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虫嫌いなママ、まずは「かたつむり」から育ててみない?

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幼い頃、田舎に住んでいた私は草むらで虫とりをしたり、小川でザリガニを釣ったりして遊んでいた。どんな虫も平気で掴んで、虫カゴに入れていた。それが、いつからだろう。「虫」というワードだけでも「ひゃっ!」と飛び退き、素手で触るなんて到底無理。典型的な「虫が苦手な大人」になってしまった……。

社会人までは、まあそれでもなんとかなった。けれど、親となった今、しかも男の子の母である。今のところ、息子本人も虫を直接触るのはちょっと怖いようだが、やはり興味がある様子。そのうち「この虫、飼いたい~!」なんて持って帰って来る日も近い。いつまでも虫は嫌いなどと言ってられない。いざ、虫の飼育に関して勉強しよう!

「虫探し」は「宝探し」!?

今回ガイドブックとして手にしたのは、『はじめてのむしのしいくとかんさつ』(筒井学・著/学研プラス・刊)。タイトルからして、初心者の私向きだ。なんでも、虫探しは「たからさがし」のようなもの、だと筒井氏。目立つ姿をしているものから、見つからないように隠れているもの、身近な場所に虫はたくさん暮らしている。畑、公園、草原、雑木林、水辺、それぞれの場所に生息する虫たちの種類や、こんな場所に潜んでいるかも!という「宝探しのポイント」が、冒頭に書かれている。

虫が苦手な者にとっては、突然どこからともなく現れるから驚くし、予期できないから怖いのだ。それが、こちらから積極的に姿を見つけに行くという姿勢であれば、心の準備ができるし、今までとはちょっと違った見方ができるかもしれない。虫を見つける=宝物を見つける。ほんの少しだけど、虫たちとの出会いが楽しみに思えてきた!

初心者はまず、かたつむりから

さあ、本書を片手にいろいろな昆虫を飼育してみよう! 虫とりに行くのにどんな格好をして、何を持っていけばいいのかも、しっかり解説してあるのでご安心を。……といっても、これはまったくの私の持論だが、昆虫初心者がいきなりカブトムシやらバッタはハードルが高すぎる。掴むところから試練だ。かといって、姿が美しく比較的苦手意識があまりない蝶は、できれば幼虫から育てた方が勉強になる。でも、幼虫となると、あのビジュアルか……うーん、ゾゾゾっと鳥肌が……。そうなると、おすすめは「かたつむり」。(正確に言うと、かたつむりは昆虫ではなく陸で暮らす貝の仲間なのだそうだが、ここでは虫と並列して紹介させていただく)

かたつむりならば、動きがスローだからこちらの心構えもしっかりできる。にょろにょろしている様子が苦手という人もいると思うが、殻を持てばいいので、慣れてしまえば問題ないだろう。しかも、エサに困ることもなく、飼いやすい生き物。きゅうりやニンジン、レタスなどの野菜を虫カゴの中に入れておけばOK。卵の殻も、栄養になるので良いのだそう! かたつむりは、食べた物によってウンチの色が変わるので、虫カゴ内の掃除がてら観察してみると面白いかも。湿らせた砂や土を5cmほど入れておき、毎日霧吹きなどで水をあげよう。

余裕があれば、卵から育ててみよう

かたつむりの代表選手・ミスジマイマイは、もうすぐやってくる梅雨の時期から活動が活発になる。ぜひ、数匹持ち帰って育ててみよう。運が良ければ、卵を産むかも! 1回の産卵で30~50個ほど産むそうで、1カ月ほどで3mmくらいのかたつむりが生まれるのだという。そういえば、子どもの頃にかたつむりを飼っていたことを思い出した。卵から生まれたばかりのかたつむりは、殻が透明でどこに居るのか見つけづらい。だから、殻に赤いマジックペンでそっと印をつけたっけ。ちっちゃなかたつむりの赤ちゃん、可愛かったな。

子どもが命の大切さを知り、かけがえのない体験をするためにも、可能ならば卵や幼虫から飼ってみるのがいいと思う。成虫の姿しか見たことがない昆虫の、卵がどんな形なのか、どうやって生まれて、小さい頃はどんな姿をしているのか。直に見て触って体験することで、まさしく「生きた勉強」になるに違いない。

ちなみに、先述したかたつむり。実は2年ほど前に、息子が抜け殻を持って帰ってきたのだが、その殻すら持つのに躊躇してしまった。しかも、何かの拍子にその抜け殻が割れて中身が見えたのだが、たくさんの筋が入っていて、なんとも背筋が寒くなった記憶がある……。今年の夏休みに子どもと昆虫を育てるために、まずはかたつむりからリベンジするとしよう!

(文・水谷 花楓)

はじめてのむしのしいくとかんさつ

著者:筒井学
出版社:学研プラス
どこにいるの? どうやってつかまえるの? どうやって飼うの? 身近な生き物に興味をもちはじめた子どものために、飼育や採集方法をはじめ、虫とのふれ合い方をわかりやすく解説。観察のポイントや季節ごとの虫のくらしもわかる。

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