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君は中二病を患ったことがあるか?

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最近よく耳にする「中二病」。実際の病気ではないが、中学二年生ごろの思春期の若者に見られる傾向を指すものだ。

この言葉を作ったのは伊集院光と言われている。彼がラジオ番組で「自分は中二病」と発言したことから、ラジオ内で流行。その後、インターネット界隈で使われ始めるようになったということだ。

30年前に中二病はなかったけれど……

僕の中学生時代には、まだ中二病という言葉はなかった。しかし、よく考えてみると中二病らしき症状が思い浮かぶ。

テレビで歌謡曲しか聴いていなかったのに、急に洋楽を聴き始める。
かけもしないサングラスをジャケットの胸ポケットに入れている。
友だち同士でファミレスに行ってコーヒーを頼む。
ギターを始めて、常にピックを持ち歩くようになる。
丸刈りだったのに髪を伸ばすようになる。
音楽に目覚め、ノートにオリジナル曲の歌詞の断片的なものを書き記す

まあ、よく考えたら中学生くらいの男子がやりそうなことばかりだが、思い返すとちょっと恥ずかしい。

設定やアイテムにこだわるのも中二病

Wikipediaによると、中二病は以下のように解説されている。

中二病(ちゅうにびょう)とは、「(日本の教育制度における)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語。転じて、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング。

Wikipediaより引用)

僕の中学生の振る舞いは、まさに中二病といえるだろう。しかし、まだまだ序の口のようだ。

中二病のもうひとつの顕著な特徴が、「今の自分は偽りの存在」というところ。たとえば、「自分の両親は本当の両親ではない」「俺は本当は宇宙人」などのように、本当の自分を隠して生活しているという設定をつけたりすることだ。

また、アイテムにもこだわる。右手にいつもバンダナをしていたり(そのバンダナを取ると何らかのパワーが発動してしまう。いわゆる封印の役割)、全身黒一色のファッションでミステリアスさを演出したりもする。シルバーアクセサリーなども中二病まっしぐらなアイテムと言える。

僕は、ファッションにはうとかったためサングラス止まりだったが、中二病をこじらせていたらバンダナの1枚や2枚、腕に巻いていたかもしれない。

中二病ワールドからいろいろな知識が得られる

中二病大事典』(レッカ社・著/カンゼン・刊)は、中二病の人が好んで口にしそうな用語を解説した辞典。「アルテミスの弓」「オーパーツ」「シュレーディンガーの猫」「フェルマーの最終定理」「ロンギヌスの槍」など、いかにも中二病が好みそうな単語が並んでいる。

ざっと目を通したが、ほとんどがギリシア神話、日本神話、物理学、数学などの単語だ。そう考えると、中二病って頭いいんじゃね? と感じた。

近年は、ライトノベルやゲームなどが、中二病ワールド全開だったりする。もちろんそこには、『中二病大事典』に出てくるような単語が盛りだくさん。

逆に考えれば、ライトノベルやゲームを通じて、神話や物理学などの世界に触れられるのだから、素晴らしいことだ。

30年ほど前は、今ほどライトノベル的なものはなかったので、そういう世界に触れるためには、割と難しい本を読まなければならなかった。

手軽に中二病ワールドに触れられるなんて、とてもいい時代だ。中二病になることで他人とは違う自分を見つけられ、ここではない別世界を知ることもできるだろう。

なんだろう、中二病っていいな。中二病バンザイ!!

でも、あまりこじらせないように。中二病はほどほどにね。

(文:三浦一紀)

中二病大事典

著者:レッカ社
出版社:カンゼン
穢れなき眼で刮目せよ !
オタク×ゲーム×アニメ×映画×マンガ× etc.=中二病 もっと知的に中二病を拗らせろ!
クトゥルフ神話、シュレーディンガーの猫、ラグナロク、マクスウェルの悪魔、セフィロトの樹、ネクロノミコン……etc 102項目収録!
神話から宇宙まで知識がもっと深まる 神話、悪魔・天使、幻獣・妖怪というファンタジーから 宇宙、数学、哲学・思想という科学的なものまで中二病が好きそうなものを真面目に解説しました。
本書の目的
本書は中二病的な人が集めがちな知識や、中二病的な作品に登場しがちな設定の源について、解説していこうという趣旨で作成された。 とはいえ、そうした元ネタの数はあまりに多く、とてもではないが すべてを紹介するのは無理である。したがって本書に掲載した項目は、 一般的にも名前が知られているような知名度が高いものが主である。 また、本書に掲載されている各項が中二病的というわけではない。
本書を使用するにあたって
本書の項目は元ネタの解説なので、「〇〇の元ネタって、△だよね?」 というような場合には役立つだろう。これらを押さえておけば、「有名なのに知らないの?」と、馬鹿にされることは少なくなるはずだ!

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