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脳科学者茂木健一郎に教わる「すぐやる脳」の作り方

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「すぐやる課」という部署を設置している市役所が、日本全国でどのくらいあるのか、私にはよくわからない。
けれども、日本で初めての「すぐやる課」が作られたのはどこか知っている。
1969年、千葉県は松戸市で、時の市長松本清が、市民のために、「すぐやらなければならないもので、すぐやり得るものは、すぐにやろう」という考えのもと、「すぐやる課」を作ったのだという。

 茂木健一郎がすぐやる課で働いたとしたら・・

もし、脳科学者の茂木健一郎が、「すぐやる課」に配属されたなら、ものすごいことになりそうだ。
もじゃもじゃ頭で、笑顔が素敵な彼は、市民からの要望を聞き、深くうなづくや、すぐに行動に移すだろう。「はい、わかりました」と、ニコニコしながら、その場で動き出す彼の姿が目に浮かぶ。
一方で、できないときの判断も瞬時に行うに違いない。「いえ、残念ながらそれは実現不可能です」と、同じような笑顔を浮かべながらもきっぱりと言い、ではどうしたらいいかを教えてくれることだろう。
勝手な想像ではあるが、彼はすぐやる脳の持ち主である。できないはずがないと、私は信じている。

グズグズモードを何とかしなくちゃと思いながらも

そんな茂木健一郎が私にはまぶしい。まぶしすぎる。
なぜなら、私は「忙しいしなぁ」と言い訳をしては、すぐやるべきことを引き延ばしてばかりいるからだ。しかし、私は知っている。自分のことだから、誰よりもわかっている。私はたいして忙しくなどない。
引き延ばせば引き延ばすほど、憂鬱になるとわかっていながら、ついつい「まあ、いいか、明日にしよう」となる、それが私だ。明日が明後日に、明後日が二週間後にと、ぐずぐず、ぐずぐずしているうちに日ばかりが経ってしまう。
何かを決めるのがこわいのかもしれない。
それでも、不思議なことに、連載原稿の締め切りに遅れたことは今まで一度もない。
気が小さいこともあるが、体があまり丈夫ではないので、いつ風邪をひいてもいいように早めに出しておこうといった、極めて消極的な理由である。引き延ばしたくても引き延ばす勇気がないのだ。
その証拠に、締め切りのない書き下ろし原稿となると、「寝かせてる」とか「もっと手を入れて」など言いながら、完成できない。

真面目にやっているつもりなのに

自分では真面目にやろうと思っているのに、いや、思えば思うほど、私は物事を先延ばしにする傾向がある。
そんな私だが、『結果を出せる人になる!「すぐやる脳のつくり方」』に出会い、「えーーーーっ、そうだったの」と、驚き、これは何とかしなくてはという気になった。

真面目に取り組もうとするほど、なぜかやる気が落ちてきます
『「結果を出せる人になる!「すぐやる脳」の作り方』より抜粋

というからだ。
そう。おっしゃるとおり。
私の場合、頑張って取り組もうとすればするほど、やる前からくたびれてしまい、エネルギーが枯渇する。
何とかしなくてはと思ってはいるのだが、うまくいかない。困り果てて、「なんかやる気が出ないのよね」と、周囲に訴えても、「今までやる気を見せたことあったっけ?」と、真顔で問い直される始末だ。

すぐ行動するためには何をしたらいいのか?

では、なぜ私たちは「すぐ行動ができないのか?」
それは、なんと

すぐに動けない人とは、脳の前頭葉が指示通りに機能して、抑制が利いてしまっている人のことです
『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」の作り方』より抜粋

そうか、そうか。
だったら、脳の抑制を外してやれば、私だって、すぐやる人に生まれ変われることができるのだろうか?
では、いったい何をしたらいいのか?
茂木健一郎によれば、自分が何か特別なことをやっているといった思いを捨てて、深く考え込まないようにすることが何よりも大事らしい。
フムフム、なるほど。

3つの法則

思い当たることがある。
私の場合、さあっ、頑張るぞと、思うと、かけ声ばかり勇ましく、実際に体が動いていないことが多い。
自分を叱咤激励しているうち、それだけで疲れてしまい、「ま、また明日にするか」を繰り返してきた。
すぐやる脳を作り出すためには、3つの法則があるという。
まず「瞬間トップスピードを習慣化」し、「雑談の時間をつくり」、「ベストエフォート方式を採用する」の3つを果たすのが大切だそうだ。
このコラムで細かく説明する余裕はないので、ぐずぐず人間を返上したいなら、すぐに『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」の作り方」』を読んで欲しい。
昨日とは違うあなたになれるかもしれない。
ところで、松戸市役所にすぐやる課を全国にさきがけて作った松本市長は、ドラッグストアチェーン店「マツモトキヨシ」の創業者として広く知られている方だ。
おそらくは、3つの法則が体の中にしっかりたたき込まれた人物だったのだろう。
すぐやる脳を持っていなければ、すぐやる課を作ることは不可能だからだ。
やはり仕事をする上で、「すぐやる脳」は大切なものだ。私も欲しい、すぐやる脳が・・。つかみ取ってみせる、すぐやる脳を・・・。

(文:三浦暁子)

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」の作り方 

著者:茂木健一郎(著)
出版社:学研パブリッシング
過重なストレスと処理すべきタスクに溢れた現代をタフに生き抜くには「すぐやる脳」が必要だ!脳科学者の枠を超え、抜群の創造力&行動力で縦横無尽に活躍する茂木健一郎が大胆提案する茂木式・行動力強化術。仕事、勉強、人間関係…これで全てがうまくいく!

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