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天然の“エノキタケ”は冬に採れるきのこなのです

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日本人は世界でも有数の“きのこ”好きな民族だ。近所のイ●ンにでかけると、年間を通して多くの種類のきのこが販売されている。マツタケ、エノキタケ、マイタケ、シイタケ、ブナシメジ、エリンギなどなど。

きのこはスーパーで売っているホ●トや雪●まい●けの製品もうまいが、山で採ったきのこの旨さは格別だろう。

電子書籍化された図鑑はめちゃくちゃ便利

さて、私はこのフムフムのコラムの執筆をはじめるまで、電子書籍を読んだことがなかった。今となっては、小説やエッセイ、ハウツー本など、様々なジャンルの本を購入している。電車での移動時間など、空いている時間に気軽に活字に親しめるのが嬉しい。

そんな私がおすすめしたいのが、電子書籍化された図鑑だ。とにかく便利なのだ。紙の図鑑はリュックのなかで何かと邪魔で、重いし、持ち歩くのも面倒である。しかし電子書籍なら、スマホ1つあればいい。野に山に公園に手軽に持っていける。

きのこ図鑑 フィールドブック福井の里山・奥山』(本郷次雄・監修、福井きのこアドバイザー会・著/福井新聞社・刊)も、そんな一冊だ。きのこに出合ったらサッと確認できる。実際に使ってみて感動した。

きのこ中毒の撲滅にも貢献できるかも?

ふと思った。この利便性の高さは、きのこ中毒の撲滅にも役立つのではないだろうか?

日本ではこれまでに多くのきのこ中毒が発生し、死者も出ている。食用きのこに良く似た、クサウラベニタケ、ツキヨタケ、カキシメジといった毒きのこを誤って採集してしまうパターンが多い。

『きのこ図鑑:フィールドブック福井の里山・奥山』は、福井県内をターゲットにしている一冊だが、全国で見られるきのこは一通り網羅されているので、福井県民ではなくても充分に活用できる。

そして、監修者は日本のきのこ研究のレジェンドといっていい故・本郷次雄氏であり、信頼度は高い。電子書籍であれば、毒きのこの特徴もすぐに確認できるメリットがある。もっと、きのこ図鑑が電子書籍化されて欲しいと思う。

天然エノキはナメコにそっくり!

ところで、きのこに関するちょっとしたトリビアを紹介しよう。エノキタケは誰もが知っている食用きのこだ。あの白くて細長くて、鍋に入れるとおいしい、あのきのこである。では、みなさんは天然のエノキタケをみたことがあるだろうか。図鑑を紐解いてみると、姿かたちが全然違う。天然エノキはまるでナメコのようだ。きのこ全体も純白ではなく、茶色をしている。

そして極めつけは、エノキタケは冬に採集できる数少ないきのこだという点だ。写真をお見せできないのが残念だが、エノキタケは雪の中でも元気に成長する。キノコは秋しか採れないというイメージを覆す、数少ない存在だ。

図鑑をパラパラとめくっていれば、きのこの姿かたちの美しさに気づくはずだ。わざわざ図書館まで出かけなくても、電子書籍なら手軽にページをめくって、自然が作り出した造形美に触れることができる。いい時代になったもんだと思う。

(文:元城健)

きのこ図鑑:フィールドブック福井の里山・奥山

著者:本郷次雄(監修)、福井きのこアドバイザー会(著)
出版社:福井新聞社
福井県内で採取できる223種類のきのこを、カラー写真付きで掲載している。もともと携帯できるようにとコンパクトサイズにまとめたもので、きのこについての情報が凝縮されている。きのこの色で分類し、1種類ずつ採取できる季節、群生する場所、特徴などを解説。「食」「不食」「毒」「不明」が明記されている。基礎知識として、きのこの各部分の名称や用語、生態系、きのこ狩りのマナーを紹介。料理方法や観察の仕方なども分かりやすくまとめている。福井きのこアドバイザー会(笠原英夫代表)が編集し、元日本菌学会会長の本郷次雄・滋賀大名誉教授が監修した。

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