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あぁ、極楽のお風呂習慣

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私はお風呂が好きだ。
大学のとき、下宿の大家さんに「そんなにお風呂が好きなら、温泉研究所に就職したら?」と、真顔で勧められたほどだった。大家さんの知り合いに関係者がいたらしい。
有り難いとは思ったが、とりわけ温泉好きというわけではなかった。
私は家のお風呂で十分なのだ。

薪で焚くお風呂

いつからお風呂好きになったか、改めて考えてみると、小学生の頃には既に大好きだった。熱めのお湯に入って、「あぁ、極楽、極楽」と、言っては、「ばあさんみたい」と、笑われていた。
4才から7才まで、東北に住んでいたので、寒い日、お風呂に入ると、本当に極楽だと感じたのだ。
おまけに、引っ越した家はガス風呂ではなく、薪を炊く形式だった。
お嬢さん育ちで、家事が苦手だった母は「もう、いや、薪だなんて。お母さんには無理」と、泣いていた。
仕方がないので、風呂焚きを手伝った。母親思いというより、お風呂に入れなくなったらえらいことだと思ったからだ。
それに、薪で焚くお風呂は湯冷めしにくいような気がした。

ワインレッド色の風呂桶に浸かる日々

今、住んでいるマンションのお風呂は、もちろん、ガス風呂だ。
温度調節もできるし、自動で給湯される。ただし、風呂場に窓がない。
そして、なぜか湯舟がワインレッド色だ。
我が家に泊まりに来た人は「ラブホテルみたい」という。
確かに、マンションの販売元はラブホテルも手がける会社らしい。
風呂桶が気にいらず、「まともな色」にリノベーションした家もあるという。
けれども、私は気にしない。お風呂なら何でもいいからだ。
ビジネスホテルの小さな風呂桶でも、蛇口が洗面所とお風呂と共用で可動式のであろうが、気にしない。
少々、嫌なことがあった日でも、ぐったり疲れた日でも、お風呂に浸かると、「ま、いいか」と思える。

そこに風呂があるからだ

「なんでそんなに風呂が好きなの?」と、皆に聞かれる。
なんでと言われても・・・。
気づいたときは風呂好きだった。
結局、理由は思い当たらず、そこに風呂があるからだとしかいいようがない。
できれば、湯に浸かったまま、一日過ごしていたいほどだ。
宴会の前に、銭湯に寄ってから行ったことも、一度や二度ではない。

ヒートショックプロテイン(HSP)があなたを健康へ導く

健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』(伊藤要子・著/インプレス・刊)を読み、私は間違ってはいなかったと確信した。
修文大学健康栄養学部教授の伊藤要子先生によれば、お風呂、それも熱い湯に浸かると、体にヒートショックプロテイン(HSP)というタンパク質が出来て、私たちを健康に導いてくれるというではないか。
私は気づかないまま、「極楽、極楽」と、うなりながら、HSPを増やしていたことになるのだろう。

HSPって?

では、HSPとは何か?というと、それは温めると増加するタンパク質のことだそうだ。

HSPはストレスによって細胞の中に増え、構造がおかしくなったタンパク質を修理して元気にしてくれる
『健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』より抜粋

現代に生きる私たちは、様々な理由によって、低体温になりがちだ。
「冷えは万病のもと」というが、低体温は私たちをおそろしい状態に陥らせる。

体の働きが全体的にレベルダウンしてしまうため、どこの臓器が悪いというわけではなく、なんとなく不調になり、重だるく感じられ、動きたくなくなる。代謝が悪いので太りやすくなる。頭の働きも悪いし、胃腸などの調子も良くない
『健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』より抜粋

低体温を解消しなくては!

ところで、風呂好きの私であるが、数年前から、体温が低い。
頭痛がひどく、つい鎮痛剤を飲むせいかもしれない。
HSPを増やす入浴法を取り入れたら、改善できるかもしれない。

HSP入浴法での油温と入浴時間の関係は、基本では42℃で10分、41℃で15分、40℃で20分
『健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!』より抜粋

HSP入浴法を実践してみました

これまで私がしてきた方法をたいして変わりがないような気もするが、とりあえずは実践と思い、やってみた。
すると、42℃のお湯はいつもと同じだが、10分間、湯船にいるのはけっこう長いと気づいた。
普段は、髪や体を洗うため、出たり入ったりしている。
けれども、HSP入浴法は、入浴中はできれば身動きせずに風呂桶に浸かっている必要がある。
おまけに、入浴後も体温を下げないようにしなくてはいけない。
そのため、せっかく上がった体温を下げないように、バスローブなどを用いて10分から15分は休憩する。
水分は補給した方がいいが、できればショウガ入りの紅茶などを飲み、体温を上げる。

ビールはどうする?

ムムム、これはまずい。
お風呂から出て、私がまず直行するのは冷蔵庫だ。
キンキンに冷えたビールをグビグビ飲む。
そして思う。「あぁ、極楽!」と。
最近、私にとっての極楽は、お風呂ではなく、風呂上がりのビールだった。
けれども、それでは体温を下げてしまう。
そこで、かなり残念だけれど、週に2回はHSP入浴法をする日と定め、健康で、きれいで、長生きできる風呂好き女を目指そうと思う。
本当の極楽を得るために、頑張ってみたい。
残りの日は、風呂上がりのビールを我慢できるかどうか、自信がないけれど、ね。

(三浦暁子)

健康になりたい! きれいになりたい! 長生きしたい! それなら、お風呂で温めなさい!!

著者:伊藤要子
出版社:インプレス
お風呂で温まるだけで健康になれる! 私たちの体は水分をのぞくと、ほとんどがタンパク質からできています。ヒートショックプロテイン(HSP)は、誰の体の中にも元々いて、細胞のダメージを防いだり修復してくれたりしています。このヒートショックプロテインはストレスを受けると増加することがわかっています。このヒートショックプロテインを安全なストレス(加温)で効果的に増やす方法(HSP入浴法)から、健康や美容、運動能力の向上、アンチエイジング、長寿に活用するための方法を、ヒートショックプロテイン研究の第一人者である伊藤要子教授が紹介します。特別な道具も不要で、副作用もなく、全体的に体が元気になる健康法です。本著(基本編)では、低体温の現状からHSPの性質や働き。そして一番簡単な低体温の解消法であるHSP入浴法を解説します。

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