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酷寒の国に学ぶ冬支度

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2014年2月に関東甲信越地方を襲った豪雪は記憶に新しい。電車が動かず、試験会場に行くことができない受験生が続出するという異例の事態となった。再試験を行わなかった大学もあったため、本命の大学を受けることすらかなわなかった生徒も出たせつない豪雪だった。今、世界のあちこちで起きているのは、酷暑だけではない。冬に猛烈な寒波に見舞われるケースも増えているのだ。またいつか強烈な寒さに襲われた時、どのような備えをしていたらいいだろう。これから冬がやってくるので『アラスカ・ワンダホー!』(世鳥アスカ・著/イースト・プレス・刊)という漫画で、酷寒地の冬の過ごしかたを学んでみよう。

キャンドルを用意しよう

アラスカでは、年に二、三度、雪の重みで電線が切れ、停電が起きるという。オール電化の暮らしをしている人も少なくなく、電気が切れた途端、家の中は冷えきってしまうという。日本でも、豪雪の時期には停電が起きやすい。電気で動く暖房器具しかない場合は、毛布にくるまるなどしてしのがなくてはならない。万が一に備え、石油ストーブなど、電気に頼らない暖房器具を備えている家庭もあるという。

カルシウムを摂ろう!

アラスカでは冬に骨折する人が多いのだという。ハードにウィンタースポーツをするせいかなと思ったら、それもあるらしいけれど、もうひとつ大きな原因があるらしい。どうも日照時間が少ないために、カルシウム不足に陥っている可能性があるのだとか。アラスカは夏は白夜だけれど、冬は極夜となる。太陽は朝10時頃にならないと出てこないし、夕方4時頃には日が暮れるという。日光を浴びないと、人間の体内でカルシウムは育ちにくいのだろうか。

調べてみると、骨折は、カルシウム不足というより、ビタミンD不足で起きやすいものらしい。そしてビタミンDは、日光を浴びることで作られるものなのだ。ビタミンDが不足すると、骨にカルシウムが付きづらくなる。日にあまり当たれない時期には、サプリなどでビタミンDやカルシウムを補う必要があるのかもしれない。

南に旅に行こう!

日本人は、夏を避暑地で過ごす人も少なくない。軽井沢や小淵沢などが、都会から涼を求めてやってくる人で賑わう。アラスカではその逆で、厳しい冬に、暖を求めてハワイなどに行く家庭が少なからずあるのだという。夏休みが終わり、新学期になると日焼けして黒くなっている子どもが必ずいたけれど、アラスカでは、冬休み明けに、南で日焼けしてきた子どもがいるというわけだ。温かな気候で過ごすとというのも、寒さをしのぐひとつのアイデアなのだろう。

寒い寒いとガマンして過ごすよりは、無理のない気候のところに逃れるというのは、とてもいい。今はネットも発達しているので、仕事をあちこちでできる環境が整っているのだから、臨機応変に渡り歩くことができるのだし、これからは日本でも、季節に合う場所で暮らすというライフスタイルが、さらに増えるかもしれない。

『アラスカ・ワンダホー!』は、父親の転勤で、アラスカで暮らし始めた一家のコミックエッセイ。高校生から大学生の時期をそこで過ごした作者の、大自然まみれの日々がとても興味深い。冬だけでなく、四季のさまざまなイベントが、たとえば白夜の時に、眠くなるまで延々と遊ぶなど(白夜の日没は午前4時!)豪快なほどにのびのびとしているのだ。中でもオーロラを間近で観ることができるのは心底うらやましかった! 人々が自然と上手に共存している姿も、多くの人の参考になるだろうと思う。

(文・内藤みか)

 

アラスカ・ワンダホー

著者:世鳥アスカ(著)
出版社:イースト・プレス
突然の父の転勤で、アメリカ最北端の州・アラスカで暮らすことになった世鳥一家。オーロラや氷河や雪山や、野生の動物たちなど「これぞアラスカ!」という大自然とのふれあいと、国際色豊かな高校生活をおくるなかで見えてくるカルチャーギャップなど、読みごたえ抜群のコミックエッセイです!

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