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なぜだか他人をイラッとさせる人の特徴

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あなたの周りにもいないだろうか。ちょっとした一言、不意に送られてくるメール、ブログへのコメントが、なぜだか気になる。いちいちイラッとさせられる。根は悪い人ではないのに、なぜこんなにも嫌悪感を抱いてしまうのだろうか。

無論、性格自体が合わないというケースも中にはあるが、大概は人として嫌いなわけではない。なのに、カチンとくる。同じことを別の人に言われても、まったく気にならないのに。この違いは何なのだ!

言葉のチョイスひとつで、良い人にも悪い人にもなれる

思い返してみると、そういう人たちは総じて「言葉のチョイス」に問題がある。
たとえば、定期的に連絡がくる知人がいるのだが、「空いてる日連絡するって言ってくれてて、待ってたんだけど。いつ空いてるのかな?」「今週は忙しいのかな?」「明日忙しいんだね。明後日とか?どうなのかな?」と終始この調子のメールが届く。会うのがイヤなわけではないが、このグイグイくる感じが苦手で返事にいつも困る。「今週は忙しいのかな?」ではなく「今週は忙しい?」と文末の「かな」がないだけでも、ずいぶん印象が変わるのに。極論、「忙しいかな?」でも問題ない。「の」が入るだけで、なんだか追い込まれている気分になるのは、私だけだろうか。

反対に、なぜかこの人から頼まれるとイヤとは言えないなーという友人がいる。結構無理めなお願いでも、うーん、これはひとつ頑張っちゃうか!と思える人。そういう人は、お願いの仕方がうまいのだ。

ほんの些細な言葉の違い、言い回しによって、受ける印象は180度変わってくるのだから、日本語は難しい。何気なく発した言葉が、意図しないところで相手を傷つけてしまったり、怒らせてしまうことも往々にしてある。せっかくなら、日本語をうまく使いこなして、"感じのいい人"になろうではないか。

大人としての言葉選び

大人の言葉の選び方』(石原壮一郎・著/日本文芸社・刊)には、大人として使いたい言葉が、シーン別に紹介されている。その中から、仕事だけでなく、プライベートでも使える事例をいくつかピックアップしてみよう。

【CASE1】なにかしてあげたお礼として、予想外の高級そうなお返しを頂いたとき
Good→「かえって気を遣わせちゃって申し訳ない。ありがとう!」
Bad→「こんな気を遣ってくれなくてよかったのに」
意味合いとしては同じだが、後者はせっかく気を遣ってくれた相手の行為を否定することになるので、ちょっと失礼。時に謝ることで感謝の気持ちを伝えられるのが、大人の妙技である。

【CASE2】相手が地震や台風などで被害を受けたとき
Good→「◯◯さんに怪我がなかったのが何よりです」
Bad→「その程度で済んでよかったですね」
慰めるつもりで言った台詞でも、後者は相手はカチンとくる言い方。デリケートな場面での言葉のチョイスは慎重に。

【CASE3】SNSなどで、的外れな受け取り方をされたときの返信
Good→「いろんな受け取り方があるんですね。勉強になりました」
Bad→ムキなって反論する
自分が書いた投稿に対して的外れなコメントをされた場合、躍起になって反論するのは大人ではない。サラリと流す対応をすることで、やり取りを見ている第三者は、まともに相手にしない大人っぷりを評価してくれるはず。

言わなくてもわかるはず、は存在しない

日常の中のさまざまなシーンにおいて、タメになる言葉の選び方を教えてくれている本書だが、著者の石原氏はこのようにも述べている。

「言わなくてもわかるはず」はじつは幻想。
どんなに親しくても、たとえ家族でも、人間はひとりひとり考え方や感じ方が違います。近しい相手には「言わなくてもわかってくれるはず」という思いを抱きがちですが、それは勝手な期待を込めた幻想であり、一種の甘えと言っても過言ではありません。

(『大人としての言葉の選び方』より引用)

そういえば、私が一人目を出産して間もない頃のこと。夜まったく寝ない息子に睡眠不足の日々、初めての育児ということもあり、心身ともに疲労困憊していた私に、弟が励ましのメッセージをLINEで送ってきてくれた。内容は、巷でも話題になっていた子育てに対するある詩の引用。すごく心があたたかくなった。そこで私が返したメッセージが「ありがとう……」。万感の思いを込めての「ありがとう」のつもりだったのだが、後日弟に会ったとき「あの励ましメール、あんまりだった? 返信がそっけなかったから……」と言われて驚いた。今思えば、もう一言二言、具体的な感謝の気持ちを添えておくべきだった。

やはり日本語は難しい。思いを100%伝えるのは無理としても、せっかくなら最も適した言葉で、自分の思いをしっかりと伝えたい。そのためには、語彙を増やしておくこと、言葉の選択肢を幅広く持っておくことが大切。単語や言葉の言い回しのストックを意識的に増やすよう心がけて、よりハッピーな毎日を送ろう!

(文・水谷 花楓)

大人の言葉の選び方

著者:石原壮一郎
出版社:日本文芸社
言葉としてだけでなく、相手がどんな気持ちで使っているのか、使ってはいけない相手など、より実践しやすい内容に。何気なく言ってしまった言葉が、相手を悲しませてしまったり、怒らせたりしてしまう、という経験は誰しも一度はあると思います。相手を傷つけないように、「言葉では断っていないけれども、断っている」というような、複数のニュアンスを含む奥ゆかしい日本語だからこそ、きちんとした使い方をできれば、相手にもきちんと伝わります。YES、NOだけでない、日本ならではの習慣も踏まえた実践的なモノの言い方がわかります。

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