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「年収1000万円ブロガー」が心掛けていること

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ブログを書いて高収入を得ている人がいる。芸能人や有名人ではなく、このあいだまでサラリーマンをしていた40代の男性だ。会社を辞めたあと、2013年の収入は1000万円を超えたという。いっせんまんえん! うらやましい。友達になりたい。

くわしい話が『サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法』という本に書いてあった。わかりやすくて、すぐに実践できる内容だ。

「プロ・ブロガー」という生き方

1000万円をかせぐ立花岳志さんは、元サラリーマンのブロガーだ。ゲームが好きな人を「ゲーマー」というように、ブログを好きで書いている人のことを「ブロガー」という。

17年間つとめた会社を円満退社したのち、立花さんは「プロ・ブロガー」になった。月間160万回のアクセスがあるブログのすぐれた書き手であり、自分のブログ『No Second Life』を起点として、作家活動やセミナー主催などの事業をおこなっている。収益源は多様であり、まさにブログのプロフェッショナルだ。

現在の立花さんは、スマート体型の成功者だ。だが、むかしは大きな借金をかかえながら不安な毎日をすごしており、太っていた。100kg超えのデブだった。さらに、ご本人いわく「臆病者のサラリーマンだった」という。

大切なのはテクニックではない

当時の立花さんは、管理職として忙しい毎日を送りながらも「心の底ではやりたいことをして生きたいと望んでいるのに、一歩を踏み出すことができなくて、自分の殻に閉じこもったまま」だったという。

 でも僕は、心から満足のいく生き方を手に入れることなく人生が終わってしまうことに耐えられなかった。そして「人生を劇的に変える」と自分に宣言しました。2008年、38歳のときです。

人生を変えるために、「すぐにできること」は何だろうと必死に考え、たどり着いたのが「ブログ」でした。

(『サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法』から抜粋)

ブログで人生を変える? なにを大げさな……と思うかもしれないが、立花さんの人生は大きく変わった。

人生を変える、成功に必要なのは「人気ブログのつくりかた」ではない。年収1000万円ブロガーである立花さんがもっとも腐心したのは「良質なブログ記事を書きつづけるため、いかにして毎日の生活や心構えを整えるか?」ということだった。

ランチタイムにできるトレーニング

 たとえば、誰か一人が「俺、豚の生姜焼き定食」と言うと、思考停止してみんなが「あ、じゃあ同じモノで」となってしまうことがよくあります。
(中略)
そんなときに、敢えて違うメニューをオーダーしてみる。
(中略)
先にオーダーするということは、その場の主導権を握るということです。
ランチのメニュー決めなど、ごくごく小さなことですが、「人より先に決めないと、人に決められる」というのは大原則です。

(『サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法』から抜粋)

「他人より先に決めないと、他人に決められてしまう」。このフレーズを目にしたときハッとなった。つい空気を読んでしまったり、いい人を演じてしまったり。自分の生活に照らし合わせても、数えあげればキリがない。

「できない」は「しない」だけ

立花さんは「すべての結果は自分の意思で招いている」という。運や境遇は、かならずしも関係がない。

「ダイエットできない」のではなく、「ダイエットして我慢するより、美味しいものを食べたいだけ食べる快楽に身を任せていると決めている」のです。
(中略)
「時間が取れない」のではなく、「他のことに優先的に時間を配分しているので、このことには時間は使わない」という選択を自分がした、ということを意味しています。

(『サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法』から抜粋)

……これは耳が痛い。なにかが未達成のとき「忙しいから~ができなかった」と、つい考えてしまいがちだ。とはいえ、快楽に身をあずける心地よさは捨てがたい。セルフコントロールにおける第一の難関といえる。

「勝負」するためには「下準備」が必要

今回紹介した『サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法』は、タイトルどおり受けとめるならば「脱社畜、フリーランス礼賛」のように見えるかもしれない。だが、早とちりは禁物だ。
全編を読んだあとには、立花さんが相当な下準備をしてからプロ・ブロガーへ移行したことがわかる。

 人生を左右するほどの決断をするときには、決して一発勝負をしてはいけません。
(中略)
大きな決断をして成功する人は、決断をする前に、ありとあらゆる努力を積み重ね、決断が「勝負」にならないよう下準備しているのです。
(中略)
「大胆」と「無謀」は違います。「決断」と「無計画」も違います。
他人が気づくまでの、誰も見ていない場所での努力が大切なのです。

(『サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法』から抜粋)

さらには、先人たちの事例をいくつも引用して「安易にいまの勤め先を辞めてはいけない」と繰り返している。

著者の立花さんは、サラリーマン時代には業務統括マネージャーとして辣腕をふるっていた。会社員という職業へのリスペクトがなければ、17年間もサラリーマンを続けることはできないだろう。

ブログは生活習慣づくりに役立つ

本書タイトルを言いかえるならば「元サラリーマンだからこそ知っている、働きながら準備をして、好きなことだけで生きていくための方法」となる。

立花さんはサラリーマン時代、多忙な毎日のなかで効率良くムリのない自己管理のもと、3年間コツコツとブログを書き続けたのちに「プロ・ブロガー」として独立を果たすことになる。

ちなみに、具体的なブログ運用テクニックに関しては、同じ著者による『ノマドワーカーという生き方』や、ほかのブロガーによる『必ず結果がでるブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える 俺メディアの極意』が参考になる。どちらもテクニックの大盤振る舞いを楽しむことができる良書だ。

(文:忌川タツヤ)

サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法

著者:立花岳志
出版社:大和書房
サラリーマン生活に終止符を打ち、独立してノマドワーカーになった著者の仕事論。企業に依存しない新しいフリーランスのライフスタイルを提案・実践。
仕事をしているつもりの人と自分の力で食っていける人はどこが違うのか。「ワークスタイル=ライフスタイル」という生き方を始める方法。

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