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モテ老人になるために、今から習得しておきたいこと

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世の中にはセレブな老人ホームがあるという。もちろんそこに入居するにはお金がそれなりにかかるのだろう。でもそこではどんな生活が営まれているのかとても興味がある。『悪女の老後論』という新書では、著者の堀江珠喜さんのお母様が入居された老人ホームのことが書かれてあった。そこは、駅に近く便利で、館内にはレストランがあり、窓からは神戸の夜景が見えるのだという。

老人ホームで一番譲れないことは?

堀江さんによると、老人ホーム選びにおいて最も大切なことのひとつが食事だという。毎日のことなので、食事が口に合わない時は、確かに辛い。そして食事に力を入れているのは繁華街にも近い都市型ホームだという。近くに食べに行ける美味しい店がたくさんあるので、手を抜いたらそちらに食べに行かれてしまうからだ。

そういえば以前、寿司職人のかたが、老人ホームのイベントで寿司を握りに行くことがあると話していた。そしてホームの入居者は口が肥えている、とも。世の中には出張の寿司を堪能するようなセレブなホームがあるのだなと感心したけれど、そこも確かにターミナル駅に歩いていけるような場所にある都市型のところだった。グルメな高齢者は都心に近いところに終の住処を求めるのかもしれない。

モテ高齢者が身につけていること

『悪女の老後論』に書かれているホームにはインテリ高齢者が多いそうで、映画鑑賞や英会話、パソコン教室など好奇心を刺激するものが多い。こうなるとちょっとしたカルチャースクールのようだ。中でも興味深かったのが、社交ダンスサークル。実は私の叔父も80代にして社交ダンスサークルで楽しそうに踊っている。異性と触れ合いながら、音楽に沿って共に体を動かす行為は、高齢者の心身に良い刺激になっているのかもしれない。

ダンスサークルではもちろん、ダンスができる人がモテる。ダンスは一朝一夕で身につくようなものではないので、若いうちから踊ってきた男性はステップも軽やかだし、女性の接し方にも慣れていて、人気があるという。『悪女の老後論』では「初対面の男女ですら、何も躊躇することなく、手を取り方を抱くスキンシップ」ができるため、若返りの効果もあるかもしれないと書かれている。中学生時代、私たちはフォークダンスで異性と手をつなぐことにときめいていたが、年老いたら社交ダンスがその代わりになるのだろう。

55歳から入居できるホームも

ところで、老人ホームは何歳から入れるのだろう。調べたところ、55歳から入居できるところがいくつもあって、驚いた。食事や看護も付いているので持病を持つ独り身のかたは早々の入居を検討するのだとか。55歳というのはすごく早いけれど、よく考えると、食事も作らなくていいからラクだし、食費は1ヶ月3食3万円台からのところもあるようなので、むしろオトクかもしれない。それに、ロビーに行けば誰かとおしゃべりもできてさみしくない。シェアハウスの3食介護付き版のような感覚も、あるのかもしれない(価格はシェアハウスよりもかなり高いだろうけれど)。

私の周りの40〜50代のシングルたちは「今はいいけど、年老いても独りは淋しいから、誰かと暮らしたい」と皆、言っている。私も今はシングルマザーとして、働きながら2人の子どもを育てるハードな日々を送っているけれど、子どもらが巣立ったら、セレブなホームに入るのは難しくても、どこかの老人社交ダンスサークルに入ってみたい。そして綺麗なドレスを着て、踊りながら暮らすのよ……☆ ということでいつか時間が空いたら、早めに社交ダンスを習っておきたいな、と実はちょっと本気で考えている。

 

(文・内藤みか)

悪女の老後論

著者:堀江珠喜(著)
出版社名;平凡社
“悪女”で鳴らす(?)著者もいよいよ、老後を考えるトシになった。きっかけは、母の老人ホーム入居騒動。『楢山節考』イメージと戦いつつ、最善の選択と判断して作戦決行!さて、では自分自身の老後はどうするか?時は金より大事なり!をモットーに、本音でリアルに老後を考祭する。

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