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宇宙人は、太陽系の中にいるかもしれない

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小学生の回答→ イエス:66.9パーセント。ノー:33.1パーセント。
30代以上の大人の回答→ イエス:63パーセント。ノー:37パーセント。
とあるバラエティー番組で行われた「宇宙人はいると思うか?」という質問に対するアンケートの結果だ。
調査対象年齢層があまりにもざっくりしているので、絶対的な指標にはならないだろう。でも、子どもでも大人でもかなりの割合が、いわゆる宇宙人の存在を信じている事実が垣間見える。

もしもし、おやじ? 俺。今、宇宙

2015年12月まで5か月間にわたってISSに滞在していた宇宙飛行士の油井亀美也さんは、ISSからお父さんに電話をかけた。この事実は油井さんのお父さんからも語られ、テレビや新聞でも紹介されていた。
ISSからは、間違い電話もかかってくる。2015年のクリスマスの日、イギリス人宇宙飛行士ティモシー・ピークさんがISSから自宅に電話をかけようとして番号を間違え、電話に出た女性に「そちらは地球ですか?」と言ってしまった。後に、ピークさんはツイッターでその女性に間違い電話について謝罪した。

SETI

宇宙から直接電話がかかってくるようになった今、地球以外の場所に住む知的生命体=宇宙人の存在の可能性を探るさまざまなプロジェクトも進化を遂げている。NASAの火星探査車マーズローバーが撮影した火星表面の画像が送られてきて、イグアナとかフルフェイスのヘルメット、さらには人魚(!)にしか見えないみたいなものが写り込んだ画像はシリーズ化されてネット上で紹介されている。
地球外生命体存在の可能性を探る研究の礎は、アメリカの天文学者フランク・ドレイクとカール・セイガンが立ち上げたSETI=Search for Extra-Terrestrial Intelligence=地球外知的生命体探査というプロジェクトだった。電波望遠鏡で受信した電波を解析して、地球外生命体から発せられたものである可能性を探るという内容だ。
しかし、地球外生命体の存在を探るメソッドは、天文物理学や宇宙物理学というガチな科学分野からのアプローチだけではない。

古代の宇宙飛行士説

エーリッヒ・フォン・デニケンという研究家をご存知だろうか。〝古代の宇宙飛行士説〟というジャンルの仮説では超有名な人物だ。宇宙人が古代の地球を訪れていて、人類をはじめとする地球生物を生み出し、進化の過程まで管理しながら超古代文明を確立したという考え方だ。
証拠となるのは、世界各地で発見されているオーパーツ(OOPARTS=Out Of Place Artifacts=場違いな工芸品)だ。実例として、コロンビアの黄金スペースシャトルピリ・レイス地図アンティキラ装置、そしてバグダッド電池などが挙げられる。すべて、その時代に存在していた技術では作ることが不可能なものばかりである。
古代の地球を訪れた地球外生命体が自分たちの先進技術を移植し、超古代文明を生み出したというのが〝古代の宇宙飛行士説〟の骨格部分となる。

地球人類の源はシリウス、あるいはニビルなのか

それでは、その古代の宇宙飛行士たちはどこの星からやってきたのか?  フランスの民族学者マルセル・グリオールは、西アフリカに住むドゴン族という土着民族の神話を徹底的に研究し、彼らの祖先が知り得ないシリウス星系の知識が何世代にもわたって伝えられていた事実を明らかにした。
神話の中核となるのは〝ノンモ〟と呼ばれる両棲類型の生物だ。神話によれば、ノンモたちは空飛ぶ船に乗ってドゴン族の父祖たちを訪れ、さまざまな知識を与えた。
空から来たものに存在に関する逸話は、ギリシャやエジプト、さらに古いシュメール文明を含め、世界中の神話にちりばめられている。 シュメール神話においては〝ニビル〟という惑星から地球にやって来たアヌンナキという存在が人類を創り、シュメール文明を生み出したとされている。
そしてごく最近、そのニビルが日本で目撃されたという報道があった。

ニビルが日本で目撃された?!

3月15日の夕方、新宿の高層ビル街の間に沈みゆく太陽を写したビデオに、奇妙なものが見える。太陽のすぐ上に、かすかに光る丸い物体が写っているのだ。ネット上では、これがニビル存在の動かぬ証拠であるという意見が飛び交っている。
ニビルは〝プラネットX〟とか〝太陽系第9惑星〟と呼ばれることもあり、古代の宇宙飛行士説という枠組みを超える形で話題になっている。
2016年1月、カリフォルニア工科大学のマイク・ブラウン博士は、海王星の外側にこれまで知られていなかった惑星が存在する可能性があるとする研究成果を発表した。本当ならば、なぜこれまで存在が知られていなかったのか。それは、この惑星の公転周期が3600年と異常に長いからだ。

 

だから宇宙人に会いたい

『宇宙人に会いたい』は(平林久・著/学研プラス・刊)は、子ども向けの本である。著者の平林さんは電波天文学者であり、SETIを立ち上げたフランク・ドレイクとも親交がある人物だ。天文学の基礎から宇宙の成り立ち、そして宇宙人がいる可能性についてやさしい言葉で綴られる文章に、最新天文学の知識が盛り込まれている。
宇宙人とか地球外生命体とかいう言葉には、とてつもなく遠い存在という響きが否めない。でも、地球に住む私たちだけが気づいていないだけであって、彼らは意外に近いところ―たとえば太陽系内第9惑星―にいるのかもしれない。
小学生の頃の夏休みの夜、星空を見上げて感じたあの疑問。もう一度深く考えてみようか。

(文:宇佐和通)

宇宙人に会いたい!

著者:平林久
出版社:学研プラス
宇宙人は本当にいるの? 宇宙人を探す方法は? どうやって宇宙人と交信するの? 25年前、アルタイル星に電波でメッセージを送った著者が、宇宙と生命についてわかりやすく語ります。みんなが知りたい、宇宙のなぞがたくさんつまった一冊です。

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