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お楽しみ会の定番出し物といえば……?

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小学生のころ、学期末ごとにクラスで「お楽しみ会」が開催されていた。クラス内でグループを作って、そのグループごとに何か出し物をするというものだ。先生がちょっとしたお菓子とジュースを振る舞ってくれたので、とても楽しみにしていた記憶がある。

お楽しみ会のメインは、なんといっても各グループの出し物。たいていのグループは、紙芝居をやったり、リコーダーを吹いたり、歌を歌ったりしていたと思うのだが、あまり記憶がない。なぜなら、目立ちたがりだった僕は、このお楽しみ会の出し物に心血を注いでいたからだ。

僕のお楽しみ会はお笑い路線まっしぐら

小学3年生の時は、クラスメイト(確か大人になって区議会議員になってたような……)を無理やり誘い、漫才をやっていた。ネタは全部僕が考え、お互いの家で立ち稽古を繰り返して本番に挑んだ。

1学期で披露した漫才が思いのほか受けたので、確か小学3年生のお楽しみ会は、3回とも漫才とコントをやっていたような気がする。

小学校6年の一番最後のお楽しみ会は、ものすごい気合を入れた。5〜6人のグループを作り、地球の歴史をワンシーンずつやっていくという、リアル紙芝居のような出し物をやった。

太っている友だちにブタの格好をさせ、ゴリラっぽい友だちに原始人の格好をさせ、舞台(黒板の前)を走り回らせて「原始時代」というナレーションを入れるだけ。これを各時代で繰り返し、最後はロケットを発射して「宇宙時代」でしめた。

衣装はメンバーの母親などにお願いして作ってもらい(うちは共働きでそんな余裕はなかった)、小道具はみんなで作った。

今思えば、なんでそんなことに力を注いでいたのかわからないが、すごい頭をひねって台本を作っていた記憶がある(この原稿よりも一生懸命だったかもしれない)。

大失敗した手品

一方、大失敗したときもあった。それは手品をやったときだ。手品はお楽しみ会の定番出し物だったような気がする。

だいたい、僕は手先が不器用で、手品には向いていない。なぜ手品をやろうと思ったのか全然覚えてないのだが、おそらくそのグループで特に出し物が決まらなかったので、「じゃあ手品にするか」というような、「とりあえずビール」的な感じで決まったのだと思う。

何が失敗したかというと、僕は2つくらい手品をやったのだが、はじめから仕込んだタネが丸見えだったことだ。

ひとつは、マッチ箱に入れた10円玉が消えるという手品。これはマッチ箱の片側に横長の穴を開けておき、そこから10円玉を抜くというもの。もちろん、マッチ箱にはちゃんと細工をしておいた。

手順としては、机の上にそのマッチ箱を置き、中に10円玉が入っていることを確認。その後、マッチ箱を振って音を出したあと、10円玉を抜き取る。もうちょっと詳しいタネがあるのだが、割愛する。

たったこれだけのこと。小学生がやっても充分できるくらいのレベルのものだったが、僕は机の上にマッチ箱を置くときに、切れ込みのある面を客席側に向けてしまったのだ。

最初から手品のタネを見せているのだから、何の意味もない。大失態だった。

それからは、お楽しみ会で手品を披露するのはやめた。僕が手品によって負った心の傷は、それほど深かったのだ(全部自分が悪い)。

超魔術には心理戦も重要

Mr.マリックのかんたん超魔術』(Mr.マリック・著/学研プラス・刊)を読むと、割と簡単にできそうな超魔術が載っていた。

「見えないサイコロ」という超魔術は、相手に想像で2つのサイコロを振らせ、その合計数を言ってもらう。そして、その数をトランプでピタリと当てるというもの。

これは簡単だけど奥が深い。まず、「2つのサイコロを振って出た目の数を言ってください」と言うと、たいていの人は6、7、8、9の数字を上げるという点。あとは、トランプに6、7、8、9が出やすいように細工をしておくだけ。もはや心理学だ。

懐かしい超魔術もある。「パワーで紙たおし」だ。テーブルなどに二つ折りした紙を立てて、手をかざすと倒れるというもの。これはもう、定番中の定番。僕も何度もやっていた。これは原理が簡単なので、興味のある方は調べてみてほしい。

こういう本を読むと、どうしても「ああ、あのときなんでマッチ箱を逆に置いたんだ」という、あのシーンが思い出される。どうも、軽いトラウマになっているようだ。

当時の自分がこの本を読んでいたら。もしかしたら、僕の人生は大きく変わっていたかもしれない。ああ、マッチ箱の向きさえ間違えなければ……。

(文:三浦一紀)

Mr.マリックのかんたん超魔術

著者:Mr.マリック
出版社:学研プラス
超魔術師・Mr.マリックが、簡単でどこにでもある道具や材料を使って、見た人みんなが笑顔になれるマジックを紹介します。わかりやすいイラストを使い、できる楽しさや見せる楽しさを伝えます。友だちと、親子で楽しめる世界にひとつだけの超魔術です。

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