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弱った金魚は塩水で飼え! 金魚すくいの金魚を長生きさせる方法とは?

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10年ほど前、金魚飼育にハマっていたことがある。家に9本ほどの大小の水槽を構え、かなりの数の金魚を飼育していた。

偶然にも産卵してしまい、卵を孵して育てたこともある。とにかく当時は、金魚が大好きでしょうがなかった。

ちょうどデジタル一眼レフを買い、写真を始めていた頃なので、金魚を撮影して雑誌に応募していたりもした(賞をもらって大量の図書券をもらったのはいい思い出)。

金魚を飼うことは「水を飼うこと」

金魚を飼うのは一見簡単そうだが、実は奥が深い。僕が最終的に行き着いた結論は、「水を飼う」ということだ。これは、金魚に限らず魚類を飼う場合は同じことが言えるだろう。

金魚は、水に住んでいる。そして、金魚を健康に長生きさせるには、その水をいい状態に保つのが一番だ。

いい水を保つには、定期的な水換えが重要。水槽の半分から3分の1ほどの水を、週に1回ほど換えていた。全部換えてしまうと、水の中にいるバクテリアがゼロになってしまう。このバクテリアが適量に水の中にいることが、もっとも重要なのだ。増えすぎても、少なくてもいけない。

そのために、定期的な水換えが重要なのだ。もちろん、状況によって水換えの頻度などは異なるし、屋外の大きな水槽などでは、水換えをしないということもある。あくまでも、一般的な水槽で飼う場合の話だ。

金魚すくいの金魚を長生きさせるには?

金魚を飼うきっかけナンバーワンは、なんといっても金魚すくいだろう。しかし、金魚すくいでやってきた金魚は、早く死んでしまうことが多い。これは、金魚すくいという過酷な環境にいたために弱っていることと、自宅に持ち帰ってから適切な処置を行っていないためだ。

はじめて金魚と暮らす人の本』(松沢陽士・著/学研プラス・刊)には、金魚の飼い方について詳しく記されている。

金魚を飼うには水道水はNG。水道水に含まれる塩素は金魚にとって猛毒。薬品を入れるか1日ほど日向に水をさらして塩素を抜くのは基本。ご存じの方も多いだろう。

「金魚を飼うぞ!」と決めて、ペットショップや専門店で飼うのならば、1週間くらい前から水槽に水を張り、空気を送っておくと水質が安定して、金魚も住みやすくなる。

しかし、金魚すくいの場合には突然家にやってくる。水槽の用意すらできていないこともあるだろう。

その場合は、とにかく広めの容器を用意して、塩素を抜いた水を張る。塩素を抜く薬品はホームセンターや100円ショップでも購入できる。

そこに金魚を放して、ゆっくり過ごさせよう。もちろん、エアレーションも必須だ。金魚に必要な水量は、1匹×10リットルが適切と言われている。小さめの金魚なら1匹あたり5リットルくらいでもいいだろう。とにかく、たらいのような表面積の広い容器がいい。

弱った金魚は「塩水」が効果的

ここでひとつ、とっておきの技を。弱っている金魚を回復させるには「塩」が効果的。食塩ではなく、「伯方の塩」などのミネラルが含まれる塩を水に溶かし、塩水にするのだ。濃度は0.5%ほど。10リットルの水ならば50gの塩を入れよう。

淡水魚である金魚に塩水なんて、と思うかもしれないが、0.5%くらいの塩水ならば金魚には逆に快適。体内と塩水の浸透圧が同じくらいになり、体の疲れを癒やしてくれるのだ。

これを5日〜1週間ほど、適宜水を変えながら続けると、金魚はみるみるうちに元気になるはずだ。その間に水槽の用意をしておけばよい。

ちなみに、金魚がよくかかる「白点病」という病気も、0.5%塩水と加温により治療することが可能だ。

金魚も「家族」として大事に育ててほしい

金魚すくいの金魚は、ほとんどが和金。和金は原種であるヒブナに一番近く、とても丈夫な種類なので、飼育はとても簡単。餌のやりすぎに気をつけ、定期的に水を換えていれば、何年も生きることができる。

金魚を飼う機会が訪れたら、以上のことを試してほしい。小さな金魚たちも、1年もすれば立派な大きさに育つ。そして、何年も家庭の癒やしとして楽しませてくれるはず。

金魚すくいといえども、何かの縁。お迎えした金魚は、大切に育てていただきたい。

(文:三浦一紀)

はじめて金魚と暮らす人の本

著者:松沢陽士
出版社:学研プラス
金魚となかよく暮らすための基本とコツを解説したビギナー向けの飼育ガイド。金魚の選び方、品種による飼育方法の違い、病気とその治療法まで、かわいいイラストと写真でわかりやすく解説。人気の品種の特徴がわかる金魚図鑑付き。

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