ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

四季愛でて 俳句をつくろう 575

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

みなさんの趣味はなんですか?

私は、「読書が好きです」とか「よく映画を見てます」と答えるのですが、「俳句を作ります」なんて言えたら素敵ですよね〜。俳句と聞くと、すごく高尚で一般の人には縁遠い趣味のように思うかもしれませんが、実際にやってみるととっても身近で、四季がある日本の美しさを自分らしく楽しめる趣味であると感じました。

季節の移ろいを感じやすいこの時期、新しい趣味として俳句を始めてみませんか?

松尾芭蕉 初の俳句は 19歳

俳句と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、『奥の細道』を作った松尾芭蕉さんではないでしょうか? 芭蕉さんは、19歳の時に俳諧の道に入り、45歳の時に『奥の細道』の旅に出たと言われています。この旅は、当時40歳だった弟子の曾良さんとともに150日かけて東北から北陸地方への2400キロを巡り(1日あたり16キロも移動しているなんてすごい!!)62句を詠んで、今でも多くの人に親しまれる書となりました。

代表的な句として「松島や ああ松島や 松島や」を思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれませんが、実はこの句の作者は不明です! しかも、『奥の細道』には出てきません! 実際に松島では、弟子の曾良さんが「松島や 鶴に身をかれ ほととぎす」という句を詠んでいますが、芭蕉さんは『奥の細道』では松島の句を詠んでいなかったと言われています。

はじまりの 土地に伺い しみじみと

ということで、私も芭蕉さんと弟子の曾良さんが『奥の細道』の旅へ出発した街「千住」へ行ってきました。

 

haiku01

 

意外と住宅街でびっくりだったのですが、休日だったせいか人もチラホラいて、今でも親しまれていることを体感しました。

ここで詠まれた出発の句は、以下のような一句だったと言われています。

 

行春や 鳥啼魚(とりなきうお)の 目は泪

(春も過ぎ去ろうとしている。その春を惜しんで、鳥は愁いて啼き、魚もまた目に涙をためているようだ〈私も親しい人と別れを惜しみつつ遠く離れていくことであるよ〉。)

『お手本は奥の細道 はじめて作る俳句教室』より引用

「ああ〜ここで芭蕉さんが出発前に涙したんだな」と思いながら私も10分くらい佇んでみましたが、なかなかいい句は生まれませんでした(笑)。

まずは真似 いきなりうまくは できないよ

私のように「俳句を作るぞー!」と気合いを入れてもすぐにはできません。

そんな時に役立つのは、『お手本は奥の細道 はじめて作る俳句教室』(塩見恵介・著/すばる舎・刊)です。この書籍は、『奥の細道』に掲載されている62句をテーマごとにひとつひとる分け解説してくれているので、学びながら俳句を楽しむことがができます。

趣味と言ってもゼロからひとりで始めるのはちょっと億劫…ここはひとつ、芭蕉先生と曾良先生に教えていただきましょう!

 

新しい趣味をつくるというのは、とても刺激的で楽しいですよね。

今回ちょっとだけ俳句の世界に触れて、奥深さを知るとともに、「あら、こんなにも身近なことを詠んでいたのね」と感じる句がたくさんありました。四季がある日本だからこそ、彩り豊かな季語を使って、季節の美しさを俳句で作れるような余裕のある心を持ちたいものですね。私も芭蕉さんと同じ45歳になったら弟子を連れて、『つるたの細道』を作ってみようと思います(笑)。

(つるたちかこ)

お手本は奥の細道 はじめて作る俳句教室

著者:塩見恵介
出版社:すばる舎
はじめて俳句を作るなら、相棒はダンゼン奥の細道! あなただけの自由な句がどんどんつくれてしまう、新しくて楽しいテキストブックです。カラー写真と句作のヒントで誰でもすぐに取り組めます。俳句の書き込みもできるので、これ一冊持ってお出かけもOK。ストーリーを追いながら、五七五の基本、切れ字、さまざまな視点の見つけ方まで、さくさくマスターできます!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事