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「東京三大煮込み」ならぬ、「東京五大煮込み」とは!?

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≪東京三大たい焼き≫や≪江戸三大祭り≫…、最近では≪新三大東京銭湯≫など〝新御三家〟を名乗る流れまであったり。

日本人は「三大」や「五大」に馴染みが深く、最近の売れる本のタイトルや、シェアされる記事のタイトルも、「知っておくべき3つのワケ」「失敗しない5つの法則」など、まとめるのが大好きだ。

でも、そもそもこの〝三大〟って誰が決めてるの?
って思ったことはないだろうか?

東京・江戸の三大●●

≪東京三大たい焼き≫は、柳屋(人形町)・浪花家(麻布十番)・わかば(四ツ谷)を、≪江戸三大祭り≫は、意外にも三社祭(浅草神社例大祭)は入れないのが一般的らしく、日枝神社山王祭・神田明神神田祭り・富岡八幡宮深川八幡祭りの三つを呼ぶことが多いそう。

この≪江戸三大祭り≫とは、江戸時代から伝わる神輿言葉「御輿深川、山車神田、だだっ広いは山王様」から、この三つの祭りを指すとのこと。でも三つ目は深川八幡祭りのほかに、三社祭や根津権現祭など諸説あり、また、答える人の「地元びいき」にて、回答もけっこう変わってくるのだとか。

そんな流れもあって、山王祭と神田祭りに三社祭を加えたものが≪東京三大祭り≫などと呼ばれるように…。

ほかには、江戸時代から屋号が残っている薮蕎麦、砂場蕎麦、更科蕎麦の三つを≪江戸三大蕎麦≫と呼ぶなど、「「江戸三大●●」は歴史にひもづく傾向が。一方で、「東京三大」というのは比較的新しいもので、その分野の権威が名づけたものが多そうだ。

東京と煮込みの、〝煮詰まった関係〟

そんななか、冬に食べたい居酒屋の代表メニュー「煮込み」にも、〝東京三大〟が存在するのをご存じだろうか。

〝東京三大煮込み〟は、居酒屋界の権威・太田和彦(おおた・かずひこ)さんによって提唱された。彼の著書『居酒屋大全』(講談社)には、≪東京三大煮込み≫は、北千住の「大はし」、森下の「山利喜」、月島の「岸田屋」を指し、さらに、立石の「宇ち多゛」と、門前仲町の「大坂屋」を加えて、≪東京五大煮込み≫と呼ぶと記されているのだ。

そもそもなぜ東京に煮込みなのか? 歴史を紐解いてみよう。
もともと戦前から、東京にはすき焼き風の牛すじ煮込みを出していたお店が多かった。そして戦後の食糧難を機に豚モツを使った料理を出すお店が増加。そのお店も煮込みを出すようになった結果、全国的に見ても珍しいほど煮込みをメインとした酒場が非常に多い地域になったのだ。なかでも、この≪東京五大煮込み≫と呼ばれる店の並びは、下町エリアばかりに集中している。

そこで今回は、最近ことに注目を集める下町の酒場、「立石」エリアの居酒屋を濃密にまとめ上げた電子書籍『居酒屋礼賛(立石編)』(浜田信郎・著/学研プラス・刊)を紹介しよう。≪東京五大煮込み≫として観光名所的な酒場にもなっている「宇ち多゛」は省き、立石で訪れるべき煮込みの名店や、おでんの老舗、立ち食いの串揚げ店、極め付けは、スーパー内で飲めるシステムなどが紹介されている。各店舗の位置を案内したマップも付いており、立石のハシゴ酒には必携の酒場案内となっている。

著者の浜田信朗さんは、先述した≪東京五大煮込み≫の生みの親・太田和彦さんとも親交があり、掲載酒場数延べ約4000軒という神ブログ「居酒屋礼賛」を主宰。この方も居酒屋界の権威といって過言ではないだろう。

冬の寒さもなんのその。
煮込みのプルンっとした食感同様、心も弾む街、「立石」へ繰り出そう。

(フムフム編集部)

居酒屋礼賛(立石編)

著者:浜田信郎
出版社:学研プラス
2003年より続く、掲載酒場数延べ約4000軒の飲み歩きサイト『居酒屋礼賛』が、ついに電子書籍となって登場! 第一弾となる「立石編」では、居酒屋の聖地・立石で行くべきディープなお店を10軒厳選しました。 立石駅に降り立ったら、この1冊(スマホ)片手に、千ベロのハシゴに挑戦! 行きたいお店が決まったら、MAPリンクをポチッ。 巻末には、立石エリアをまとめた便利なMAPもついているので、効率よくハシゴ酒を愉しめます!

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