ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

えっ?えっ?なんて? 1日3分で誰でも英語がペラペラに?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

グローバリゼーションとかワールドスタンダードとか、耳には心地よいものの、誰も真の定義ができないキーワードが独り歩きし始めてどのくらい経つだろう。
そして、こうしたキーワードは英語力―特に会話力―に直結する形で語られることがとても多いような気がする。

永遠のブーム

きわめて熱心な英語教育フレームワークが確立している日本では、大学で第二外国語まで英語を選択すれば、学習期間は10年間にわたる。なのにTOEIC日本人受験者の平均点は512点で、48か国中40位(TOEICテストを運営するETS社が2014年7月16日に発表)。
FIFAランキングに置き換えれば、200か国中167位のガイアナに相当する(2015年1月のランキングを基に筆者が算出)。 “だから”英語学習は永遠のブームであり続けているのか。あるいは、“なのに”の方に振れぎみなのか。
最近は、大手英会話学校が次から次へと繰り出す“○○キッズ”といったコースも目立つ。でもこのトレンド、結局は何回もリピートしている先祖返りなのかもしれない。

何度も訪れる先祖返り

管理職の条件としてTOEIC700点取得を義務付ける有名企業が続出する中、高得点をゲットするためのテクニック本が数多く出版されている。ところが、TOEICで高得点を取ったからといって、日本人がイメージする会話力が実現されるとは限らないようだ。
とある大手英会話学校で講師をしている友人の話によれば、TOEICのスコアと会話力は必ずしも一致しないらしい。多くの生徒さんたちと接している彼が強く感じるのは、”英語力がある”ことの一般的な定義が”ペラペラ(に近く)英語が話せる”というニュアンスだという。
もう30年以上前の話。当時大学2年生だった筆者は、大きな生命保険会社が入っているビルの隣にあるレストランでバイトをしていた。その会社の偉い人たちもよく来ていて、ある日そういう偉い人たちの一人にこう言われた。
「英語くらい話せないと、これからの時代は生き残れないぞ」
そして彼が誇らしげに見せたのは、“中学英語文法やり直し”的な本だった。「英語くらい」と言ったわりには、リスタートがそこでは、少なくとも自分が納得できるレベルまで行くのにどれだけ時間がかかるのかという話になるし、説得力に欠ける。
ついこの間、地下鉄の中で、入社10年目くらいに見える男性ふたりが“いかにしたら通じる英語が話せるか”、“どういう学習法が最も効率がいいか”について熱く語っていた。しばらくして、ひとりがバッグから取り出した本が、中学英語文法やり直し的な本だった。
やはり、メソッドに関しては30年前から何も進化していないし、永遠のブームの中で小さな先祖返りが何回も繰り返されているのが現状なのか。

“英語脳”、“英語のシャワー”…キャッチーなワードの落とし穴

中学英語文法やり直しを全否定するつもりはまったくない。ただ、もう少しスピード感がある方法はないのか。近頃は、 聞き流すだけで話せるようになるという教材や、脳を英語向けに作り替えるテクニックなど、方法論はさまざまある。
でも、ちょっと待って。英語脳作成マニュアルや英語のシャワーは本当に近道なのか。 勉強用の時間をしっかり確保できるなら、ベストチョイスはやっぱり英会話学校だろう。これは、ジムに入って痩せようという意気込みにも似ている。
ただ、仕事が立て込むこともあるだろうし、費用を考え合わせると、パーフェクトではない。そこで、こう考えてみる。ジムは無理だけど、家の周りでランニングくらいなら大丈夫という人は多いはずだ。起動時間が短い方法があるなら、それなりに期待できるのではないか。
『ペラペラになれる3分間英語勉強法』(西村恵美著、ペレ出版刊)は、数多い方法論の中、ひとつの指標になるかもしれない。この本のタイトル、感覚的に正しい。そもそも、語学の勉強で感覚以外に頼るものがあるだろうか。何かを始め、続けるには、入り口もやり方も人それぞれだろう。
必要なのは、ただの足踏みになるかもしれない“中学英語文法やり直し”でもなく、響きの心地よさだけ感じて終わるかもしれない英語脳作成マニュアルや英語のシャワーでもない。ぶつ切りの時間を最大限に使って走り出す気にしてくれるツールだ。
本当に1日3分でペラペラになれる? 信じるか信じないかはあなた次第。

(文:宇佐和通)

ペラペラになれる3分間英語勉強法

著者:西村恵美
出版社:ベレ出版

バスや地下鉄の待ち時間の1・2分の時間でできる英会話の練習。お風呂で1分間スピーチなど、構えることなく少しの時間で、英語がすらすら出てくるようになるトレーニング法と「聞く・話す・読む・書く」力をつけるための正しい勉強法について詳しく解説します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事