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あなたはもし無人島に漂着してしまったら、生き残れるか?

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2011年に発生した東日本大震災、そしてこのたびの熊本地震などの超巨大地震は日本人に大きな衝撃を与えた。また、火山の噴火や水害など、ここのところ大規模な災害が相次いでいる。災害列島ニッポンで生活している以上、我々のまわりではいつ、何時、何が起こるか分からない。日頃の備えが必要だと痛感させられる。

災害時に役立つ危機管理能力

自然災害は人間の予想をはるかに超えて発生する。そんなときに重要なのは、サバイバルの能力だ。生存のためのノウハウを学んでおけば、様々な状況下でも対応できる能力が身につく。

楽しくて役に立つ「サバイバル」大作戦 自分の身は自分で守れ!』(向山洋一・編、高橋 勲・著/PHP研究所・刊)には、あらゆる場面で使えるサバイバルテクニックが満載だ。このなかから、「もし無人島に漂着してしまった場合、生き残れるか?」というコンテンツを紹介したい。

おそらく、子ども時代に無人島生活にあこがれた人は結構いるはずだ。私は親と喧嘩したとき、家出して無人島で生活してみたいなあと思ったことがある。都会の喧騒を離れて無人島暮らし、なんかよさそうじゃんと思う人もいるかもしれない。しかし、無人島に漂着してしまうと何より人がいないし、コンビニなんかあるはずもないし、便利な道具もないから、すべて自給自足の生活になってしまうのだ。

まさに究極のサバイバルなのである。

飲み水をゲットする

最初に対策をとらなければいけないのは、飲み水の問題だ。島のなかを歩き回り、川や滝を見つけることができればいいのだが、ない場合はどうすればいいのだろう。海水を飲むわけにはいかない。では、以下の3つのうち、飲み水として利用できるものはどれだろうか?

1:雨水

2:水たまりの水

3:植物の葉についた水滴

答えは1と3。雨水は天の恵み。積極的に利用すべきだ。植物の葉についた水滴は早朝に採取できる。問題は2。水たまりの水は、一見きれいな澄んだ水であっても、雑菌に汚染されていたり、動物の排泄物が入っていることもあるので危険だ。しかし、どうしても水たまりの水を利用しなければならないほど危機的な状況では、火をおこして煮沸することを優先しよう。

ちなみに、水も食事もとらずに人間は何日生きられるかご存じだろうか。1921年のフランスで、水、食事なしで17日も生きた人の記録がある。自然条件などにもよるが、どうやら2週間(14日)ほどは生存可能と言われている。

食べ物を確保しよう

無人島で重要なのは、食べられる植物の知識だ。以下の植物のうち、食用にできるものはどれだろう。

1:スズラン

2:タンポポ

3:ヒガンバナ

4:ツクシ

5:ヒメジョオン

6:トリカブト

2のタンポポ、4のツクシ、5のヒメジョオンが正解。残りの3つはすべて毒草だ。特にトリカブトは猛毒で、無人島に生えている可能性はそんなに多くなさそうだが、食べてしまったら最悪、死に至ってしまう。生存どころの話ではなくなるので注意しよう。

他にも、食用にできる草として、イタドリ、フキ、ワラビ、セリ、ハコベなどがある。また、アケビグミなどの果実も貴重な食料になるが、誤って有毒植物を口にしないように注意を払いたい。

虫は最強のタンパク源

普段はとても食べようなどと思わないが、無人島で貴重なタンパク源になるのがだ。虫は無視できない存在なのである。本著によると、虫は姿かたちが醜いほど美味で、ほとんどの虫が食用になる。カブトムシ、アリ、ムカデ、イナゴ、クモ、セミ、コオロギ、ゲンゴロウ、トンボなどなど。ちなみに、みんなが忌み嫌うGも立派に食用になるのだ(注:種類によっては食べられないものもあります)。

植物やキノコは毒を持つものが多く、素人には区別がつきにくい。無人島で食料に困ったら、迷わず虫をチョイスしよう。ただし、ホタルやナメクジは食用に適さないので要注意だ。ゴミやフンについている虫も、病原菌を持っていることが多いので避けるようにしたい。

本書には他にも、火をおこす方法、寝床を作る方法、道具を作る方法などが紹介されている。無人島に漂着しなくとも、災害時に役立つ知識が満載だ。

日頃の備えを怠るべからず

いつか確実に来る自然災害。無人島に漂着するなんて、あり得ない出来事と思うかもしれない。しかし、津波にさらわれる可能性もあるし、豪華客船に乗船中に船が難破、島に流れつく可能性だってあるのだ。

災害に対する備えは、災害用品を準備するだけではまだまだ十分とはいえない。万が一のときにどう行動するか、シミュレーションを怠らないことも必要なのだ。

(文:元城健)

楽しくて役に立つ「サバイバル」大作戦 自分の身は自分で守れ!

著者:高橋 勲
出版社:PHP研究所
もしも乗っていた船が難破して、無人島に流れ着いたらどうする? 実際にはあり得ないような話だが、大災害や事件が相次ぐ現在、どんなことが起こるかわからない。特に、日頃都会の中で暮らす子供たちに、いざという時に自分の身を守るための知恵をぜひ授けたいものだ。本書は「トレッキング」編、「無人島」編、「都会」編と、3編からなっており、各ステージで、登場人物が様々な危険に遭遇する。読者は登場人物になったつもりでそれぞれの設問に答えていく。例えば「無人島」では、飲み水を確保するには、自力で脱出する方法は、などの問題があり、いかだの作り方などの図解で紹介。「都会」では、マンションで地震があったら、デパートで家事にあったら等、ぜひ知っておきたい災害に対する予備知識が満載。さらに、各最終ページでは、今までの結果に応じて自分の「サバイバル度」が診断される。イラスト豊富でアウトドアにも役立つ楽しい一冊。

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