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運命を変えるコスギの言葉

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私は会社勤めをしたことがなく、上司という存在を知らない。
だから、セクハラもパワハラも受けたことがない。
会社勤めをして、ひどい目に遭ってばかりいる知り合いは、「暁子さんは、いいですね~」とか「私もエッセイストになりたいな」と、言う。
うらやましがられるような毎日かどうかは、自分ではよくわからないが、1人で仕事ができるのは確かだ。「ダメじゃないか!」と叱ってくれる上司も、「もうあと一歩だよ」と、励ましてくれる同僚もいない。
エッセイストは1人で注文を請け、1人で書き、締め切りまでに原稿を送るを繰り返すだけだ。
好きで始めた仕事である。おそらく幸福なのだろう。

 セクハラは誰にされるかが問題だ

ある時、女の友達が言った。
「セクハラってさ、結局、何をされるかじゃなく、誰にされるかなのよ」と。
面食らう私に彼女はため息をつきながらまた言った。
「たとえばさ、嫌いな上司に『今日の口紅の色、いいね』と、言われるじゃない。誉めてくれてるわけよ。でも、嫌で吐きそうになるのよ。ところが、大好きな上司だと、口紅はもちろん、下着の色だって言いたくなっちゃう」
え~~っ。そうなの?
私は驚いたが、次の瞬間、まあ、そうだろうと思った。
言葉というものは、それを発する人、発する場面、その時の気分によっても、千差万別。
言葉の中にある魂、言霊は、人を傷つけたり、悲しませたりする。と、同時に、救うこともできるし、うっとりさせることもできる。

言霊の力

慶応義塾大学湘南藤澤キャンパス(SFC)では、小杉俊哉という魅力的な先生が自主的なゼミを展開しているという。
多くの学生が、小杉先生の言葉で人生を変えるほど衝撃を受けていると、口々に報告している。
影響力が半端ではないのだ。
すごい。
なかなかできることではない。
私もごくたまに講演や授業をしたことがあるが、聞いてくださった方に大切な何かを伝えたとは到底思えない。
しかし、小杉ゼミにはそれがある。
小杉ゼミに参加したいなと思う。
小杉俊哉という先生にお会いして、彼の言霊に打たれたい。
そうは思うものの、私が今から入学できるはずもなく、不可能な望みだとあきらめていた。
しかし、小杉ゼミの学生が作った『コスギの言葉』(小杉俊哉・著/クロスメディア・パブリッシング・刊)に触れ、ゼミの片隅で聴講を許され、暖かな言葉のシャワーを浴びているような気分に浸ることができた。

奇跡のゼミの3つのルール

小杉ゼミは「奇跡のゼミ」とも呼ばれている。
出席も、レポートも、テストも、単位さえない完全な自主ゼミだ。
単位欲しさに出席する者はなく、ただひたすら自分が学びたいと考え、先生の元にはせ参じた若者だけが参加している。

基本となるルールは3つだけ。

1、全力で楽しむこと
2、感謝を忘れないこと
3、そこから成長につながる学びがあること
(『コスギの言葉』より抜粋)

真心から発せられる先生の話

3つのルールを守る学生たちに、小杉先生が言葉をかける。

どんなに辛い経験でも死ぬほどのものじゃない
(『コスギの言葉』より抜粋)

東日本大震災で復興に取り組んでいるゲストスピーカーの話を受けて、先生が発した言葉だ。この言葉をかみしめながら、消極的で自信がなかった学生「せいや」が、今はアメリカで必死に頑張っているのだそうだ。

俺はダメダメだった
(『コスギの言葉』より抜粋)

小杉先生は、華麗なる経歴を誇るようにみえる。
NEC、Appleを経て、大学で教え、コンサルタントとしても売れっ子だ。
しかし、先生は自分のことをダメだ、何もかも中途半端だったと打ち明けたのだ。

他にも、”素の自分が一番強い”とか、”本当はね、恥ずかしいんだよ”、”成功するまで挑戦し続ければいい”等々、紹介しきれないほどの言葉が並ぶ。

「コスギ」が言うから意味がある

そのどれもが、1人1人の学生の可能性を引き出し、自分の殻を破って、新しい世界へチャレンジするきっかけとなっている。
小杉ゼミは受講するために抽選があり、倍率が3倍を越える人気を誇るという。
それだけ『コスギの言葉』に触れたい若者が多いのだ。
『コスギの言葉』が学生達の人生を変えるのは、何を教えてくれるのかが問題なのではない。
あくまでも、小杉先生が真心から正直にはき出す言葉だから、だから、大きな力となって若者を変えていくのに違いない。
ここでもやはり「誰がやるか」が大きな問題となるのだろう。

 (文・三浦暁子)

 

コスギの言葉

著者:小杉俊哉
出版社:クロスメディア・パブリッシング
――出席も、レポートも、テストも単位もない、「奇跡のゼミ」
●慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスには、出席も、レポートも、テストも単位もない、「奇跡のゼミ」がある。『起業家のように企業で働く』『職業としてのプロ経営者』(クロスメディア・パブリッシング)、『リーダーシップ3.0』などの著書がある小杉俊哉が受け持つ自主ゼミのことだ。
●ロングセラー書籍『起業家のように企業で働く』の著者、小杉俊哉。ゼミには起業家のような学生が集まっている 共通の目標も義務もない自主ゼミという環境下で、どうしてイマドキの若者が主体性を持ちながら、楽しさのなかで学びを創造することができるのか。
●その奇跡のような空間をつくりだすための「ことば」とは? 本書は、ゼミ生・卒業生が心の支えにしている「小杉俊哉のことば」集である。
●小杉俊哉による「コスギの言葉」も収録!

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