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給食は大事な授業です

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公立の小中学校の多くで実施されている給食。学校給食法第2条には、その目標が規定されています。

(学校給食の目標)
第二条  学校給食を実施するに当たつては、義務教育諸学校における教育の目的を実現するために、次に掲げる目標が達成されるよう努めなければならない。
一  適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。
二  日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。
三  学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。
四  食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五  食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。
六  我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
七  食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。

(『学校給食法』より引用)

簡単に言えば、健康維持、食事への正しい理解、食生活を通じて命や食品について学ぶことが目的です。

僕の給食の思い出

自分の小中学生のときの給食を思い返してみると、給食は単なるお昼ごはんとしか認識していなかったように思います。好きな献立は「焼きそば+たまごスープ」、「ナポリタンスパゲッティ+コールスロー(みかん入り)」くらいで、あとはそれほど記憶に残っていません。

というか、小中学生の頃は好き嫌いが多かったため、いやいや食べていたことも多かったと記憶しています。

中学生の頃は、あんかけ系のものが苦手だったため、給食が八宝菜のときは給食をボイコットして、下駄箱のあたりで遊んでいました(別に不良というわけではありませんよ!)。

中学生の頃の給食は、好きな献立なども思い出せないくらい、記憶にありません。中学3年生のときの担任(現在はウクレレ職人)とたまに飲みに行ったりするのですが、給食の話をすると

「ああ、うちの中学の給食はまずいって評判だったしね」

とのこと。納得。

今の給食は手作り感満載でおいしそう

と、僕の給食の思い出はあまりないのですが、現在の給食はとてもおいしくなっているようです。

吉原ひろこの学校給食食べ歩記 <1> 今ドキ、給食の時間』 (吉原ひろこ・著/サテマガ・ビー・アイ・刊)は、料理研究家で食育(給食育)研究家の著者が、学校給食を食べ歩くという朝日新聞伊賀版・大阪版の連載をまとめたもの。この本には、個性豊かな給食が並んでいます。

この本、なんとなく給食について知りたいなと思って読んでみたのですが、各学校の給食調理員の方の取り組みなども書かれており、思わず感動してしまいます。そして、栄養豊富で安全、かつ多彩なメニューに驚かされます。

●お雛寿司・豆腐と具の汁・蒸しシュウマイ2個・菜の花と水菜の胡麻和え・雛あられ・牛乳
●麦ご飯・亀山コロッケ・茹でキャベツ・実だくさんの味噌汁・味付け海苔・牛乳
●鶏雑炊・ホキのアーモンドフライ・清見ミカン・ロールパン・牛乳

(『吉原ひろこの学校給食食べ歩記 <1> 今ドキ、給食の時間』より抜粋)

なんとおいしそうなメニューでしょう。今の小学生・中学生は幸せものです。

おいしく楽しく正しく食べる。給食は大事な授業

以前、仕事で食育セミナーを何回か受講したことがあります。一般の人向けのほか、学校の家庭科教諭や栄養士、給食調理員などを対象としたセミナーもありました。

そこで感じたのは、「給食に関わっている方はみんな頑張ってくれている」ということ。限られた予算に食材、文科省が発表する「学校給食実施基準」への準拠、児童それぞれの食事の捉え方(これは家庭での教育が大きく影響している)など、さまざまな課題があり、それをクリアしていくために日々努力しています。

『吉原ひろこの学校給食食べ歩記 <1> 今ドキ、給食の時間』を読んだり、セミナーに参加してみると、「給食は授業の一環なのだな」と改めて思いました。給食という授業を通じて、第一次産業について学んだり、栄養について学ぶ。そして、楽しく食事をする方法を知る。それが給食なのです。

おいしく楽しく正しく食べる。給食を通じて学ぶことは、人間にとって、とても重要なことなのではないでしょうか。

よい子の皆さん! 給食は大事な大事な授業です。農家や牧場の方々、給食を作ってくれている調理員の方々、メニューを考えてくれている栄養士の方々。多くの方が毎日の給食を支えてくれています。これからは、給食の時間は感謝の心を持って、おいしく楽しくいただきましょうね!

 

(文:三浦一紀)

吉原ひろこの学校給食食べ歩記〈1〉今ドキ、給食の時間

著者:吉原ひろこ
出版社:サテマガ・ビー・アイ
本書は、グルメ旅行記ではありません!前代未聞の初チャレンジ、「学校給食」食べ歩きの旅なのです!料理研究家・食育(給食育)研究家の吉原ひろこ氏が、とことんこだわった、給食とは?!食育とは。

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