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体に悪いと言われても、インスタントラーメンはやめられない

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子どものころ、食べるものについて親からいちいち口出しされた経験をお持ちの方は多いだろう。私もよく、食べたいものばかり食べていると、「体に悪いから、そんなものを食べてはいけません!」と攻撃された。代表例は、駄菓子(うまい棒、チロルチョコなど)、ポテチ、ハンバーガー、そしてインスタントラーメンだ。

誰が何と言おうと、うますぎる

インスタントラーメンは親から糾弾されやすい。勝手に食べていると、「健康によくない!」「太るわよ!」など、痛烈な言葉を浴びせられる。しかし、誰がなんと言おうと、おいしいのだから仕方ない。何度食べてもまったく飽きない。すごい食べ物である。ちなみに、カップヌードルに入っているみんな大好きな“謎肉”は、正式には「ダイスミンチ」というらしい。ミンチ肉をサイコロ状にかためたものだから、だそうだ。知らなかった。

さて、インスタントラーメンは老若男女に愛されている。私はライターをやるようになってから、ますます消費量が増えた気がする。ライターや漫画家といった職業の方々は、どれだけインスタントラーメンにお世話になっているのだろうか。そして、保存がきくため、災害のときの備蓄用品にも役立てられている。こんなに偉大な食べ物を発明した人はすごい、すごすぎる!

というわけで、誰がどうやって発明したのか知りたくなったので、『インスタントラーメンのひみつ』(田中久志、望月恭子・著/学研プラス・刊)を読んでみた。余談だが、本著のマンガを描いている田中久志氏は、かつて鳥山明氏のアシスタントを務めていた方でもある。田中氏も仕事中にインスタントラーメンをすすっていたのだろうか、と勝手に想像してしまった。おそらく、食べていたに違いない。

日本で発明されたインスタントラーメン

インスタントラーメンの元祖である「チキンラーメン」は、日清食品の創業者である安藤百福氏によって発明された。

彼は自宅の裏庭に研究小屋を建てて、せっせと研究に励んだが、失敗の連続だった。そんなある日、奥さんが天ぷらを揚げている光景を見て、麺を油で揚げて乾燥させておけば、お湯をかけたときにしっかりと麺に戻ることを発見したのだ。昭和33年に発売された「チキンラーメン」は、当時、魔法のラーメンと呼ばれて爆発的にヒットしたのだ。

その後、安藤氏は、昭和46年には世界初のカップめんである「カップヌードル」を世に送り出す。当初は販売に苦戦したそうだが、あさま山荘事件で機動隊が極寒のなか食べている様子がテレビで生中継され、一気に広まったというエピソードは有名だ。

ちなみに、当時はカップヌードルを手にし、フォークを使って食べながら歩くのがカッコよかったそうだ。しかし、これは熱湯をぶっかけてしまう危険性があり、歩きスマホよりも危険である。危険さはポケモンGOの比ではない。幸いにも現在ではそういう食べ方をする人はいなくなった。よかった、よかった。

人類への貢献度は計り知れない

平成13年には、なんと宇宙で食べられるインスタントラーメン「スペース・ラム」の開発がはじまり、平成17年にはNASAのスペースシャトル・ディスカバリーに搭載された。インスタントラーメンは体に悪いどころか、人類の科学の進歩に大きく貢献した食べ物なのである。現在、全世界で年間1000億食が消費されており、まさに日本発の世界食といっていいだろう。

和食が世界無形遺産に登録されたが、インスタントラーメンこそ、世界に誇る和食と言っていいのではないだろうか。これからは堂々と胸を張って食べたいものだ。

とはいえ、こればかり食べているとさすがに健康に良い気はしない。極端に偏った食事は禁物、何事もバランスが大事であるのは言うまでもないことだ。

(文:元城健)

インスタントラーメンのひみつ

著者:田中久志、望月恭子
出版社:学研プラス
みんなが大好きなインスタントラーメンはどこで生まれたのか、発明したのは誰なのか?工場ではどのように作られているのか。そこに隠されたひみつは何なのか。この本を読めば、そんなインスタントラーメンのことが、なにもかもわかっちゃうよ!

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