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日本一の売上高を誇る鉄道会社はど〜こだ?

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身近な交通機関、鉄道。ほとんどの人が、鉄道を利用したことがあるはずだ。特に都市部で働いている人にとっては、鉄道は重要な「足」である。

そんな鉄道だが、意外と知らないことが多いのではないだろうか。それでは、ちょっとした鉄道の豆知識を紹介していこう。

JR以外の鉄道会社は何て呼ぶ?

JR。1987年に日本国有鉄道(国鉄)が民営化された際に付けられた名称だ。簡単に言えば「元国鉄」がJR。わかりやすい。

それでは、JR以外の鉄道会社はどのように呼んでいるだろうか? 僕は「私鉄」と呼んでいる。「JRで●●駅まで行って、そこから私鉄に乗り換えて……」というような感じだ。

もともと私鉄は「私設鉄道」の略。いわゆる「国有鉄道」と対をなす言葉だ。しかし、1987年に国鉄が分割・民営化されたことにより、JRも「私鉄」の範疇になってしまう。

そこで、新しい言葉が生まれた。それが「民鉄」だ。『なんでもわかる! 鉄道用語大事典』(梅原淳・著/朝日新聞出版・刊)にはこう記述されている。

「民鉄」とは、民営鉄道の略だ。(中略)この言葉を用いた社団法人日本民営鉄道協会(1967年6月28日設立、以下民鉄協会)があり、ここに加盟している鉄道会社を民鉄と呼ぶと好都合なのだ。

『なんでもわかる! 鉄道用語大事典』より引用

この民鉄には、JR各社は加盟していない。なので、JRとの対義語として「民鉄」はふさわしいのだ。

隠れ「売上高日本一」の会社は意外!!

民鉄のなかには、「大手民鉄」と呼ばれるグループがある。民鉄のなかでも特に大規模な会社をそう分類しているそうだ。

輸送人員を見てみると、大手民鉄ナンバーワンは東京地下鉄(東京メトロ)。2012年度の輸送人員は23億4891万3000人。JR西日本の18億1358万2000人を上回っている。

東京地下鉄よりも輸送人員を上回っているのは、61億3470万7000人のJR東日本のみ。しかし、売上高で見るとまったく予想外の会社がトップに躍り出る。

その会社は、長野県の扇沢−黒部ダム間の6.1kmの路線名のないトロリーバスを運営。2012年度の輸送人員は88万8000人。しかし、同社の2014年度の連結売上高は3兆4060億3000万円と、東京地下鉄やJR東日本をも上回っている。

いったい、どの会社なのだろうか。それは「関西電力株式会社」だ。

トロリーバスの売上高は10億円ちょっとで、同社の売上高の0.03%。しかし、近畿地方一体に電力を供給しており、鉄道を有する会社では売上高ナンバーワンなのだ。

事情はどうあれ、関西電力は国土交通大臣の許可を受けたれっきとした鉄道事業者である。民鉄協会に加盟してさえもいないが、「知られざる大手」であると認識しておくとよいだろう。

『なんでもわかる! 鉄道用語大事典』より引用

これは、鉄道ファンにも意外と知られていない事実らしいので、日常会話のアクセントとしてこのネタを使ってみてはいかがだろうか。

『なんでもわかる! 鉄道用語大事典』を読んでいると、鉄道用語というのは奥が深い。「鉄道」という言葉ひとつとっても、いろいろな意味を含んでいる。鉄道用語を知ることは、鉄道そのものを、そして日本語の複雑さを知ることにもなるだろう。

ちなみに、JRは商標上は「ジェイアアル」ということだ。またひとつ、知識が増えた。

(文:三浦一紀)

なんでもわかる! 鉄道用語大事典

著者:梅原淳
出版社:朝日新聞出版
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