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彼女のキャバ嬢バイトを見抜く方法

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『OLですが、キャバ嬢はじめました』(鏡ななこ・著/イースト・プレス・刊)というコミックエッセイは、そのタイトル通り、モテ系OLがお金に困り、会社帰りにキャバクラでのアルバイトを始めるようになったというコミックエッセイである。本の中で、ヒロインに、何度もピンチが訪れる。恋人にこのバイトをしていることがバレそうになるのだ。つまりこの本を参考にすれば、キャバ嬢のバイトをしている女性を見抜くコツも、透けて見えてくる気がする。

おしぼりとライター

若いころ、私の周りにも何人か、昼に会社員か学生をしつつ、夜はキャバクラ嬢をしている子がいた。理由は、お金。学生の子は留学費用のために、ひとり暮らしの子は家賃のために、そしてお店を持つための開業資金を貯めている子もいた。彼女たちはかなり忙しそうだったけれど、不思議とキラキラしていた。あれは、会社や学校や恋人に秘密のバイトがバレないように、という緊張感もあったからだと思う。

ある時、その女友達も一緒に仲間と飲みに行ったことがあった。彼女はてきぱきとお酒を注ぎ、タバコをくわえた男性にはライターで火を点け、おしぼりでテーブルを拭き出してしまったのである。さらにはおしぼりでバナナなどの形まで作り始めた。もう、クセになってしまっていたのだ。男性陣の誰かが「おまえキャバクラで働いたことない?」と突っ込むのではとヒヤヒヤしたが、そんなことはなかった。それどころか彼女は「気が利くなあ」とその飲み会でモテモテだった。

金曜の夜に連絡が取れない

キャバクラは金曜日の夜が一番忙しく、その日はなかなか休めないそうだ。私の友達も、金曜日の誘いは大抵断ってきた。彼女が働くお店は日曜日が休みだったので、私と土曜日に飲みに出かけたことがある。その時、偶然居合わせた隣のテーブルの男性グループが一気飲みを始めた。その時彼女が反射的に「社長! 社長!」とあおり始めた。あれも、ちょっとびっくりしたし、彼女もそんな自分に驚いていた。

本の中でも、金曜の夜に連絡がつかないので、彼氏に心配されるシーンが出てくる。本にはキャバクラが混んでいるのが22時以降と出ている。その時間は接客中心で、なかなかスマホをチェックする時間も取れないだろう。ただし、残業や歓送迎会など別の理由で週末に予定が入ることもあるので、金曜の夜に連絡がつかないだけで「まさか」と思うのは早計である。

髪についたタバコの匂い

キャバクラでバイトをするようになった私の女友達は、タバコを吸うようになった。タバコでも吸わないと会話が続かないのかななどと思っていたけれど、そうではなかった。タバコの匂いがしみついてしまうので、自分が吸ったことにしないと誤摩化しきれないというのだ。本でも、髪についたタバコの臭いを気にするシーンがあった。恋人とは密着するし、髪の臭いを嗅ぎたがる人もいるだろう。最近のオフィスは分煙が進んでいるので、髪にタバコはそれほど残らないはずだし、タバコ臭はあやしまれるきっかけにはなるだろう。

しかし、私はホストクラブには時々行くのだけれど、店内に空気清浄機を備えるなどして匂いがこもらないようにしている店舗もある。さらに、最近の若い男の人はタバコを吸う人が少ない。お金がかかるし健康を損なう怖れもあるから吸わな い、と言う人が多いのだ。なので、水商売系のお店のタバコ臭自体が薄くなりつつあるのかもしれない。さらにこのごろは、髪に付いたタバコの匂い用の消臭スプレーまで売られて いる。

キャバ嬢のやめ時とは

あとは今だったらこんな言葉でカマをかけるのもありかもしれない。その言葉とは、これである。「マイナンバー制度が本格スタートしたら、キャバクラでバイトしている人は、会社に知られちゃうのかな?」。この話題をネットや雑誌でちょこちょこ見かけるので、ある程度知識を仕込んでから話しかけてみるのだ。向こうが真剣な顔で身を乗り出してくるかどうか、反応を探ってみるというのは、今しかできない秘策かもしれない。とはいえ、いずれの方法も、決定的な証拠を握るまでには至らなそうだけれども。

面白いことに、キャバクラ嬢をしていた私の友人達は、皆、ある時が来たらすっぱりやめた。それは「彼氏との結婚の可能性が見えてきた時」である。「本当に彼を好きになってしまったから、彼がいやがることはしたくない」「もう彼以外の男性とお酒を飲みたくない」などと言い出したのだ。そして今では幸せそうな結婚生活を送っている。だからこうも思えるのだ。彼氏に隠れてキャバクラバイトを続けている女性は、もしかしたらその彼との結婚をまだ考えてはいないのかもしれない、と……。もちろん人には色々事情があるので、一概には言えないことでは、あるけれど。

(文・内藤みか)

OLですが、キャバ嬢はじめました

著者:鏡なな子
出版社名:イースト・プレス
礼儀、気配り、会話力。強く優しく賢い女への道!──昼はOL、夜はキャバ嬢の、二重お仕事コミックエッセイ。いつも金欠状態のなな子、時給のいいキャバクラに飛びこんでみたけれど……彼氏にも会社にも内緒で、これから一体どうなるの!?

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