かわいいテーブルフォトを撮るコツ、お教えします

おいしい料理やかわいい雑貨などを撮影した写真を「テーブルフォト」と呼びます。名前の通り、テーブルの上で撮影する写真のことです。例えば、家でおいしい料理を作ったときにパシャリ。テーブルの上にかわいい雑貨を並べてパシャリ。これらは全部テーブルフォトです。
写真を趣味としている人はもちろんのこと、スマートフォンのカメラ機能を使って手軽に撮影してSNSに投稿したり、ブログにアップしたりということも当たり前になってきました。SNSやブログを見ていると、ものすごくいい写真もあれば、被写体はいいのに写真がいまいちということも多く、少々残念。
そこで、実はカメラマンとしても仕事をしている私が、ワンランク上のテーブルフォト撮影術をお教えします。
デジカメとレンズの選び方
スマートフォンのカメラもいいのですが、ワンランク上の撮影を望むならデジカメを用意しましょう。デジカメには大きく分けて、レンズ交換ができないコンパクトデジカメと、レンズ交換ができるタイプがあります。
より本格的な撮影をしたい場合は、レンズ交換ができるデジカメを選びましょう。その際、レンズの選択も重要。焦点距離で言えば50mmから100mmのものがベスト。描写にこだわるのならばズームレンズよりも、単焦点レンズがベターです。
「F値」を小さくすればふんわり写真に
テーブルフォトと言えば、背景がぼけたふんわりとした写真ですね。このボケを出すには「絞り値」が重要。カメラの設定に「F値」というものがありますが、このF値を小さくするとぼけやすくなります。
例えば「F1.8」と「F5.6」で撮影した写真では、「F1.8」で撮影した写真のほうが大きくぼけます。
しかし、F値を小さくするとピントの合う範囲が狭くなります。被写体のどこまでピントを合わせたいのかによって、絞り値を適宜変更しましょう。
また、室内での撮影は目で見るよりも暗いものです。できれば三脚を使ったほうがいいでしょう。
「逆光」撮影が基本
写真の基本は「光」です。光の強さ、範囲、角度、色などを意識することで、写真の質は大幅にアップします。
テーブルフォトの場合、基本は「逆光」。被写体の背後から光を当たるように調整しましょう。光源は、太陽光が一番。窓際などに撮影スペースを設けるのがいいでしょう。
逆光の場合、どうしても被写体が暗くなるので露出補正は必須。プラス側に補正することで、明るくふんわりとしたイメージの写真になります。
窓から入る光が強いと感じたら、レースのカーテンをして光を弱めましょう。また、影が強いと感じたら、白い紙などを使って光が反射するように調整します。
こんなところにも気を付けよう
彩り写真家である川合麻紀さんの著書『ちょいかわフォト撮影テクニック』には、もっと具体的なテーブルフォト撮影テクニックが掲載されています。
例えば、窓からの光が強い場合の弱め方です。
もし、直射光では強いと感じたら、曇りや雨の日に撮る、あるいは直射光ではない時間を選ぶか、直射光自体を弱める工夫をします。(中略)不織布、障子紙、乳白色のゴミ袋、梱包材のプチプチなどを使用して工夫してみてください。
『ちょいかわフォト撮影テクニック』より引用
また、写真にとって重要な構図についてのテクニックも。
私が心がけているのは「主役はどれかはっきりさせる」ということです。テーブルフォトの場合は、主役がわかりやすいように配置する、ということになります。
『ちょいかわフォト撮影テクニック』より引用
まず、メインとなる被写体が目立つように構図を作り、その周りに脇役たちをバランスよく配置していく。テーブルフォトに限らず、写真全般に通じるテクニックです。
あとは、ひたすら撮る撮る撮る! 最終的には、たくさん撮影をして体で覚えることが重要。デジカメの場合は、フィルム代などを気にする必要はありません。撮って撮って撮りまくって、自分なりの撮影スタイルを身に付けてみましょう。
(文:三浦一紀)


ちょいかわフォト撮影テクニック
著者:川合麻紀
出版社:玄光社
かわいい雑貨、すてきな料理やお菓子、かわいくアレンジされた花束…。私たちのまわりには、たくさんの“かわいい”と“すてき”があふれています。家の中で、出かけた先のカフェなどで“かわいい”や“すてき”を写真に封じ込められたら、宝物がひとつ増えるようで楽しいでしょう。最近のカメラは、とても優秀なので、心が動いたら、心のままにシャッターを切れば、そこそこのきれいな写真は撮れます。でも、もし、少しだけ写真の技術的なことや光の扱い方を知って撮れたら“かわいい”は“すごくかわいい”に変わるかもしれません。この本では、カメラの基本的な知識や、「こんな写真にしたい!」を実現する具体的な方法をわかりやすく解説。小物撮影に不可欠なスタイリングや撮影場所の話も詳しく教えます。写真が上手になる、ヒントとルールを惜しみなく教えてくれる1冊です。
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