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マンガで心理学を学び、楽に生きよう

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親戚に心理学者がいる。
山男で、「それでも心理学者なの?」と、聞きたくなるくらい荒っぽいところがあり、親しさも手伝って、かつてはしょっちゅう言い合いをした。
私が悩みを打ち明けているのに、「そんなことより、これから、みんなで蕎麦でも食いにいこうぜ」などと言って立ち上がるので、腹が立つのだ。
「そんなことよりって、何ですか? 私の話、聞いてるの? まったく、それでも心理学者?」と、ふてくされると、彼はにっこり笑ってこう言った。
「あのさ、俺、親戚のセラピーはやらないの。金にならないだろ」。
確かに・・・。私はセラピー料を払っていない。

人生は一度、苦しんでいてはもったいない

それでも、本当に困ったことが起こると、彼は親戚からサイコセラピストに変身し、専門医を探し出す。
例えば、夫が不眠で困っていたときは、わざわざ東京から神戸までやって来て、話を聞き、近所の心療内科を紹介してくれた。
「人生は一度しかない。眠れないで苦しんでいる暇はないよ。もったいないよ」
そう言って、手をつくしたのだ。
おかげで、夫は眠れるようになり、健康を取り戻した。

「私を怒っているでしょ」と、詰め寄られ・・・

私も助言を受けたことがある。ある知人のことで、困っていたからだ。
以前、「暁子さん、私のこと、怒っているでしょう?にこやかに接してくれるけど、本当は私のこと大嫌いでしょう? そうなんでしょう?」と、思い詰めた顔で迫る女性にどう対処したらいいかわからず、うろたえていたのだ。
私は本当に彼女のことを怒っていなかったし、嫌いでもなかった。そもそもそれほど親しくなかった。怒りを感じるほど親しい関係ではなかったのだ。
人はただの知り合いに激怒したりはしないものだ。
それなのに「怒っているでしょ? 隠さないで!絶対、怒っているわ」と、言われるのはつらい。

怒っているのは自分だった

私は困り果て、彼に相談した。
ちゃんと話を聞いてもらえるはずがないと思いながら、一部始終を打ち明け、私に何か問題があるのか、教えて欲しいと、真剣に頼んだ。
私の態度に彼女を不安がらせる何かがあるとしか思えない。そうでなければ、あれほど気にするはずがない。
すると、彼は珍しくちゃんと話を聞いてくれて、「それは簡単なことだよ。暁子じゃなくて、その人が暁子を嫌っているんだよ。理由はよくわかんないけど、暁子を嫌いでたまらないのは確かだ」と、断言するではないか。
えっ、なぜ?
私が彼女に何かしたというのか?

心理学が毎日を楽にしてくれる

すると彼はまたまた間髪を入れずに答えた。
「人はさ、いろいろな理由で人を嫌いになるもんだよ。彼女も暁子のことを嫌いだと感じている。けれども、そんな自分をイヤだと思っている。それではいけないと自分を責めてもいる。暁子が何か意地の悪いことをしたわけではない。でも嫌いでたまらない。その後ろめたさから、暁子が自分を怒り憎むと考えたくなるんだ」と。
おーーーっ、さすが、心理学者。
持つべきものは心理学者の親戚である。私は心が少し軽くなるのを感じた。
以来、私は心理学が毎日の生活を助けてくれると信じている。

心理学の効用、3つ

なるほど!とわかるマンガはじめての自分の心理学』(ゆうきゆう・監修/西東社・刊)は、精神科医ゆうきゆうの監修によるものだ。
専門家が日常生活のさまざまなことにアドバイスを与えてくれるので、親戚に心理学者や精神科医がいなくても、ピンチに陥ったとき、頼りになる。
自分を知る心理学の効用として、次の3つが挙げられている。
1:周囲に自分がどう見えているかがわかる
2:自分にはわからなかった自分がわかる
3:自分も他人も知らない未知の自分がわかる

心理学の方法論を用いれば、「自分の心を見つめる」、「他人の目を通して自分を見つめる」、「心理学を活用して自分自身を開拓する」の3つが可能だからだ。

巻末には細かいさくいんもあるから、ケースごとに悩みを解決することができる。
さんざんお世話になった親戚が、万一、困ったときは、この本を利用して、アドバイスをしたいと思う。
きっと「暁子、成長したね」と、喜んでくれるだろう。
私はこう答えたい。「さんざんお世話になったから、無料でいいわ」と。

(文:三浦暁子)

なるほど!とわかる マンガはじめての自分の心理学

著者:ゆうきゆう
出版社:西東社
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