ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

「もうダメ!」を「まだ大丈夫」に変えるには

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

最近、奇妙な現象が起きている。
周囲にいる女の子達が、泣きながら訴えることが増えたのだ。
「もう我慢できない、上司だからといってあんまりだ」と。
そんなにセクハラが多いのかと思ったら、そうではなく、女性の上司からの叱責にもう辛抱ならんっと、わなわな震えながら訴えてくる。
それはちょうどかつての嫁姑の軋轢のように、どこを探しても解決策がないかのような絶望感に満ちあふれたものだ。

私は上司を持ったことがない

私にその答えを出すのは難しい。
私は会社勤めをしたことがなく、上司というものを持ったことがないからだ。
まだ学生のうちにドタバタと結婚し、10年間、専業主婦をしていた。友達はバリバリ働いていて、まぶしい存在だった。
「すごいな〜〜、あんなスーツ着たいな〜〜」と思いながら、子供のオムツを干していた。女の生き方について、考える暇もなかった。目の前にある汚れ物を片付けているうちに、一日が経ってしまうからだ。
私なりに悩みもあったが、少なくとも上司との問題は生じなかった。生じようがなかったのだ。それは幸運だったと思う。

悲しい叫びを前にして

「私に相談しても無駄よ。他をあたって」と、頼んでも、いったん、話し出した彼女たちの叫びは続く。
本当にひどい目に遭っているようだ。
それに、同じ会社の人には言いにくいだろう。
どこにも属さない私は、感情を吐露する相手としてちょうどいいのかもしれない。
私は私で、知らない世界の知らない悩みを聞いていると、新世界に旅するような気分になる。
学校でいじめが無くならないように、会社でのいじめも後を絶たないものなのだろうか。

自殺まで考える人もいる

いじめられた子供が死を考えるほど傷つくように、彼女たちも思いつめている。
学校は不登校という手があるが、会社は給料を受け取っている以上、休みにくい。
それに、上司とは折り合いが悪くても、他の同僚達とは会いたかったりするから、ことは複雑だ。
おそらく、彼女たちは誠実だからこそ、悩むのだろう。
一生懸命、働こうと決心して入社したからこそ、行き詰まってしまったのだろう。
学校なら、保健室や組替えで、自分を救うことができるが、そうもいかない。
実際、上司との折り合いに悩む人たちは、真面目な人が多い。そして、自分を曲げない面があるように思う。
悩みは深く、「死にたい、消えてしまいたい」という局面までいってしまうことさえある。

心の風邪に薬はあるのか?

季節の変わり目に風邪をひくように、会社でのつらさは、心の風邪というべき鬱となって、全身を蝕んでいく。
最初は、上司が嫌だっただけなのに、なぜか生きること自体が嫌だと思うようになる人も多い。
袋小路に迷い込み、なぜそんなに怒るの? 私が悪いの? 私は役立たず? じゃあ、どうしたらいいの? と、自分を責めに責める人のなんと多いことだろう。
そして、思う。
もう嫌、死んでしまいたい。
死んでしまおう。
それしかないわ。
・・・と、どんどん追い詰められていく。

困ったときのためのお医者さん

自殺の多い場所には「ちょっと待て」と書いた看板があると聞くが、悩み苦しんでいる人にその文字が見えるとは思えない。そんな余裕がない人もいるだろう。
だから、私は、会社の人間関係に悩む人の話を「私にはわからない。会社に勤めたことないもの」と、逃げ出す気にはならないのだ。
かといって、解決策は示すこともできない。わからないのだ。
だから、これは深刻だと思うと、精神科のドクターに行くことを勧める。
一緒に付き添って行ったこともある。
悩みのさなかにいる人は、ドクター探しも億劫でできないことが多いからだ。

「もうイヤだ!」を「まだ大丈夫」に変える術

医者にかかることを拒絶する人や、そこまで深刻でない人には、『会社・仕事・人間関係が「もうイヤだ!」と思ったときに読む本』(斎藤茂太・著/あさ出版・刊)を勧めたくなる。
有名な精神科医であり、随筆家としても名高い齋藤茂太が、細かなケースに分けて、人生の処し方を教えてくれるからだ。
「もうイヤだ!」の状態を脱却するためには、「まだ」と考えることが大事だと、彼は言う。

「もうダメ」ではなく「まだ大丈夫」、「もうおしまいだ」ではなく「まだこれから」、「もうぼろぼろ」ではなく「まだ元気」といったふうに。
( 『会社・仕事・人間関係が「もうイヤだ!」と思ったときに読む本』より抜粋)

どんなに辛くても、無理矢理に笑顔を作り、「もう」を「まだ」に変えながら、生きていれば、きっといつかは「大丈夫」と思える日が来ると信じたい。
愛する人とならともかく、大嫌いな人と心中して欲しくない。

(文:三浦暁子)

会社、仕事、人間関係が「もうイヤだ!」と思ったとき読む本

著者:斎藤茂太(著)
出版社:あさ出版
NHKのモタさんの“言葉”でもお馴染み斎藤茂太著者のロングセラー書籍
◆就職・転職・学校・人間関係が「もうイヤだ!」「イライラ!」しがちな時に読みたい1冊
◆300,000部越えベストセラー本が、Amazonキンドルでも電子書籍化!
◆iPhone電子書籍アプリランキング 1位獲得実績
ありえない、ムカついた、失敗した、評価されないetc.
あなたの『イヤだ!』を必ずスッキリさせます。
――――――大丈夫!!その「ピンチ」は「チャンス」に変えられます!
●会社がほとほとイヤになっても、、、。
●失敗ばかりしていても、、、。
●評価されていないと思っても、、、。
●デキる後輩が入ってきたとしても、、、。
●上司とうまくいかなくても、、、。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事