ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

カブトムシVSクワガタムシ、強いのはどっち?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

少年時代、男の子なら誰もが昆虫好きだったはずだ。昆虫少年のヒーローといえば“カブトムシ”と“クワガタムシ”だろう。

私は夏休み、カブトとクワガタの採取にあけくれていた。無類の虫好き少年だったのだ。早朝、学校の裏山の木で、オオクワガタを捕まえたときの感動は忘れられない。

夢の対決、カブトVSクワガタ!

カブト&クワガタはなぜ、こうも男の子の心を奮い立たせるのだろうか。第一にかっこいい。そして、強そうだ。突き出たツノ、アゴが勇ましい。黒光りし、つやつやの光沢を放つ身体にも惹かれる。何から何まで男らしいのだ。見ているだけでゾクゾクしてくる。カナブンはきれいなのだが、なんか成金みたいでイマイチだ。

そういえば、むかしカブト同士を戦わせたことがあったが、カブトとクワガタの対決はさせたことがない。この両者がバトルしたら、どっちが強いのだろうか? 相撲で例えれば白鵬VS日馬富士のようなガチンコ勝負だ。見てみたい!

ガチンコ勝負の舞台は木の幹

どっちがつよい? カブト対クワガタ』(くぼひでかず・写真、いりさわのりゆき・文/学研プラス・刊)は昆虫界の王者同士の対決を、ビジュアル的に見せてくれる。写真が大迫力で、臨場感がある。目を輝かせながら昆虫図鑑をめくっていた、少年時代の感動が蘇ってくる一冊だ。内容をダイジェスト的に紹介しよう。

物語は、樹液が出ている木の幹からはじまる。樹液はカブト&クワガタにとってはご馳走だ。各地から虫たちが美味なる樹液を求めて集まってくる。しかし、虫たちの世界には通貨がない。食べ物は実力勝負で獲得しなければならない。先客がいた場合、熾烈な奪い合いが展開されるのである。

手に汗握る虫たちの戦い

樹液を啜っているグルメなカブトのもとに、クワガタが飛翔してきた。クワガタは樹液をよこせと迫る。しかし、カブトは一歩も譲らない。かくして、戦いのゴングが鳴った。カーン!

カブトはまっすぐのびた太いツノ、クワガタは鋏のような大きなアゴで戦う。クワガタはカブトの頭をアゴで押さえつける。圧倒的なパワーの前に、カブト、大ピンチだ。しかし、このままでは終わらない。相手の隙を突いて、カブトは前足を折り曲げて踏ん張り、勢いよくツノを引き抜いた。そして、素早くツノをクワガタの腹の下に潜り込ませると、思い切り持ち上げたのだ!

クワガタはカブトの力によって、吹っ飛ばされてしまった!

かくして、樹液を巡る戦いはカブトの勝利となった!

修羅場をくぐってきた野生の昆虫たち

最近、大人の間でもカブト&クワガタの飼育がブームらしい。販売目的で育てる人もいる。見た目のいい個体には結構いい値段がつくためだ。

ただ、個人的には野生のカブト&クワガタに惹かれてしまう。野生の虫は傷だらけである。百戦錬磨、修羅場をくぐり抜けてきたためだろう。漫画『北斗の拳』のケンシロウのようだ。

傷の無いきれいなカブト&クワガタはもちろんかっこいい。ただ、なんとなく男らしさに欠けるなあと思ってしまうのは私だけだろうか。

(文:元城健)

どっちがつよい? カブト対クワガタ

著者:くぼひでかず(写真)、いりさわのりゆき(文)
出版社:学研プラス
カブトムシとクワガタムシの対決を迫力ある写真で再現! 本書の特長は、隅々までピントの合った超ドアップ写真で構成しているため、まるで自分が小さくなって昆虫世界へ入りこんだように感じられるところ。巻末にカブト・クワガタ図鑑つき。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事