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川島なお美さんも。熟年結婚を選ぶ人々

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先日54歳の若さで亡くなった女優の川島なお美さんは、ワイン本やレシピ本や恋愛エッセイなどを何冊も出している著者さんでもあった。私も彼女が書いた『熟婚』という本を持っている。彼女は2009年に48歳で5歳年下の男性と入籍していて、本でも若いうちに急いで伴侶を決めず、ある程度年齢が熟してから結婚することの良い面を綴っている。熟年結婚とは、どのようなメリットがあるのだろうか。

早い結婚でのメリット・デメリット

私は24歳で「できちゃった結婚」をした。31歳の時に離婚をして以来、女手ひとつで子ども達を夢中で育ててきた。気づくと44歳。上の子は来年成人を迎えようとしている。周囲の独身の女友達からは「結婚、妊娠、出産、離婚、全部やっちゃっていいね!」とよく言われる。子どもが成人したら第2の人生、新たな伴侶を探せばいいじゃないの、と。そんな独身の友人の暮らしを見ると、むしろ羨ましくなる。未婚の彼女は出産で体型が崩れることもない。自分のお金を趣味や旅行に使うこともできるし、友達や恋人とゆっくり過ごす時間もある。同じ年齢なのに、結婚をするしないで随分と女の人生は違ってくるものである。

「早いうちに結婚をすると、体力があるうちに子どもを育てられる」などと良く言われる。でも私の場合、子どもが子どもを育てるようなものだったし、コミュニケーションも未成熟なままだったので、嫁姑問題などでの衝突も起きたし、結局、離婚もした。若いうちに相手の職業も固まっていないので、転職や転身などで生活が激変し、それが離婚に繋がる場合もある。若いうちの結婚は、離婚率も高い。厚労省の有配偶離婚率を見ると、平成25年のデータで25歳未満の離婚率が男女ともに40%以上とかなり高い。つまり若い結婚は、勢いや体力で突っ走ることができるけれど、リスクも高いということなのである。

熟年結婚でのメリットデメリット

結婚発表時、「私という名のワインを彼というグラスで熟成したい」という名言を遺した川島なお美さん。彼女も、ワインという趣味を仕事にまで高め、女優業にも打ち込み、しっかりと自身を確立した上で、有名パティシエと結婚した。お相手の男性もスイーツ修業に励み、そのジャンルで名を挙げていたかただった。彼女が結婚を決めた理由は「支えたいという男性が見つかったから」だと本には書かれてあり、その言葉の通り、結婚後の彼女は公私共に献身的に彼を支え、心底幸せそうであった。

こうしたアラフィフ(五十代前後)での結婚は、お互いに自分というブランドをある程度固めてからになるので、今後の人生設計もはっきりしているがゆえに、自分と近い生活スタイルの相手を選びやすい。無理のない結婚生活が送れるのだ。若いうちはお互いの人生に軌道修正が入りやすく、そのためにすれ違いも生じがちなのだ。こうした高年齢結婚は今後増える傾向にあるだろう。

『「熟年結婚」おつなもの』(負け犬返上委員会・著/清流出版・刊)という本がある。そこにも40〜50代で結婚した12組の実例が記されている。この本によると、厚労省の人口動態調査で35歳以降に結婚する数が、30年前の4倍にものぼっているのだとか。この本を読んでもやはり、バリバリ仕事をしてきた後、過去の恋愛についても振り返った上で、伴侶をじっくりと選んでいるケースが多い。自分をよくわかっているからこそ、相手を深く理解することができるのだろう。私も子ども達が成人したら、新たな伴侶を、焦らずに探してみよう。人生はまだまだこれからなのだ。

(文・内藤みか)

「熟年結婚」おつなもの

著者:負け犬返上委員会
出版社:清流出版
もう“負け犬”とは呼ばせない!12の実例で綴る熟年結婚の形…。

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