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いざというときのために知っておきたい、うっかり食べると危険な植物

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岡本信人という俳優がいる。TVドラマ『渡る世間は鬼ばかり』などに出演しており、知っている方も多いことだろう。

彼の趣味を知っているだろうか。それは「野草を食べること」だ。

水をかけて生で野草を食す

岡本信人の野草を食べる趣味は本格的だ。彼は『野草で楽しむ散歩術』(ぶんか社・刊)という本も上梓している。

僕が見たテレビ番組では、岡本信人が都内を散歩し、ガードレールのところに生えている雑草にペットボトルの水をかけて食べていた。調理することもあるようだが、生でも食べるらしい。

彼が野草を食べる理由は「おいしい」というシンプルなもの。また、「元気になれるような気がする」という理由もあるらしい。

また、災害時で食料が乏しいときなどの非常時にも役立つだろう。

ただし、野草ならなんでも食べられるというわけではない。その辺は彼もじゅうじゅう理解しており、無闇に食べないほうがいいと警告している。

野草には毒性の強いものが多い

元来、植物というものは毒を持っているものが多い。動物・植物ともに天敵が存在する。動物は移動できるため、天敵から逃げることが可能だ。しかし植物は、動くことができない。そこで身を守るために毒を持っているのだ。

我々が口にしている野菜や果物も植物だ。野菜は人間にとって毒性の低いものを食しているし、果物は品種改良により無毒化されているものが多い。

つまり、食べられる植物はほとんどが「人間に無害」と保証されているものなのだ。

一方、その辺に生えている野草は危険がいっぱい。無闇に食べると中毒症状を起こす。基本的には食べないほうがいいだろう。

一見食べられそうだが食べられない植物

日本の有毒植物』(佐竹元吉・監修/学研プラス・刊)には、野生の有毒植物に加え、園芸などで親しまれている有毒植物を紹介している。

例えばワラビ。山菜として食されているが、成分に発がん性物質である「プタキロサイド」が含まれている。実際にはアク抜きや塩漬けにすることで無毒化されるということだ。

秋口になるとよく食す「銀杏」。イチョウの種子だが、これも実は毒性がある。毒性があるのは、外種皮の部分。あの独特の匂いがする部分だ。触っただけでもかぶれてしまうので、食べたらどうなるのかはお察しのとおりだ。

ただし、外種皮の中の「仁」と呼ばれる部分は食べても大丈夫だ。

ザクロも毒性があるという。ただし、果実部分は問題なし。樹皮および根皮に毒を持っており、1日30〜60g摂取すると、嘔吐・めまい・下痢などの症状が起きるようだ。

お子さんやペットに注意

先ほども述べたが、普段口にしている野菜や果物は、人間が食べても大丈夫なように毒性を抑えられている。

一方、野草は自分たちを守るための毒を持っている。何の知識もなく食べてしまうと、最悪の場合「死」に至ることも。

大人ならばあまり野草を口にすることはないと思うが、小さなお子さんや犬・猫などのペットは、野草を口にしてしまうことがあるかもしれない。

思えば、小学生の頃はサルビアの花の蜜を吸ったり、近所になっていたビワやザクロ、イチヂクなどを食べていた。どんぐりも食べたいた記憶がある。

さすがに葉や茎は食べなかったが、一歩間違えていたら中毒症状を起こしていたかもしれない。

もしかしたら、野草を口にする機会が訪れるかもしれない。そのときに備えて、『日本の有毒植物』に目を通しておくといいだろう。

(文:三浦一紀)

日本の有毒植物

著者:佐竹元吉(監修)
出版社:学研プラス
有毒植物を野生種と園芸種を中心に約180種、写真で紹介する図鑑。植物を見分けるための解説と中毒症状、最新情報の有毒成分や間違えやすい植物を解説。山菜などと間違えて誤食する事故を未然に防ぎ、より植物と親しむために編集委員会が読者に贈る植物図鑑。

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