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不惑の年は「人脈」を断捨離せよ!

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仕事で成果を出したければ、人脈を広げることが大切。ずっとそう信じてきた。初対面の人に何かをお願いするにも、いきなり直接連絡をするのと、誰かの紹介を通じて連絡をとるのでは、相手の受け取り方が違う。仕事においてもプライベートにおいても、知り合いは多い方が何かにつけて有利である。でも実は、それは30代までの話らしい。私もあと数年で飛び込む40代からは、人脈を「絞る」ことが必要なのだとか。

「売れる言葉のマエストロ」として名高い中山マコト氏の著書『40歳からの「捨てる!」人脈術』(学研プラス・刊)から、一見すると不安になってしまう人脈の断捨離術を学んでいこう。

 なぜ、人脈を「捨てる」ことが必要か

定期的に不要物を整理する「断捨離」という言葉が一般化して久しい。物への執着を捨てて、身の回りをスッキリさせることで、本当に必要なものが見えてくる、これが断捨離のコンセプト。もう何年も使っていない物、何が入っているかわからないようなファイルは、きっと今後も使わない。古いものを抱えていては、新しいものが入ってくるスペースがなくなる。だから、不要なものは捨てよう!という考え方である。

このれは、「人脈」においても同じこと。

本当に必要な「人付き合い」を見極め、不要な人は捨て、足りない人を補う。これがあなたがこれからすべき、人付き合いの“極意”であり、失敗しないための人脈術だ。
『40歳からの「捨てる!」人脈術』より引用

30代までで広げてきた人脈を、40代からは選別し、捨てて、リセットすべき、そう中山氏は提言する。ではまず、何から捨てよう?

肩書きを捨てる

まず捨てるべきなのは「肩書き」であると中山氏。名刺に書かれている肩書きや部署名などは、言ってしまえばただの記号。そこには、自身の強み、技術、経験など、名刺の受け取り手が知りたい情報は、何一つ書かれてない。これでは、真の人脈は呼び寄せられないのだという。

そこで中山氏が推奨しているのが、名刺にキャッチフレーズを載せるという方法。一瞬で人を惹きつけられる、「私らしさ」を伝えられるような明快なキャッチフレーズを名刺に記すことで、本当に会いたい、必要としている人を連れてきてくれる。ビジネスとしてプラスとなる人脈に繋がるのだ。

なんでもできます!を捨てる

若い頃は、「なんでも知っている」、「どんなことでも対応できる」器用さが評価されたが、40代以降はこれではいけない。ジェネラリストよりもスペシャリスト。知識の深さが要求されると中山氏。

確かに、何か仕事をお願いしたいとき、他の分野も万遍なくこなす人よりも、頼みたい分野について詳しく、経験がある専門家を探すもの。通り一遍の、多くの人が知っている程度の知識や経験は必要とされない。万人に受ける仕事よりも、コアな要求に応じられる専門性を。「広く、浅く」から、「深く、狭く」。ここを意識することが、40代からビジネスを成功させる秘訣だ。

メールを捨てる

いまや、メールは公私ともになくてはならないツールだ。相手の時間を拘束する電話と違って、都合のいいときに読んでもらえる。送る側としても、早朝や深夜でも送ることができるので、時間を有効に使えて助かる。その反面、文面だけで相手に想いを伝えるので、ほんの少しの言い回しですれ違いが生じたり、送ったつもりがエラーなどで送れていないケースがあったり、トラブルも少なくない。

大切な商談や打ち合わせのスケジュールを確認するとき、案件の進捗状況を知りたいとき。メールだけを連絡の手段にしてしまうと、痛い目をみることになる。「40代はつながり方にも独自の確実性を要求される年代」だと中山氏は述べる。メールを最大限に活用しつつも、電話や直接会うなどアナログな接触をうまく組み合わせることで、より伝達の精度が上がり、成果にも繋がるのである。

捨てる勇気を持とう

この他にも、チームワーク、ネクタイ、コスト削減、文庫本にネット検索、行きつけの飲み屋まで。本書には中山氏が提唱する「捨てるべきもの」が多々記されている。いずれも、なるほどと頷く項目ばかり。

しかしながら私自身は、アドレス帳すらなかなか整理できない。もう連絡をとることはないだろうな……という人でも、顔が浮かぶと、今どうしてるかな?と、ついそのまま残してしまうのだ。いわんやフリーのライターになった今、もしかしたら、いつかどこかで繋がれるかも?なんて思うと、なおのこと捨てられない。年賀状だってやめられない。得意分野だけでなく、あれも書けます、こんなことも書けます!と多ジャンルを引き受けてしまう私は、スペシャリストにはまだまだ程遠い。
捨てるには勇気が要る。嗚呼、不惑の年を迎えるまでのあと数年で、捨てるべきものが山ほどありそうだ。

(文・水谷 花楓)

40歳からの「捨てる!」人脈術

著者:中山マコト
出版社:学研プラス
40代で仕事の実績を上げ、充実した後半生を生きるため、もっているべきは「よい仲間(人脈)」である。惰性やしがらみの付き合いを排除し、「本当につきあうべき人脈」を手に入れるには一体どうすればよいのか? その決め手は「捨てること」にあった!

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