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雑談力をアップしたいならタモさんに学べ

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フリーライターという仕事をしていると、いろいろな人にインタビューする機会が多い。著名人から一般の方まで、対象者は幅広い。

僕がインタビューする際に気を付けていることは、「とにかく相手に話してもらう」ということだ。

話しやすい雰囲気を作る

インタビュー慣れしている人に話を聞く場合は、いきなり本題から入ることが多い。あまりインタビューされたことがないであろう一般の方の場合には、「雑談みたいなもんなんで、なんでも好きなことしゃべってください。あとはこちらでまとめますから」と前置きして、質問を投げかけるようにしている。

とにかく、話しやすい場の空気を作ることを一番に考えている。

会話の脱線は相手との距離を縮める

インタビューをする場合は、僕は聞き手となる。

ある程度は、あらかじめ質問を決めておき、それに沿ってインタビューを進めていくのだが、僕はインタビュー中によく脱線することがある。会話中に出てきたキーワードを広げて、本題とは全然関係ない話を展開して盛り上がることもしばしば。原稿で使うかどうかはさておき、相手が乗ってきてくれたらそのあとのインタビューもスムーズに進む。

なぜ脱線するのか。それは、相手との共通点を見つけて盛り上がることで、心理的な距離を縮めることができる。

まったく共通点がないままだと、どこかよそよそしい雰囲気のままだ。しかし、些細なことでいいので共通点を見つけると、一気に場が和む。

インタビューの本筋と関係ないからと、そういうところをスルーしていくと、全然会話は盛り上がらない。会話が脱線するのはよくないと思いがちだが、実はとても重要なことなのだ。

「雑談の達人」タモさんに学ぶ

タモさんことタモリといえば、長年お昼の顔として、毎日毎日ゲストとトークを繰り広げていた、トークの達人だ。

タモさんは、なぜいろいろな人と楽しく話すことができるのか。それを分析したのが『タモリさんに学ぶ話がとぎれない 雑談の技術』(難波義行・著/ゴマブックス・刊)だ。

この本はタモさんのトークを分析し、話を途切れさせずに会話を進めていくためのメソッドを導き出している。これがなかなか興味深い。

実際のタモさんの会話を例に、話題の選び方、あいづちの打ち方、知らないことからの話題の広げ方などを分析しており、なるほどと思うところが多い。

例えば、

「昨日は何をしていましたか?」
「表参道で買い物をしていました」
「何を買いましたか?」
「靴を買いました」

という会話を見た場合、全然盛り上がっている感じがしないだろう。

これをちょっとだけアレンジすると

「昨日は何をしていましたか?」
「表参道で買い物をしていました」
「おお、そうなんですね。何を買いましたか?」
「靴を買いました」

となります。違うところは1箇所。「おお、そうなんですね」という言葉が入っているだけです。しかし、前者と比べてかなり印象が違うだろう。

なるべく相手の答えに反応する言葉を返してください。長くなくてもいいです。(中略)頭に「なるほど」「ほおー」と入れるだけで、ずいぶんと印象が変わるでしょう。

(『タモリさんに学ぶ話がとぎれない 雑談の技術』より引用)

要は、相手に「あなたの言っていることに関心を持っています」と思わせればいいのだ。質問に対する答えを受けて、反応をする。たったこれだけのことで、相手は「しっかり話を聞いてくれている」と感じる。

タモさんは、このようなリアクションをよく行っているとのこと。確かに思い返してみると、「おお」や「そうなの」などと言っている印象がある。さすが雑談の達人だ。

「話し上手」より「聞き上手」になろう

もし、あなたがどうも他人と会話が弾まないと感じたら、「聞き上手」になるよう心がけてみてはどうだろうか。

おそらく、話術をアップするよりもかなり簡単なはず。タモさんもそうだが、テレビやラジオでMCをしている芸能人のほとんどが「聞き上手」なので、意識してバラエティ番組を見てみると、その「話をさせる技術」に気付くことだろう。

「話す」よりも「聞く」。それを心がけていれば、自然と会話は弾むはずだ。

(文:三浦一紀)

タモリさんに学ぶ話がとぎれない 雑談の技術

著者:難波義行
出版社:ゴマブックス
話し上手が好かれるとは限らないが、しゃべらせ上手は必ず好かれる!――喋りの達人、タモリさんから学ぶ珠玉の雑談テクニック集! 話し方は、タモリさんから学ぶ! 相手が気持ちよく話しだし、盛り上がるしゃべらせ方(「聞き方」「質問の仕方)から、話し方(「組み立て方」「ネタの集め方」)まで。誰とでも楽しく雑談ができて好かれる! タモリさん的雑談テクニックを、人に好かれる話し方のプロである著者が詳しく解説。

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