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女性上司と結婚する男たち

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女性の側からすれば、上司と恋に落ちるというパターンは、定番であり、ある種の憧れすらある。恋愛小説でも「上司との恋」はシチュエーションとしてしばしば使われていた。しかし最近、年下の部下と恋に落ちるというパターンが激増している。ドラマ化された『今日は会社休みます。』というコミックスも、33歳の女性が会社の12歳年下のアルバイトと恋に落ちるストーリーである。そして現実でも年下の部下と結婚する女性上司が出てきているようだ。

なぜ上司に惚れるのか

私の母親は、18歳で就職をし、直属の上司と恋に落ちた。上司の年齢は40歳で、結婚経験はなかった。22歳もの年の差に、当然周囲は大反対したが、5年の交際を経て、ゴールインした。つまり母の直属の上司とは、私の父親である。昔は私の両親のように、若い女性と上司が恋愛し、社内結婚するという話はよく聞いた(22歳もの年齢差はあまりいなかっただろうけれど)。けれど今、この逆転現象が起きている。つまり、女性の上司と男性の新入社員との結婚である。

私の周囲でも、女性上司と結婚したという話を聞く。たとえば、知り合いの美容師は、店に勤め始めたばかりの際に親切にしてもらった10歳以上も年上の女性美容師と結婚した。慣れない東京、慣れない店舗勤めで、彼が頼れるのはこの女性上司だけだったのだという。やがて女性のほうも、自分を頼ってくるこの彼に情が湧き、恋愛関係に陥ったという。そういえば私の母も、父を亡くしていたので、上司を父がわりにも思って慕ったのが始まりと言っていた。

芸能界の年上女房現象

自分よりもキャリアが上の女性と結婚するという傾向が、芸能界でも最近よく見られるようになった。7歳上の女優・小雪さんと結婚した松山ケンイチさんや、11際上の女優・菊地凛子さんと結婚した染谷将太さんもそうしたパターンだ。芸能界は浮き沈みが激しく、今後の自分の指針について相談もできる女性というのは、かけがえのない存在になりうるのだろう。

何かを教えてもらう、ということが、恋愛感情に発展するというパターンは、もともとは女性が男性に対して持っているものだった。男性が得意なものを質問し、それを教えてもらう、趣味を共有して二人の共通体験を広げる、なんてことも、恋愛マニュアルに良く出てきていた。しかし今、男性のほうが女性に教えてもらうというパターンが増えている。これは、素直な男性が増え、女性にものを尋ねることに引け目を感じなくなったからなのかもしれない。

「格下婚」という言葉

格下婚のススメ』(水次祥子・著/CCCメディアハウス・刊)という本では、格下婚を推奨していて、さまざまな格下婚のパターンを実例を踏まえて解説している。その中でもやはり、女性上司が部下と結婚するというものは定番のようだ。毎日のようにオフィスで顔を合わせるので、恋愛に発展しやすいのだろう。

「格下婚」の定義は、女性が主な働き手であり、男性は家庭に入るか、働いてもそれほど多い収入ではないということのようだ。格下婚というか、男女逆転婚のようなものかもしれない。本でも結婚を望む独身男性のうち60%もが「場合によっては主夫になってもいい」と考えているとあった(09年オーネット調べ)。逆に、もっと仕事をしたい女性は増えていると思うので、釣り合いは取れるのかもしれない。

私自身、自分より10歳以上年齢が低い男性に恋愛感情を抱きやすいので、大抵は向こうのほうが年収が低い。そして確かに向こうは人生のいろいろなことを私に教わりたがる。これからはこういう「教える系恋愛」が増えていくのかもしれない。もし年上の女性に恋心を抱く男性がいるのなら、彼女の趣味を尋ねて共有するのはいいかもしれない。私だって一緒に映画や演劇を観に行ってくれる男性がいたら、とってもうれしいもの。

(文・内藤みか)

格下婚のススメ

著者:水次祥子
出版社名:CCCメディアハウス
「結婚なんて面倒くさい」「いつまでも自由でいたい」「仕事は楽しいし、自分だけで食べていけるし」でも、本当にこのままずっと一人でいるの? 「だからって、格下婚なんて……」そんなに難しく考えないで。なにも年下男じゃなくたって、現代にはあらゆるタイプの「格下クン」がいるのです。新しい幸せの形=格下婚で、目指せ「ストレス・フリー婚」! 「結婚は、面倒くさい」30代以上で結婚していない人たちは、よくこう言います。赤の他人と一緒に暮らすだけでも不自由なことはたくさんあるはずだし、相手の家族や親戚ともつき合わなければならない。確かに面倒くさいことだらけです。男性のほうは「経済的にやっていけるかどうか」という不安もあるし、自信がない。そういう男を結婚する気にさせるのもまた面倒くさいものです。それでも、やっぱり結婚したいという気持ちは捨てきれない。ではどうすればいいのかというと、面倒くさくない結婚をすればいいのです。面倒くさくない結婚。それが格下婚です。

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