あなたも「プチ男尊女卑」かも!? 無意識の非モテ言動にご注意を

アラサー独身女性である筆者が仕事に疲れて、「もう一生寝て暮らしたい」と飲みの席などでつい愚痴ると、決まってその場にいる男性から返ってくる言葉が、「結婚すればいいじゃん」だ。

結婚したら余計寝ていられないと思うのだが、彼らの頭の中には「働かない女性=主婦」という図式が無意識のうちに染み付いているようである。そして、それが男尊女卑的な発想だということに気づいていない。

男尊女卑は「高プライド男」によく見られる

そんな男尊女卑的な発言は、「高プライド男」によく見られると指摘するのが、女性エッセイストの犬山紙子氏。
「負け美女」(美人なのになぜかモテない女性)や「痛男(イタメン)」(モテたい下心を本人は隠していても周囲にバレバレな男性)といったワードを生み出した彼女が、痛男たちの中でも特に「高学歴男性」にフィーチャーして著した『高学歴男はなぜモテないのか』(扶桑社・刊)の中には、現代女性をとりまくさまざまな「新3高男」たちの痛々しいエピソードが紹介されている。

本著で言う「新3高」とは、バブル期などにもてはやされた「高収入」「高学歴」「高身長」の3高とは少し違い、最後の「高身長」が「高プライド」になったものだ。

そして、特にこの「高プライド」こそが、過剰な自己防衛や自己顕示欲を招き、男社会の競争で劣等感を味わった時、自分より低い(と思いたい)女性に鬱屈した怒りや憎悪を無意識にぶつけてしまうのだという。

あなたも「プチ男尊女卑」?

そんな無意識のうちに男性が女性を下に見てしまうことを、犬山氏は「プチ男尊女卑」と命名し、下記のチェックリストを設けている。

  • 母親の扱いがぞんざい
  • 女芸人で笑いたくない
  • 韓流好きの女性は「マスゴミに踊らされている」
    <以下略>

上記は全9項目あるのだが、3つ以上あてはまると「確実にモテない」、7つ以上あてはまると「女にトラウマでもあるの?」という域に達するそう。すでに3つあてはまっているという方、危険ですよ〜。

男に対してもマウンティング

さて、そうやってヒエラルキーの上に立ちたがる男性は、格下だと思っている男性に対しても必死にマウンティングする傾向にあると犬山氏は言う。
その例として、「なあ、聞いてくれよ! こいつまだ童貞なんだぜ」「ねえ、●●ちゃん、こいつの童貞もらってあげてよ」といった会話を挙げているのだが、筆者もこのやりとりは何度も聞かされたことがある(うんざりだ)。

ただ、こういった男性は、同じく「格下をバカにするタイプの女性」のいいカモになるそう(いい気味だ)。

女性のマウンティングは男性とは違い、自分より明らかに「顔面偏差値」が劣る女性に「えー、●●ちゃんの方がぜんぜんかわいいよお〜」と言い放ったり、そのコを合コンでの汚れ役にしたりするそうだが、そんなずる賢い女性だからこそ、高プライド男の虚栄心をくすぐる「すごーい!」といった言葉を操って、いいように利用するとのこと。こわーい。

プライドを捨て、マヌケを磨け!

そんな高プライドをこじらせてしまった男性は痛男になりやすく、高収入・高学歴であってもモテないという。
だが、そんな痛男でも、今からでも女性にモテるようになる方法がある。

それは、痛さの中にも「かわいげ」を作ること。犬山氏が周りの女性に「男性に萌える意外なポイント」について聞いたところ、「寂しい猫背」「寝癖だらけの頭」「動物に見下されている」といった、どこか母性本能をくすぐるマヌケな特徴ばかりが挙げられたそう。

ここで大事なのは、それがあくまで計算されていない、自然なマヌケさであること。「マヌケでかわいい俺」に酔わないことが大切だという。また、当然だが、終始マヌケでもダメで、キリッと仕事をしている時とのギャップが重要らしい。

本著には他にも、「深みのある自分」を演出するためにアウトローの友人を持ちたがる、クソバイス(上から目線のアドバイス)をしたがる、などなど、現代版3高男に関する犬山氏独特の的確かつユーモラスな分析が満載なので、自分にその気を感じた人は処方箋代わりに手にとってみては。

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