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正月に雑草を食べるの? 俺んちはおみくじだったなー

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誰にでも、人知れず守っている言い伝えやジンクス、風習などがあると思います。僕はよく母に「夜に靴をおろしてはいけません」と言われました。詳しい理由は忘れてしまったのですが、新品の靴を初めて履くときは、明るい時間帯でないと怒られました。

どうしても夜になってしまう場合は、靴の底を砂などで汚してから履きなさいと言われていまして、現在でもその言いつけを守っています。

友だちにこの話をすると「なんだそれ?」と言われることが多く、おそらく我が家(というか母親の家系)に伝わる言い伝えなのでしょう。

やもりは死んだ人の生まれ変わり

また、小さい頃は「やもりは殺してはいけない」と言われていました。やもりは、「故人がやもりに生まれ変わって家を守ってくれている」からだそう。そういえば、叔母の家で長年飼っていた犬(マルチーズ)が死んだ後、家の雨戸にやもりが張り付いていたことがあり、「あれはチャコ(死んだマルチーズ)の生まれ変わりだ」と言っていたことを思い出します。

別に根拠はありませんが、そう言われるとやもりは殺せないなと思ってしまいます。

日本にはヘンな風習がいっぱい

このように、なんだかよくわからないけれど、昔からそう言われているから守っているという言い伝えや風習は、日本全国に見受けられます。それをまとめたのが『日本のヘンな風習』です。

例えば、香川県に伝わる風習。

それは「新しい風呂でうどんを食べる」というもの。家を新築した際、新しいお風呂は年長者から順に入り、湯船の中でうどんを食べるのだ。

(『日本のヘンな風習』より引用)

理由としては「うどんのように太く長く生きられるように」という願掛けらしいのですが、何もお風呂で食べなくてもいいような……。まあ、香川県らしいといえばらしいですね。

お正月に食べるものは?

お正月といえば、日本全国的にお雑煮などをいただきますね。地域によってお餅の形や味付け、具が違ったりしますが、お雑煮を食べるという風習は一緒だと思います。

しかし、お雑煮以外のものを食べる地域もあるようです。山形県では「スベリヒユ」という、そこら辺に生えている雑草を食べるのだそう。

山形県民はこの草を「ひょう」と呼び、茹でておひたしにしたり、煮物にして食べたりする。また、茹でたものを一度乾燥させ、お正月に水で戻して食べるのだ。

(『日本のヘンな風習』より引用)

その理由は「今年もひょっとしていいことがありますように」というもの。ダジャレじゃないですか!

山形が雑草を食べるなら、石川県はおみくじを食べるそう。といっても、紙をむしゃむしゃするわけではありません。

石川県には、県内を中心に出回るお正月用のお菓子「辻占(つじうら)」がある。これは、江戸時代から続く伝統的な干菓子で、砂糖と餅粉を混ぜた生地を赤、緑、黄色に色づけし、花のような形や巾着包み風に成形した和菓子だ。一番の特徴は、中に小さく丸めた紙のおみくじが入っていること。

(『日本のヘンな風習』より引用)

石川県民は、この辻占をひとり3個ずつ食べるそう。中の紙には「くよくよするな」「心にゆとりを」といった言葉が書かれており、3つの言葉をつなぎあわせて、ひとつの文として一年を占ったりするそうです。

いわゆるフォーチューンクッキーの元祖ですね。これはなかなか楽しそうです。

“ヘンな風習”にもそれぞれ理由がある

『日本のヘンな風習』には、日本全国265の“ヘンな風習”が載っています。昔から伝わる風習のため、現代では「??」なものも多いのですが、それぞれに理由があります。

家族の健康を祈ったり、死者を偲んだり、子どもの成長を願ったり。おもしろ本として出版されているタイトルですが、それぞれの風習のルーツを読むと、昔の人の想いが伝わってきます。

「ヘン」だけれども、それだけでは片付けられない。変わらぬ想いがあるからこそ、今でも続いている。それが“ヘンな風習”なのではないでしょうか。

(文:三浦一紀)

日本のヘンな風習

著者:知的発見!探検隊
出版社:イースト・プレス
これってうちの地元だけ!? 意外と知らないローカルルール 思わず鼻で笑いたくなるヘンな風習 「キュウリを食べてはいけない」(京都府) 「お風呂でうどんを食べる」(香川県) 「生後100日目にナマズを食べる」(宮崎県) 「くじ引きで義理の姉妹を決める」(山形県) など全国から収集した珍奇なローカルネタがズラリ。 我が地元の常識は他地域の非常識!? 抱腹絶倒必至! 笑う準備はいいですか?

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