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子育てしながら働くママが「デキる」理由

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仕事がデキる人の条件とは何だろうか? コミュニケーション能力が高い。作業スピードが速い。要領が良い。仕上がりの質が高い。etc.……

デキる人のことを「自分なんかよりも頭が良いから」と決めつけてはいけない。デキる人は効率よく仕事を進めるために努力している。すべての仕事に締切日を定めている。

締切日のことを、英語ではデッドラインという。デッドライン仕事術を知るだけで、信じられないほど効率がアップする。

デッドライン仕事術

『デッドライン仕事術』という本がある。「すべての仕事に締切日を作る」「がんばるタイム」「ノー残業デー」について解説したものだ。

著者は吉越浩一郎さん。トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長を務めていたとき、1000人を超える社員の働きかたを変えることによって、在任中に19年連続の増収増益を達成している。

今回紹介する『マンガで伝授 デッドライン仕事術』(吉越浩一郎、ながさわとろ、上原ひびき・著/朝日新聞出版・刊)は、ビジネス書である原著をストーリー仕立てのマンガにしたものだ。

すべての仕事に締切日を作る

ファミリーレストラン『WARATTE』の石泉店。売上が下降し続けていた。挽回するために超過労働を重ねていた店長が、ついに胃潰瘍で入院してしまう。売上不振のこともあって、本社は「石泉店の閉鎖」を検討しはじめる。

ひとりだけ異議をとなえる者がいた。石泉店で働いていたアルバイトリーダー・朝森京(みやこ)だ。失業したくないあまり「3ヶ月で黒字にしてみせます」と宣言する。

「3ヶ月ではなく、2ヶ月で黒字を達成すること」を条件に、京(みやこ)は臨時店長に任命された。石泉店の従業員たちにデッドラインが定められた。

あなたは「いつでもいいからお願いします」と渡された仕事をすぐにはじめる気になりますか? おそらく「時間があるときにやろう」と考えて、いつまでもぐずぐずと先送りしてしまうでしょう。

(『マンガで伝授 デッドライン仕事術』から引用)

石泉店の立地は悪くない。業績がふるわないのは、従業員たちが工夫もなく仕事をしているせいだった。2ヶ月間という「締め切り」に追い立てられた従業員たちは、自分たちのシフト時間のなかで最善を尽くすようになる。満席時のチャンスロスや経費のムダが減っていった。

がんばるタイム

ファミレス『WARATTE』の従業員に無能な人間はいなかった。胃潰瘍で入院してしまった前店長は、従業員の能力を使いこなせなかったにすぎない。

そうは言っても、ファミリーレストランの店長職は激務だ。管理職として「食材の発注」「従業員シフトの調整」「日報作成」「翌月の予算組み」をおこないながら、シフト欠勤や繁忙時にはパートタイムやアルバイト従業員と一緒に注文取りやお運びをする。飲食店の管理職は忙しすぎる。

臨時店長である京(みやこ)も、前店長とおなじ末路をたどりそうになってしまう。しかし、心配した従業員から「がんばるタイム」を提案される。

「がんばるタイム」とは、1日のうち数時間だけ集中して仕事をできる時間帯のことだ。

京(みやこ)は、来客数が少ない時間帯にかぎり、事務所にこもって集中して作業をおこなうことにした。「がんばるタイム」のあいだは、たとえ電話がかかってきても、ほかの者が対応する。たとえ店内でトラブルが起きても、ホール内の従業員だけで解決する。

「がんばるタイム」は、仕事の効率を飛躍的に高めた。京(みやこ)は残業することなく、胃潰瘍になることもなく、勤務時間内にすべての業務をこなせるようになった。

ノー残業デー

仕事の締め切りとして定めた「2ヶ月」以内に、石泉店は黒字転換する。デッドライン仕事術のおかげだ。

ミッション達成を果たした京(みやこ)は、本社勤務を命じられる。じつは、業績不振だったのは石泉店だけではなかった。ファミレスチェーン『WARATTE』全体の売り上げが伸び悩んでいた。

宣言どおり「黒字化」をなしとげた京(みやこ)は、今度は『WARATTE』本社の意識改革を命じられる。

はじめにおこなった改革は「ノー残業デー」だ。毎週水曜日と金曜日には、就業時間をすぎると自動的に消灯する仕組みをつくった。暗闇のなかで隠れて残業した者は、全社会議に呼び出されて「残業した理由」を説明しなければいけない。さらしものだ。ますます仕事の効率が上がっていった。

大好きなアーティストのコンサートがあるとか、恋人の誕生日のデートの約束があるといった、「自分の都合」で、絶対定時退社したいときに、驚くほどのスピードで仕事を片づけられた経験はありませんか?

(『マンガで伝授 デッドライン仕事術』から引用)

ノー残業デーを実施したとき、いちばん能力を発揮したのは「子どもを保育園や幼稚園にあずけている女性」だった。働いているお母さんには「お迎えの時間」というデッドラインがあるからだ。残業できない状況だからこそ効率を上げるために必死になる。

すべての仕事に締切日を作るというデッドライン仕事術は、社会人だけでなく、学生の受験や資格試験の勉強にも役立つ。一生使える知恵だ。

(文:忌川タツヤ)

マンガで伝授 デッドライン仕事術

著者:吉越浩一郎、ながさわとろ、上原ひびき
出版社:朝日新聞出版
下着メーカーのトリンプを19年連続増収・増益に導いた、元カリスマ社長が実践してきた仕事術のエッセンスをマンガで伝授。「すべての仕事に締切日を入れる」「毎日の終業時間を決める」で驚くほど効率と業績がアップする。「残業ゼロ」で、仕事のできる人に変わる!

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