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門外不出!? 剣道の奥義を得る方法。

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野球やテニスなど、多くのスポーツ選手たちは試合に挑み、勝利した喜びをガッツポーズで表現する。その姿は、感動を呼び大きくメディアに取り上げられ、たくさんの人々から喝采や賞賛を受けることができる。しかし、このガッツポーズが禁じられている競技があることをご存知だろうか?

それは、剣道だ。

実際に、剣道でガッツポーズを取り1本が取り消された試合が、以前放映されていた「トリビアの泉」という番組で紹介され、その時には69へえを獲得している。

そもそも、剣道はスポーツではなく武道であり、礼節を重んじているため、相手に対して非礼な態度をとることは禁止事項とされている。そのため、ガッツポーズは、相手にとって礼儀を欠いた行為とみなされ、試合でこれをすると、せっかく取った1本が取り消されてしまう。

剣道は3K競技!?

さらに、剣道は過酷な競技でもある。経験者ならわかっていただけると思うが、

  • とにかく防具がくさい。練習後は電車に乗るもの苛まれるし、女性が近くにいたら怪訝な顔をされる。
  • 夏だと防具の中は蒸し風呂状態。練習は裸足なので、冬は冷たい床の上だとシモヤケになる。
  • 稽古場に強い先生が現れると空気が一変。急に稽古が厳しくなり、数分後、泣きを見るハメに。

などなど。まさに「くさい、きつい、厳しい」の3K競技なのだ。
それでも、それを乗り越えてきた剣士だけがたどり着くことができる、それが剣道の最高段位である「八段」だ。

最高段位取得は超難関!!

昔は十段まであった段位も、全日本剣道連盟の段位審査規則改正により、今では審査が行われていない。そのため、現在の剣道最高段位は八段となる。この八段を取得するには、じつは相当難易度が高いのだ。

まずは受験資格だが、日本剣道連盟の「称号・段級位審査規則」によると「七段受有後10年以上修業し、かつ、年齢46歳以上の者」とある。ちなみに、初段を取得できるのは13歳から。それ以降は、二段を取るには初段を取って1年以上、三段を取るには二段を取って2年以上と、取得段位分の年数が経過しないと次の段位を受けることができない。つまり、七段を取得するまでに最低21年必要となる。さらに、それから10年経過しないと受験資格を得られないのだ。なんと気の遠くなるような話だろう。

さらに、注目したいのは合格率の低さである。日本剣道連盟のHPから2013年度の結果を見ると4,675人中42名が合格。なんと合格率は1%に満たない。まさに超難関の資格試験なのだ!!

剣道八段取得のカギは奥義にあり。

では、どうすればこの最難関である剣道八段を取得することができるのか?
八段の審査基準を調べてみると「剣道の奥義に通暁、成熟し、技倆円熟なる者」とある。剣道の奥義!?それはいったいどのようなものなのだろうか?

現代文明の最先端、グーグル先生に聞いてみてもわからなかった。おそらく、八段を取得した者しか知り得ないのだろう。そんな、剣道の奥義を得た達人たちの言葉をまとめた1冊がある。それが『新・八段の修行』だ。23人の達人たちが、剣道に対する心構えや稽古法、八段審査を受験する時の心境を語っている。しかし、残念ながらこの本の中にも、剣道の奥義については触れられていない。しかし、ヒントを得ることはできるはずだ。

剣道の奥義に少しでも近ずく方法がこの1冊に秘められている。剣道経験者には、ぜひ一読いただきたい。

(文・学研BookBeyond店長 酒井)

剣道 新・八段の修行

著者:高山幸二郎(著)
出版社:スキージャーナル
剣道界最高の段位である八段に合格し、さらに高い境地を目指して修業を続ける23人の剣士。『剣道 八段の修行』の続編として心・気・力一致を体現する若手八段の剣道哲学を綴る。

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