ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

13歳の決断、中卒の若者が世界へ羽ばたく!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

最低でも高卒、いやいや今の時代は大卒の学歴がなければ、いい職に就くことなどできないと大半の人が思っている。わが子を低学年から学習塾へ通わせ、難関校への合格を目指すのが今や普通となっている。

が、もしもわが子にスポーツの分野あるいは、芸術の分野で才能があるかも、と気づいたならば大卒までなど待ってはいられない。決断の年齢は13歳。「中卒でもいい、世界を目指せ!」そんな心意気が親にも子にも必要なのだ。

錦織圭選手は13歳で単身で渡米した

世界的なテニスプレイヤーになった錦織圭選手は、13歳のとき単身で渡米し、以来、拠点をアメリカに置いて活躍をしている。父親は「中卒だっていいじゃないか」と言って、当時息子の背中を押したという。その後、錦織選手は、青森山田学園の通信制で高卒の資格を取得した。しかし13歳で渡米という早期の決断がなければ、現在の大活躍は実現していなかっただろう。

学歴などなくても一流になってしまえば関係ない。しかも彼の英語力はすごいが、それは学校の教室で学んだものではなく、必要に迫られ、必死で聞き、喋りながら身につけたものだ。

競馬界のヒロイン・藤田菜七子騎手は中卒

JRAの女性ジョッキーとして注目を集めている藤田菜七子騎手の学歴は中卒だそうだ。競馬とはまったく縁のない家庭で育ったが、小学6年のときにテレビで競馬中継を観て、騎手を目指すことを決めたという。JRAの競馬学校は中卒以上20歳未満が入学の条件で、毎年、厳しい試験にパスした10名程しか入学ができない。藤田騎手は2013年に競馬学校に入学、そして今年2016年に騎手免許を取得し、華々しいデビューを飾った。

パリ・オペラ座バレエ学校に入れる体型とは?

さて、今回紹介する本はバレエ漫画の最高峰『SWAN』シリーズの続編となる『まいあ Maia SWAN act II 』(有吉京子・著平凡社・刊)だ。『SWAN』の主人公・聖真澄の娘、まいあにスポットを当てたシリーズで、パリ・オペラ座バレエ学校のオーディションを受け、見事合格するところから物語がはじまる。

実際、パリ・オペラ座バレエ学校へは、8歳から入れることができるが、それは理想の体型であることが条件だ。女子の場合8歳で身長132135cm、体重22~25kg10歳で身長138142cm、体重2729kg12歳で身長150155cm、体重3440kgとなっている。

そしてプロフェッショナルとしてオペラ座バレエ団に入るべく本格的なバレエ教育がはじまるのが13歳だ。13歳女子の身長は153160cm、体重は3843kg。男子の場合は155cm45kgとなっているが、骨格や腕や脚の長さ、首のラインなど厳しくチェックされるため、オーディションに合格するのは毎年たった数名なのだという。

エリザベット・プラテル校長のオーラはすごい!

現在のオペラ座バレエ学校の校長は、8090年代にもっとも活躍したエトワール(トップの花形バレリーナ)のエリザベット・プラテル。もう10年以上前になるが、私は彼女を間近で見たことがある。

オペラ座バレエ団では、大きな公演の前には一般のファンを集めて無料でレッスンを見せてくれるイベントがある。パスポート・ダンスと呼ばれるもので先着順で数百名だけが会場に入ることができる。

当時、私にはバレエオタクの友人がいて、『白鳥の湖』のパスポート・ダンスを見ることができた。そのときのプレゼンテーターがすでに引退していたエリザベット・プラテルだったのだ。解説をしながら現役ダンサーたちの動きをチェックし、自身が踊って見本をみせて教えていくのだが、とても引退した身とは思えない美しさだった。「エリザベットこそが本物のエトワールです。体型、骨格、顔ともバレリーナとして完璧なんです。彼女を上回る人は今もいません」とオタクの友人は言っていた。

オペラ座バレエ団で活躍する日本人たち

現在、パリ・オペラ座バレエ団で活躍する日本人には、藤井美帆さん、そしてオニール八菜さんらがいる。藤井さんは留学生枠で15歳でオペラ座バレエ学校に入り、東洋人ではじめてバレエ団の一員となった女性だ。

日本人がオペラ座バレエ学校に留学組で入学するためには、国際バレエコンクールでの入賞が条件だという。

体型的にも欧米人に引けを取らなくなった日本のティーンが、いつの日かエトワールになるのも夢ではないかもしれない。

頑張れ! 日本の若者たち!

(文:沼口祐子)

まいあ Maia SWAN act II 1

著者:有吉京子
出版社:平凡社
ついに開幕、バレエ漫画の最高峰『SWAN』の真澄とレオンの娘「まいあ」が活躍する、ファン待望の次世代ストーリー!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事