映画のロケ地を旅してみたい

まもなくカンヌ国際映画祭がはじまる。
2017年はどんな作品がパルム・ドールを獲得するのか注目だ。また、カンヌでは例年、世界中から集まってくるセレブたちがレッドカーペット上で見せる華麗なドレス姿にも人々の目は釘付けとなる。
さて、映画は観るのも楽しいけれど、憧れの俳優、女優たちが名画の中で立った場所、歩いた道を実際に訪れるという楽しみもある。
名作シネマで旅する世界の街角』(ニューズウィーク日本版編集部・著/CCCメデイアハウス・刊)は、ロケ地を旅してみたい人は必見の手引書だ。

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グリム童話に秘められたドイツの母親たちからのメッセージ

グリム童話はドイツ各地で語り伝えられていた昔話をグリム兄弟が本にまとめたもの。最初は『子どもと家庭のメルヘン』というタイトルだった。

グリム童話が本当は怖いと言われるのは、最初は採集した話を忠実に表現していたため、残酷すぎるところがあったからだ。そのため、版を改めるたびに文章も改め、子ども向きに詩的に味わい深い話に仕上げられるようになった。

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熊本へ、夏目漱石の面影を訪ねる旅のススメ

パリの友人から一冊の本が送られてきた。
Oreiller d'herbes』、明治の文豪、夏目漱石の『草枕』の仏訳本だ。手紙が添えられていて「付箋を貼ったページを読んでみてほしい。カメリア(椿)の花をここまで、見事に描写した作家は世界中探しても彼以外にはいないだろう。SOSEKIはすばらしい! とても感動した」とあった。

私はいつも日本の誇るべき文化をフランス人たちから教えられてばかりだ。辞書を引きながら仏訳文を読み、そして、オリジナルの『草枕』もあらためて読んでみた。

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飛行機萌えの女子「空美さん」が増えている!

鉄道マニアの女子のことを「鉄子」と呼ぶように、飛行機マニアの女子のことは「空美」と言うらしい。

飛行機マニアには、撮影派、乗り派、空港楽しみ派、グッズ収集派、そして自宅で航空無線や映画やゲームなどを楽しむ在宅派などがいるそうだ。

先に断っておくと私は飛行機に乗るのが好きではない。
正直、怖いのだ。

それでも外国へ行くためには飛行機に乗らなればならないから乗ってはいるが、いつも空の旅をぜんぜん楽しめていない派なのだ。

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ずっと一緒にいたいから「めざせ! ご長寿犬!」

うちの犬の長生き大事典』(若山正之・監修学研プラス・刊)の全ページを繰り返し繰り返し、3回も読んだ。
本書は
7歳からのワンちゃんの健康管理やしつけ、お世話の方法を、写真やイラストつきで丁寧に解説した一冊だ。

うちの犬は、ラブラドールのメスで現在14歳。つい先日、乳腺腫瘍の手術を受け、元気に復帰したばかり。

今後も長生きのためなら、何でもしてあげたいと私は思っているのだ。

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無題

フランスのおばあちゃんが教えてくれたエコロジーな掃除術

フランスから日本に帰国する際、私は10年暮らした賃貸アパートを、なるべく10年前と同じ状態に戻すべく必死で大掃除をした。

フランスでは入居時と退出時に「エタ・デ・リュー」と呼ばれる物件のかなり細かな状態チェックが行われ書類として残される。で、退出時に破損した箇所、汚した箇所があれば、その修繕費と掃除代が敷金から引かれるのだが、破損や汚れがひどいと大家から追加請求されることもあると友人のフランス人たちから聞かされていた。だから借家人たちは皆、何日もかけて部屋の隅から隅までを徹底的に磨き上げるのだという。

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無題

一日50本以上抜けたら要注意! 今すぐ抜け毛を減らす方法とは?

入学、就職、昇進、引越しなど、春は環境の変化でストレスがたまり、抜け毛が増えやすい時期。
一日に抜ける自然な抜け毛は30本ほど、多くても50本でそれ以上になったら要注意だと、髪の治療家・田中和義氏は言う。

けれども不安になることはない。『髪の取扱説明書』(田中和義・著/インプレス・刊)を読んで、これまでの間違ったヘアケアをやめ、ちょっとした生活改善をすれば抜け毛、薄毛は防ぐことができるそうだ。

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ドイツやフランスの子どもたちが手ではなく、人差し指をあげる理由

アメリカでも、そしてヨーロッパでもポピュリズムが台頭してきている。
移民排斥を訴える政党が支持率を伸ばし、4月から5月にかけて行われるフランス大統領選では、極右政党
FNフロントナショナルのマリーヌ・ルペンが一回目の投票では1位になるのではと予想されている。

そのマリーヌ・ルペンでも、ユダヤ人差別にだけは敏感だ。
父親でかつてのFN党首であったジャン・マリー・ルペンが「ガス室は第二次世界大戦の末梢事」と発言したため、党創設者であるにもかかわらず、娘のマリーヌ・ルペンはすぐさま父親を除名処分にした。

ヨーロッパの人々は今でも世界史上最悪とされるホロコーストの影をひきずり、ナチズムを拒絶し続けているのだ。

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