ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

女性は好きな男性ほど直視できない

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

男性は好意を感じた女性には視線量が増え、好意を感じない女性には視線量が減るという(『二者間における視線行動の表出に及ぼす対人感情の影響』広島大学・飯塚雄一氏調べ)。

しかし女性はそうではない。よく「彼女は僕のことを良く見ている。だから彼女は僕のことを好きなのだ」と解釈する男性がいるが、どうやらそれは違うようである。女性は、相手が同性だと視線の量が増えるが、異性の場合は視線が減る、つまり見つめる時間が少なくなる(同調べ)。人間は恥じらうと、目線を逸らそうとする。女性が男性を長く見ることができない原因は、それかもしれない。

 

羽生くんがまぶしい!

羽生結弦くんが今年の冬も大活躍だ。史上最高得点を連発し、あちこちの大会で優勝を飾る。会場での歓声もかなりのもので、時には次の選手の演技の邪魔にならぬようにと羽生くんが「シー」とファンに静寂を促す場面もあった。私自身もソチ五輪の前から「羽生くんは人気が出る」と断言していたので、とても嬉しい。

でも、私は羽生くんの試合をリアルタイムで観ることができない。あまりの緊張に、心臓がドキドキして苦しくなるからだ。なので大会が終了し、羽生くんの順位を知ってからおもむろにスポーツニュースを観る、ということを繰り返している。なぜ直視できないか、それは心配だからというのもあるけれど、何より羽生くんがまぶしすぎて、ナマで直視できないのだ。

テレビでさえも、正視できない

こんな弱虫は自分だけかと思っていたのだけれど、このたび『フィギュアの時間です☆』(さいきょーきかく(Y)・著/朝日新聞出版・刊)というコミックエッセイを読んだら、著者たちも同じ状態だったので、ほっとした。著者は浅田真央さんのファンで、やはり試合をリアルタイムで観ると緊張感がすごいため、録画で観ることもあるという。その頃にはもう結果が出ているので、順位だけでなく、転倒の有無なども知ってから視聴できるので、心臓には悪くはない。

「なぜそんなに緊張するの? テレビなんだし、羽生くんがあなたを見ているわけでもないのに」と笑われたりもするのだけれど、やっぱり画面越しであっても、試合の張りつめた緊張感に、こちらの指先が冷たくなってきてしまうのだ。決死の表情でリンクに上がり、たったひとりで闘っている彼のすごさ、それは大勢の人の期待を背負っている強さでもある。私はその緊迫から逃げ出しているのかもしれない。当の羽生くんは凛としているというのに、なんという弱虫なファンなのだろう。

王子様VS庶民

女性は好意を抱く男性を直視できない。遠くからなら見つめられるが、対面というと途端に逃げ腰になる。理由は、恥ずかしいから、だけではないと思う。私の場合は、不出来な自分のことがいたたまれなくなるからだ。何年か前、三浦春馬さんのハイタッチ会が行われた。私はものすごく迷った末に行かなかった。母親のような年齢の、バツイチ子持ちの疲れ切った女が、御手に触れるなんて、身の程知らずすぎる! 本気でそう考えて、行けなかったのだ。

『フィギュアの時間です☆』を読んでいたら、羽生くんのトリプルアクセルを間近に観た人のコメントが出ていた。
「間違って大名行列の前に飛び出しちゃった平民みたいな気持ち」。
これに私はものすごく共感した。憧れのかたは、私にとって夢の世界の王子様。雲の上にいるかたのように感じている。近寄ることすら申し訳ない気持ちがして、できないのだ。同じように感じている女性がいたことは、なんだかうれしい。

目をすぐに逸らす女性こそ!

スターと一般人とはまた少し違うかもしれないけれど、好きになると直視しづらくなるというのが女心。けれど、向こうがこちらを見ていない時にはすかさず後ろ姿などをじっと見つめてしまうのもまた女心なのである。視線を感じて振り向いた時に、慌てて目線を逸らした女性がいるならば、もしかしたらその女性こそが好意を抱いているのかもしれない。

逆に言えばじっと見つめてくる女性は、特に恋心を持ち合わせていないか、もしくは相当恋愛慣れしたテクニシャンかもしれない。ちょくちょく目が合う、よく見られている、そういうことだけでは女性の好意は測れない。好きすぎてまぶしくて直視できずに、でもあたりを離れ難くてうろちょろしている、時々上目遣いにちょろっと顔色をうかがってくる、そんな女性に気づける男性が増えたら、世の中にはもっとカップルが増えるかもしれない。

(文・内藤みか)

フィギュアの時間です☆

著者: さいきょーきかく(Y)
出版社:朝日新聞出版
ある漫画家が、とあるお店の「OFFICE」のプレートを 「オフアイス」と呼んでしまうほどの 超ディープなスケオタ編集者と出会い、 フィギュアスケートの世界に目覚めていく、 フィギュア好きなら絶対笑えるコミックエッセイ! 氷上を舞う妖精、浅田真央! 日本男子のエース、羽生結弦! フィギュアと哲学の融合、町田樹! とにかくひたすらかっこいい、高橋大輔! 笑顔がとっても素敵、鈴木明子! 小塚崇彦、プルシェンコ、ヤグディン、デニス・テン、 パトリック・チャン、ソトニコワ、 みんな、みんな、だ――い好き フィギュアの採点方法や、ジャンプの違い、 選手の衣裳、観戦方法などを解説したコラムも満載! 初心者もフィギュアの世界の奥深さを知ることができます。 プロスケーター鈴木明子さんも推薦!!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事