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脳のコリをほぐす音がある。

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肩のコリが激しい時は湿布なりマッサージなりをすれば大抵は症状は改善する。では、脳のコリが激しい時は、どうやって対処すればいいのだろう。そんな時、例えば頭がぼうっとして、なかなか本調子にならなかったり気分が落ち込んだ時などには「水琴(みずごと)」を聴くといいらしい。

高周波と体調の関係

聴くだけで不調が消える 水琴の音CDブック』(大橋智夫・著、西河潤・監修/学研プラス・刊)によると、江戸時代には水琴窟(すいきんくつ)というものがあったという。日本庭園などに時々作られている、手水鉢の近くの土の中に作られた空洞のことだ。その空洞の側面は金属や陶器などで作られていて、排水がその空洞に落ちるたびに、少し甲高い音を奏でる。その音は反響し、幾重にも聞こえる。江戸時代の人々はその音色を楽しんでいた。そして水琴は、水滴の音を作り出して響かせる、水琴窟を再現する人工的装置である。近年になって水琴窟の音が現代人の不調を癒す力があることがわかってきたのだそうだ。

音にはモーター音などの低周波と小鳥のさえずりなどの高周波とがある。現代人の周辺には低周波ばかりがあり、自然の中にある高周波があまり耳に入ってこない。高周波を聴かないと耳が鈍化し、老化のおそれがあり、さまざまな不調も出てきやすくなるのだそうだ。水琴は、ただでさえ高周波の水滴を陶器などの空洞で響き合わせることによって、超高周波にまで高めている。水琴を1週間聴いた人の多くが自律神経の活力数値が上がった実例も出ている。聴く時間は忙しい時は5分でもいいという。なので私も1週間、試してみた。

不思議な音色の水琴窟

水琴は、雨が強い日に、外の金属製の雨どいに雨が当たっているかのようなキン、カン、という音がずっと続く。最初はやかましい気がしたが、なんと私は机に座ったまま、たった5分で寝落ちしていた。そして毎日聴くにつれ、その音はどんどん快感になり、脳のあちこちにこびりついていた汚れのようなものが取れ、スッキリと冴えてくるのがわかった。なんと私は朝からフルパワーで活動できるようになってしまったのだ。どこか頭がぼんやりしてうまく動かないと感じた時には、かなりの効果があるような気がする。この本、すでに8刷なのだというが、聴いたら他の人にも薦めたくなるので、プレゼント用にも買われているのではないだろうか。

実は、この本のレビューを書こうとした時から、不思議なことが連続して起きた。とある編集さんが「パワースポットに行ってみない?」と誘ってきて、そこは、人気ベッドタウンの駅近くだというのに、非常に静かな森が広がっているエリアだった。とりわけそこの井戸にパワーがあるのだという。近づいてみると、その井戸からは水紋のようなものがこんこんと湧き上がっているのが見えて、それを見ているだけで、ひどく幸せな気持ちになれた。

共鳴する水琴窟の世界

このことは誰にも言っていなかったのに、その翌日、知り合いの占い師さんに電話をした途端「井戸のようなところから出てくるあなたが見えます」と言われて、なぜわかるんだろう、と少し怖くなった。ひょっとして、と調べてみると、水琴窟も、井戸の一種だった。井戸というのは「水が溜まっているところ」を意味する場合もあるのだという。立て続けに井戸のエピソードが続いたのは、水琴を聴いて、私の心の中の何かが共鳴したからかもしれない、と楽しく空想してしまった。

この本の著者・大橋智夫さんは京都大学農学部で水利工学を専攻後、音楽の道を志したかた。それが巡り巡って「水の音」の研究をされるようになったのもまた、偶然ではないご縁がある気がする。何はともあれサンプルがあるので、まずは水琴の音を試聴していただきたい。うるさく感じるかたほど、効き目が出る気がする。なぜなら高周波の音が今まで身近に少なかったからこそ、うるさく感じるのだろうからだ。

(文・内藤みか)

■聴くだけで不調が消える 水琴(みずごと)の音CDブック

聴くだけで不調が消える 水琴の音CDブック

著者:大橋智夫(著)、西河 潤(監)
発行:学研プラス
古くからある水琴窟(すいきんくつ)をヒントに生まれた、究極の癒しの音響機器が、本書のCDに収録した水琴(みずごと)です。不規則に落ちる水滴の響き合う音が、自然界と同じ高周波を生み、聴くだけで自律神経が整い、さまざまな不調が改善します。

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