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小学校で習う漢字でも、使い分けは難しい

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日本語の文字は少々特殊です。ひらがなに加え、カタカナ、漢字と3種類の文字を使い分けます。

特に漢字がややこしい。全部で5万字ほどあると言われていますが、音読みと訓読みがあり(複数存在するものも多い)、その上熟語になると読み方が変わるものも。漢字が苦手という方もいるのではないでしょうか。

小学校で習う漢字、わかりますか?

でも、小学校で習う漢字ならどうですか? 「バカにすんなよー。小学校の漢字くらい余裕だよ」と思うことでしょう。

小学校で習う漢字は1006字ありますが、基本的な漢字ばかりなので、知らないということはないと思います。

しかし、これが熟語になるとどうでしょう。意外と読めない場合もあるのではないでしょうか。

そこで、『読めなければ恥ずかしい!小学校漢字1006字』から、同音異字の二次熟語を出題します。「 」の中を漢字で書いてみてください。

1.父の「さいご」をみとる
2.町会費を「こべつ」に集金する
3.「けいしょう」の地に築城された

さあ、どうですか? 答えはこの後!

漢字は簡単でも使い分けが難しい

それでは正解です。

(1)父の「最期」をみとる
(2)町会費を「戸別」に集金する
(3)「形勝」の地に築城された

いかがでしょうか。正解できましたか?

(1)は「最後」、(2)は「個別」、(3)は「景勝」と答えた方もいるのではないでしょうか。

そう、日本語は使い分けが難しいのです。同じ読みながら違う漢字になると、意味が微妙に変わります。これを使い分けられるかどうかが、日本語の醍醐味とも言えます。

間違いやすい解答を解説

先ほどの3問の間違いやすい解答を挙げて、言葉の意味を解説しましょう。

【最後】物事の一番後。●最後の晩餐。
【最期】命が尽きる時。臨終。

【個別】一つ一つ別々。●〜指導。
【戸別】一軒ずつ別々。●〜訪問。

【景勝】景色がよい。●〜の地で観光に絶好。
【形勝】地形がよい。●〜の地で敵軍を防ぐ。

(『読めなければ恥ずかしい!小学校漢字1006字』より抜粋)

それぞれの漢字は小学校で習う漢字なので、難しくはありません。しかし、その簡単な漢字を組み合わせた熟語を正確に使うのは、意外と難しいのではないでしょうか。

正しい意味を理解してこそ漢字マスター

パソコンの場合、ひらがなを入力して変換をすれば、漢字が表示されます。最近では、日本語変換ソフトの性能がアップしており、前後の文章を分析して最適な漢字に変換してくれるようになっています。その精度は高く、任せておけばほとんど漢字の誤用はないレベルといえます。

しかし、日本語入力ソフトに頼りきりになってしまうと、いざというとき自分で漢字を書くときに「あれ? これどっちだっけ?」というように、正解がわからなくなりがちです。

漢字そのものは小学校で習うものでも、完全に使い分けをするのは意外と難しい。漢字マスターを目指すのなら、それぞれの漢字の意味を理解する必要があります。

見た目は簡単でも、奥が深い。漢字マスターを目指すなら、まずは小学校の漢字の使い分けから始めてみるといいかもしれません。

(文:三浦一紀)

読めなければ恥ずかしい!小学校漢字1006字

著者:丹野顯
出版社:学研パブリッシング
小学校で習う漢字1006字のみを使った漢字クイズ本。誰もが読めると思っているはずが、熟語になると意外に答えられずビックリ!? 1年生だけの漢字を使った学年別クイズやパズル形式など、多彩な出題形式で楽しみながら、言葉の豊かさに気づく1冊。

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