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なせばなるかも?根性をいれずに作るおせち料理

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毎年、毎年、「今年こそは頑張っておせち料理を用意しよう」と、思う。心からそう思っている。
それなのに、気づいたときは、「あ、まずい。今年も間に合わない!」と、なる。
そして、結局、スーパーにかけつけ、できあがったものを籠に入れながら、「来年は頑張ろう」と、なるのだ。
あぁ、駄目な私・・・。
こうして、新年をコンプレックスと共に迎えることになる。

おせち料理に対する夫の要望

結婚してすぐの頃は、それでも、夫に「おせち料理、何を作ればいいかしら?」と、聞いたりしていた。
もし、ここで、夫が「栗きんとん」とか「昆布巻き」とか言ってくれたら、まだマジメだった私は、ちゃんと何かを作ったと思う。
一応、新妻の頃は、素直だったのだ。いや、多分、素直なつもりだった。
ところが、夫はこう答えた。
「おせち料理? 雑煮とカレーだな。他はいらない。おせち料理は嫌い」
雑煮はともかくとして、カレーだと?
でも、まあ、お正月にカレーを食べてはいけないということはない。
夫の好物だし、ま、いいかとも思った。
以来、私はお正月になると、お雑煮とカレーを用意し続けた。

我が家のおせち料理

ある時、お正月に突如、夫の友達が8人、来ることになった。
麻雀大会をするというのだ。
急にそんなことを言われても、お雑煮とカレーライスしかない。
まいったなと思いながらも、大量に作ったカレーを出すと、それが大好評だった。
みんなちゃんとしたおせち料理を食べ続けていたらしく、「お〜〜!! 正月にカレーかよ。初めてだよ〜〜」と、言いながら、うまい、うまいと、ガツガツ食べる。
要するにお腹がすいていたのだ。
ご飯は5合炊いたのだが、足りなくなって、もう一度、炊かなくてはならなかった。
以来、「正月に、三浦太郎の家ではおせちにカレーが出た」と、言われるようになった。
みんなはゲラゲラ笑っていたが、私はちっとも嬉しくなかった。面目ないなと思い、「来年こそ、ちゃんとしたおせちを作ってびっくりさせてやる」と、決心しながら、結局、35年間、おせち料理は用意しなかった。

年末は忙しいを言い訳に

子供の頃を思い出すと、実家の母は、一応、おせち料理を作っていた。
紅白歌合戦を見ながら、昆布巻きなどを煮ていて、それはそれでとても良い思い出だ。
栗きんとんを作るために、さつまいもを裏ごししながら、栗をつまみ食いばかりして、叱られたものだ。
まずいよな〜〜。
いつまでもカレーじゃな〜〜。
でも、面倒くさいし、年末は年賀状と大掃除と、年末進行の原稿を書いているうちに、ふと気づくと大晦日。
慣れない料理を作る気にはなれない。

今年こそはと決心し・・・

今年もまたカレーだよね〜〜と、思いながら、『12月31日でも間に合う簡単おせち』(星野奈々子・著/学研プラス・刊)を手に取った。
夫は相変わらず「俺、おせちは食わない」などと言っているが、今年こそは手作りおせち料理に挑戦したい。
12月31日から作れば間に合うようにタイムスケジュールが組まれていて、無駄がないし、何よりもおいしそうだ。
基本のおせちは、一の重が、数の子と黒豆、田作りに栗きんとん、紅白なますに伊達巻き。二の重は、少し上級でえびのうま煮、ぶりの幽庵焼き、松風焼き、酢ばすなど、かなり本格的で、格好がいい。
そして、三の重は煮しめ。
綺麗な写真を眺めていると、楽しくなる。

とくに作りたいレシピ

アレンジ料理も秀逸で、おせちに関係なく、いつも作っておきたいレシピも多い。
中でも「かきとにんにくのオイル漬け」は、どうして今まで作らなかったのだろうと思う。かきのむき身をオリーブオイルで焼き、醤油とニンニクを入れて、焦げないように煮つめ、ローズマリーとローリエ、ピンクペッパーを加えて、冷蔵庫で味をなじませる。
ただ、それだけなのに、 前菜にもなるし、パスタの具としてもおいしそうだ。是非、作ってみたい。

おせち料理はお酒のアテだ

おせち料理は思いつめて作ると、つらい。
それでなくても忙しい年の瀬をさらに憂鬱にする。
結局のところ、酒のあてと思って作る方がうまくいくし、楽しいのではあるまいか。
ワイングラスを片手にちょびちょび飲みながら、大晦日におせち料理を作ってみたい。 電子書籍は大晦日にダウンロードできるので便利なことこのうえない。
そんなわけで、今年はカレーとお雑煮の前に、酒のアテとなるおせち料理で乾杯だ!

(文:三浦暁子)

12月31日でも間に合う簡単おせち

著者:星野奈々子
出版社:学研プラス
たった1日で基本のおせち17品が作れるスピードレシピや、作りおきして大晦日はつめるだけのアレンジおせちを紹介。タイムスケジュール&買いものリストも便利。今回は持ちよりおせちBOOKを新たに収録。年末年始のごちそう作りはこの1冊で完璧!

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