ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

明日のイクメン必見! フランスのパパが教える新米パパのための出産と育児

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

これから生まれてくる赤ちゃんのために育休を取りたいと考えている日本男性は増えているが、実際の育児休暇の取得率は2%台に留まっているそうだ。

会社内でのパタ二ティハラスメントを心配し、育休を取りにくいと考える男性社員は、なんと86%以上だという。

出生時両立支援助成金

国としてはこの現状を変えようと、今年、平成28年度から、出生時両立支援助成金を新設した。これは男性社員が育児休業を取りやすい職場の風土作りを目指したもので、男性社員に一定の育休を取得させた事業主に助成金を支払うもの。

支給対象になるのは、子の出生後8週間以内に開始する連続14日以上(中小企業の場合は連続5日以上)の育休。支給額は取組及び育休1人目で中小企業が60万円、大企業が30万円だそうだ。

もっとも過去3年以内に男性の育休取得者が出ている事業主は対象外で、しかも支給対象となるのは1年度につき1人まで、というから、まだまだ感は否めない。が、それでも、一歩前進で、今後は育休を取ろうとするイクメンは徐々に増えていくだろう。

男性の目から見た出産と育児

さて、出産と育児に関する本は産む側の女性の立場に立ったものがほとんどだが、男性の立場から見ためずらしい出産&育児書が、『フランスのパパはあわてない 妊娠から産後まで妻を支える166の心得』(リオネル・パイエス&ブノワ・ル・ゴエデック・著/CCCメディアハウス・刊)だ。

2児のパパであるジャーナリストのリオネル・パイエス氏が自らの体験をもとに、ジャーナリストの視点で書いた新米パパのための出産と育児のハウツー本で、男性の疑問にすべて答える一問一答形式を取っている。さらに男性助産師のブノワ・ル・ゴエデックが知っておきたい産前産後の知識、そして新生児のケアを丁寧に解説している。

フランス式はこうだという内容ではないので、日本の新米パパが読んでも役に立つ一冊となるだろう。また、本書では日本の出産育児情報も加筆されていているので手引書としても使える。

男性だから抱く疑問がおもしろい

166のクエスチョンの中には、男性ならではの妻の妊娠と出産に伴う、戸惑いや疑問が素直に書かれているのがかなりおもしろいので、ちょっと紹介してみよう。

Q:妻が結婚指輪を外してしまったのですが、理由を聞く勇気がありません。子どもに集中したいのか?

A:頭を冷やそう。それは指がむくんできて指輪が痛いから外しただけ。

Q:出産に立ち会わないと、僕は臆病者のうえに、悪い父親になるのだろうか?

A:出産とは「立ち会う」ものではなく「体験」すべきもの。別の場所にいても妻と同じ思いでいることが彼女にわかっていればそれで十分なのだ。

Q:あのー、僕もマタニティブルーになっていいのでしょうか?

A:はい、場合によってはありかもしれない。

Q:泣き声にもう我慢できない! 怒りを爆発させないためには、どうしたらいいでしょう?

A:「うるさい、黙れ」と子どもに言うべきである。絶対に手を上げてはいけないが、それ以外は、口に出していいのである。

Q:居間で音楽を聴くと子どもを起こすことになりますか?

A:いつものように笑って、音楽を聴き、テレビを観て、普段通りでよい。”家族の音”が子どもの生活にリズムを与え、安心させることにもなる。

このほかにも憂鬱や心配を吹き飛ばすQ&Aが続々出てくるので、それらを読めば新米パパもきっと肩の力を抜いて赤ちゃんを迎えられるだろう。

子育ては最高に楽しい

私たち夫婦は渡仏してすぐに子宝に恵まれた。結婚11年目での環境の激変が効いたのか、すっかり諦めていた赤ちゃんがやってきたのだ。異国での妊娠生活、子育ては、それこそ戸惑いの連続で、夫婦であたふたしまくる毎日だった。その当時、夫がどんな風に思っていたかが、今、本書を通してよ~くわかった気がする。

振り返ると子育ての季節は、驚きと感動の連続だった。そして楽しかったなと今改めて思っている。

あなたの前で横になっているこの新生児を、ただ見つめていることが、何にも勝る経験だということに気づくだろう。それはパラシュートでの降下や、世界の果てでのトレッキング、ワールドカップの決勝戦、ほかのどんなことより驚きに満ちていることがわかるだろう。

(『フランスのパパはあわてない 妊娠から出産まで妻を支える166の心得』から引用)

さあ、明日の新米パパたち、勇気を持って育休を取り、子育ての季節を楽しもう!

(文:沼口祐子)

フランスのパパはあわてない 妊娠から産後まで妻を支える166の心得

著者:リオネル・パイエス&ブノワ・ル・ゴエデック(著)鳥取絹子(訳)
出版社:CCCメディアハウス
フランスで一番読まれている、パパの教科書。妻の妊娠がわかったときの不安や喜びから、妊娠中のあれこれ、そして陣痛が始まって入院&退院後まで、新米パパが知っておきたいことを一問一答形式でわかりやすくお答えします。妊娠のサインは? 周囲に妊娠を知らせる時期は? 妊娠中のセックスについて……検診と保険は? 胎児の性別は? つわり中に自分にできることは? 陣痛が始まったら? 退院後に何をすればいい? フランスのパパがみんな読んでいる、パパのための出産本。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事