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アプリってこんなに何でもできちゃうの?

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ここのところずっと、私の頭の中をひとつのメロディが鳴り響いていた。
それは忘れようとしても忘れられないメロディで、どこかで確かに聞いたはずなのだが、どうしても思い出せない。
ふと耳にした曲だったので、曲名もわからないし、歌詞も不明のまま・・・。
けれども、もう一度、聞きたい。聞きたくてたまらない。
もう、どうかなりそうだ。

歩道橋の下で響いていたメロディ

その曲を耳にしたのは、偶然だった。
人混みをぬって、あわてて歩いているとき、3人の若者が歩道橋の下でギターの演奏を始めるのに出くわしたのだ。
ストリートパフォーマーというのか、昔風に言えば、大道芸人というのか。許可を得ての演奏かどうかさえわからない。
けれども、彼らの姿は私の胸を打った。
寒空の下、金色に髪を染めた3人の若者が懸命に奏でるギター。
拍手も喝采もないライブだったが、そのメロディは哀しく、心に響き渡るものとなった。

わからないままに日を重ね・・・

あのとき、せめて曲名を聞いておくべきだった。
急いでいたので、曲が終わるのさえ待たず、私は駅に向かったのだ。
後悔したが、あとの祭り。
仕方がないので、会う人、会う人に、私はうろ覚えのメロディを口ずさんでみせた。
わざわざ電話までして、電話口で聞いてもらったりもした。
答えは様々で、「知らないわよ」とか「どっかで聞いたことあるかも」とか「せめて歌詞がわかればね」「あのさ、ちょっと調子外れじゃない? わかんないわよ」等々。
結局、気にしたまま、日々を過ごすしかなかった。

やっとわかった曲名

そんなある日、私はアメリカからいらしたお客様をもてなすことになった。
よせばいいのに、私は聞かないではいられなかった。
「この曲、ご存知ですか? 歌詞も歌手もわからないんですけれど、聞いたことありますか?」と。
そして、またもうろ覚えのメロディを繰り返した。
わかるはずがないと思いながら・・・。
それなのに、彼らは「知ってますよ」とにっこりするではないか。

簡単なことだったの?

私を悩ませた続けたメロディ。
身もだえするほど知りたかった歌。
それは「ラストクリスマス」という曲だった。
ようやく、胸のつかえが取れて、私はすっとした気分になった。
あまりの気分の良さに、周囲にも、私が経験したこの「小さな奇跡」と言うべき出来事を自慢しないではいられなかった。
「とうとうわかったのよ! 知っている方に出会えたの」と。
すると、多くの若者が「何だ、それなら、これを使えば良かったのに」と、言いながら、携帯電話を出し、「ちょっとこれに向かって歌ってみてよ」と、言うではないか。

アプリ、この不思議な言葉

わけがわからんと、思う私に、彼らはアプリなるものの話をしてくれた。
なんでも、曲名をサーチするアプリがあり、それを使えば、気になる曲、わからないタイトルをその場で検索できるのだそうだ。
知っている人は知っているのだろうが、私は知らなかった。
画面の中央のボタンをタップして、iPhoneのマイクを向ける。
するとあらあら不思議、摩訶不思議、その曲に関する情報がすぐにその場で表示されるという。
すごい。でも知らなかったら、何の役にも立たない。
この世には他にもたくさんの機能があるアプリがあり、アプリあってこそ、iPhoneは万能になるのだという。

あなたにも作ることができる

そもそもアプリとは何だろう。
アプリは正式にはアプリケーションと呼ばれ、本来はゲームやメールや音楽プレイヤーといったOS上で動くソフトウェアのことをさす。
最初はアプリを作成・販売するために厳しい審査を通る必要があったため、一部のセミプロユーザーや企業しか作成することができなかった。
しかし、iPhoneが登場し、ガラケーからスマホへの移行が猛烈な勢いで進むと、様相は一変する。企業だけでなく一般の個人もアプリ開発・販売に参加できるようになったのである。

好きだったらトライしよう

iPhoneアプリ開発奮闘記』(またよしれい・著/デジカル(インプレス)・刊)には、iPhoneプログラミングの初心者であった著者・またよしれいが、いかにして、アプリを開発していったかが描かれている。
初めてアプリの開発に着手したときは、著者はC言語がなにかさえわからなかったというが、今や、いくつかのアプリ開発に成功し、次作は海外市場にむけての開発を考えるまでになった。
アプリ開発の世界はドッグイヤーどころか、まばたたきをする間に、新しいアプリが生み出されていると言いたくなるほどの猛烈なスピードで進んでいるようだ。
もちろん、その道は平坦ではないだろう。しかし、誰でも最初は初心者である。
チャレンジする心さえあれば、老人だって、中学生だって、その開発に関わることができるのだ。
iPhoneの世界に限らず、この世で大切なことは、自分の好きなことにかける情熱と忍耐と、遊び心なのかもしれない。
「アプリって、とにかくすごいのね」と、今頃になって知った私である。
ギターを奏でるのもいい、アプリを制作するのでもいい。
好きなことにトライする人生は幸福である。

(文:三浦暁子)

iPhoneアプリアイ発奮闘記

著者:またよしれい
出版社:デジカル(インプレス)
iPhoneアプリ開発においてほぼ無知であった著者が、開発をはじめて1年未満で3個ものアプリをどうやって開発したのか。多々の問題を乗り越えた半年間、沖縄でノマド生活、渡米を経験し、急速に成長する著者のiPhoneアプリ開発のノウハウを公開。これからiPhoneのアプリを開発したい方必読の1冊!

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