ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

英語が出来ない主婦が、お金をかけずに我が子をバイリンガルに育てた方法とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

あなたは英語が得意ですか?

この質問に、迷わず「YES!」と答えられる人は、どのくらいいるだろうか。
2013年にEconomic Newsが20~49歳の男女1200名を対象に調査した結果によると、実に日本人の72%が自身の英語力について「英語は話せない」「単語を羅列する程度」と答えている。日本人の英語に対する苦手意識はかなり高い。

一方、ケイコとマナブ.netの調査によると、親が子どもに「習わせたい」と思っているお稽古ランキングでは、第1位が「英語・英会話」。
実際に「習わせている」お稽古ランキングでも、「英語・英会話」は第2位だった。

これは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、文部科学省から「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」が発表されたことも背景として考えられるが、純粋に「自分が英語を話せないから、子どもには習得してもらいたい」、「海外に行ったり社会に出ても困らないようにしてあげたい」という親心から、英語を習わせているケースが多いと推測できる。

そう、誰しもが子どもに英語を習わせたい、あわよくばバイリンガルに育て上げたいと考えているのだ。自分の英語力はさておき。いや、自分が英語が出来ないからこそ、子どもにはどうしても期待をしてしまうのか。

でも一体、どうしたら英語が出来る子どもになるのだろう?

お金をかけなくても、親が英語ができなくても、大丈夫!?

大阪に住む人気主婦ブロガーのタエさん一家は、「お金なし・(親の)学歴なし・海外経験なし」という”英語貧弱環境三拍子”家庭。にもかかわらず、息子は小6のときに英検1級を取得。見事、純国産バイリンガルに育て上げた。タエさんの息子・キリくんの動画は、YouTubeに多数アップされているので、一度検索して見てみてほしい。ネイティブ?と見間違うほどの、素晴らしい英語力である。

タエさんは著書『お金・学歴・海外経験 3ナイ主婦が息子を小6で英検1級に合格させた話』で、その秘訣を包み隠さず語ってくれている。

まず何よりも、「英語を身につけたければ、まずは日本語をしっかりと教えること」が大切だとタエさん。英語教育に熱を入れるがあまり、母国語である日本語が疎かになってしまうと、他の勉強での理解力や分析力が落ちてしまう。日本語の基盤をしっかりと作った上で、英語を学んでいくというスタンスの方が、結果的に英語も伸びるのではないか、という持論であり、これには大きく納得させられる。

そして、「英語を勉強させる」という意識を捨てること。勉強させよう、頑張らせようとすればするほど、子どもは英語がなにか特別なものと捉えてしまう。「日本語をあえて楽しく覚えようとしないのと一緒で、英語は楽しくする必要さえない。勉強するものでもない。ただの言葉だと思うのです」(本書より)。

ネイティブの子どもと同じ環境作りを

タエさんが徹底したのは、ネイティブの子どもと同じ環境を作ること。そのためには、読み聞かせ、語りかけ、テレビ番組、かけ流し、フラッシュカードなどの方法を用いて、とにかくたくさんの英語に触れさせる、これを実行したそう。特に語りかけに関しては、日常的に英語で子どもに話しかけることを常に意識していたという。

英語のテレビ番組を楽しみ、それらテレビ番組やアニメなどを録音したものをBGM代わりに流し続け、英語の絵本を読み聞かせ、自らも日常会話を極力英語にする。もちろん、普段外で友人たちと遊ぶときや学校では日本語。タエさん一家の場合は、キリくんが旦那さんと接する時間もすべて日本語だったという。つまり、タエさんとキリくんの時間のみがAll English。限られた時間の中で、意識的にネイティブの子どもと同じ環境を作ったタエさん。このことが、英語は「勉強するもの」ではなく、「当たり前のもの」としてキリくんに刷り込ませた勝因のようだ。

お金はかけないが、努力は必要!アメリカ人の母親に成り切れ!

でも、自分自身が英語が出来ないのに、英語での読み聞かせ、ましてや語りかけなんて出来るのだろうか?発音は?文法は?と不安になる人も多いだろう。

これにはやはり、親の努力が必須である。タエさんはまさに努力の人で、とっさに英語で話しかけやすいように、ノートに英語のフレーズを書き出したり、部屋のいたるところに英語のメモを貼ったり。何よりも、第三者に英語で子どもと話している姿を見られるのが恥ずかしい。ここが、多くの人に立ちはだかる壁であり、自身もそうであったとタエさん。大切なのは、発音が悪いなりに、楽しそうに絵本を読んであげること。日本語と同じ感覚で英語を使って語りかけること。そう、アメリカ人の母親に成り切るのだ。大丈夫、基本的に母親は皆女優である。中途半端な照れは不要。自分の英語力がどんなにひどくても、堂々と胸を張って英語を使うのだ。

英語育児パイオニアの経験を余すところ無く利用しよう

タエさんは、本書の中でこうも語っている。「どんなに良い教材だと謳われていても、それが自分の子どもに合うとは限りませんよね?」つまり、本書に書かれているタエ式息子バイリンガル育成法も、あなたにとっては必ずしも絶対ではないかもしれない。ただ、取り入れたいヒントは山のように転がっている。「英検1級取得までは望んでいないけど、日常会話くらいは話せるようになってほしい」のであれば、まずはタエさんがオススメしている海外アニメや絵本を取り入れることから始めてみてはいかがだろうか。

そして、彼女が唱える教え方は、英語以外にも通ずる。何かを会得させたいのであれば、それを頑張って勉強させるのではなく、楽しませるよう仕向けるのでもなく、あくまでも自然に、いつも近くにある存在として触れさせる。高価な教材を買わなくても、レッスンに通わせなくても、自宅で努力できることはたくさんあるのだ。大切なのは、「自分には力がないから、子どもに教えられない」と諦めないこと。

英語育児についてのみならず、我が子との接し方、教育方針など、目からウロコのポイントにたくさん出会える一冊である。

(文・水谷 花楓)

お金・学歴・海外経験 3ナイ主婦が息子を小6で英検1級に合格させた話

著者:タエ
出版社:朝日新聞出版
お金ナシ・学歴ナシ・海外経験ナシ。大阪にいるごく普通の主婦である著者が、3歳直前から英語育児を始め、子どもは英語ペラペラに。小5でTOEIC920点、小6で英検1級合格。英語育児の王道と言われる高額教材を使わず、プリスクール(英語幼稚園)やインターナショナルスクール(英語小学校)にも通わせずに、なぜうまくいったのか。誰でもできる英語育児のハウツー本。巻末に今すぐ使える語りかけフレーズや、おすすめの洋書・DVDリスト付き。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事