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英語はモノマネでうまくなる

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今でこそ、ごく当たり前となったTV番組の二カ国語放送。ところが導入当初は、地上波で放送されるハリウッド映画をオリジナル音声で見るためにも別売りコンバーターの取り付けが必要で、本当にめんどくさかった。
ほぼすべての番組でオリジナル音声が選べるようになった今、この機能を一番堪能できるのはスポーツ番組だと思う。アメリカならMLBからNBA、そしてNFL。イギリスならプレミアリーグ。
当然ながら日本で制作された番組も英語放送に乗せられる。筆者が大好きなのは、大相撲中継の二カ国語実況だ。

大相撲中継英語副音声

大相撲中継は、英語放送でも実況アナウンサーとコメンテーター、そして花道レポート担当アナウンサーという構成のチームで進められる。それぞれの担当が何人かいる中、ここで絶対に紹介しておくべき実況アナが二人いる。
まず、トム・クインさん。熱い実況は、まるでアメリカンフットボールの試合を見ているようだった。実際、寄り切りで勝った力士に対して「タッチダウン!」と叫んだこともある。
熱量で引けを取らないのはデイブ・ウィギンスさん。こちらは常にハイテンションなトークショー・ホストみたいに、ちょいちょいアメリカンジョークを織り交ぜながらテンポのいい喋りを繰り広げる。
お二人の実況のおかげで、さまざまな国の相撲ファンが増えたはずだ。

〝上手投げ〟を英語で言うと

子どもの頃から相撲が好きだった筆者は、中学生の頃決まり手の英訳について調べてみたことがある。久しぶりに同じことをやってみようと思った流れで見つけたUSA SUMO(http://www.usasumo.com/learn/rules-techniques/)というサイトに、次のような決まり手が示されている。
・Frontal force-out
・Push-out
・Outside belt-throw
・Lift-out
・Rear foot sweep
どんなシーンが思い浮かびましたか? 上から寄り切り、押し出し、上手投げ、つり出し、そしてすそ払い。まったく興味がない人にとっては何のイマジネーションも浮かばないだろうが、「ああ、こう言うのね」と思う人も必ずいるはずだ。

とにかく真似してみよう

高校の頃通っていた英会話学校の先生から「うまくなりたかったら、誰でもいいから好きな人を選んで、その人の仕草から口調までモノマネしてみなさい」と教わった。これはとてもいい方法だと思う。文章力を上げるために好きな作家の文章を真似て書くといいと言われるが、それと同じだ。そう言えば、某新聞のコラムを書き写す専用ノートなんていうのも売られている。話をどこまでも広げるなら、写経に近い感覚かもしれない。
誰かのモノマネをしていると、イントネーションとか文章を切るべき部分、強調すべきところも具体的にわかってくる。ちなみに、高校生だった筆者がまねしたのは、当時まだFENと呼ばれていた現AFN(米軍放送網)で番組を持っていたウルフマンジャックとか、アメリカントップ40というランキング番組の司会者ケイシー・ケイサムだった。

オウム返しの英語

同じ先生が教えてくれたことがもうひとつある。それは、オウム返しだ。最初は意味がわからなくてもいいから、聞こえたままをオウム返しで口に出して言ってみる。音が完全にコピーできたと感じら、文章を見る。意味がわからなかったら辞書で調べて、今度は意味を理解した上でオウム返しを繰り返す。こうすると、意味と字面と音が結び付いて、立体的な形で記憶に残る。
最近、筆者がオウム返しとモノマネを組み合わせて実現しようとしているのが、『ディール・オア・ノーディール』というクイズショーでMCをしていたカナダ人コメディアン、ホーウィー・マンデルの喋りだ。この人、声も滑舌もすごくいい。会話の間まで含め、キビキビしたトークをまねしていると、実力よりもはるかに英語がうまい気になる。

コピペ感覚でしゃべってみよう

ここで紹介したメソッドの入り口にしたい一冊が、『ネイティブ英会話フレーズ集3240』(佐々木隆・著/西東社・刊)。〝会話の間をつなぐ〟、〝感情を表す〟、〝つき合う・恋愛〟、〝飲み会、カラオケ〟などシチュエーション別に便利なフレーズが紹介されている。
しかも、項目が五十音別にリスト化されていて、逆引き辞典としての機能もきわめて高い。順番に読んでいってもいいし、とりあえず使えそうなフレーズを抜き出して読むのもいい。それぞれの項目を見てみると、映画とかドラマで聞いたことがあるフレーズがある。ごく自然なシチュエーションで使える、ごく普通の響きの言い方ばかり集められているということだろう。
これを読んで、今の英語力に磨きをかけよう。メソッドはフレーズのオウム返しとモノマネ。目指すところは、もちろんホーウィー・マンデルの喋りの完コピ。

(文:宇佐和通)

ネイティブ英会話フレーズ集3240

著者:佐々木隆
出版社:西東社
★★ほんとうに使える表現満載!★★
生活、学校、仕事、旅行など、普段の生活できちんと表現したいテーマに基づく3240のフレーズを集めました。さらに同意表現や入れ替え表現も紹介。ネイティブが使う自然な表現が身に付きます。

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