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汚部屋の住人から脱却せよ!

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いつでも気兼ねなく人を招待できる家にしたい。

もうすぐ七夕だが、こんな願いを持つ人は、世の中にたくさんいるだろう。いつでも人を呼べる=常に片付いた部屋。急な来客でも、慌てずすぐに家の中に入ってもらえる。これって、簡単そうに見えてなかなかハードルが高いことだと思うのは、きっと私だけではないはず。

彼氏も呼べないような部屋

私は今でこそ、そこそこ片付づいた(といっても、子どもたちの玩具やら何やらが常に散乱しているが)人並みの家に住んでいるが、昔はひどかった。学生時代の、実家の自分の部屋を思い起こすと、背筋がゾゾッとする。母親に「いいかげん部屋を片付けなさい!」と何度注意されたことだろう。
それは社会人になってからも変わらず、いや、むしろ悪化していた。毎日がハードワークで帰宅時間も深夜近く、休日もほとんど家にいないような生活を送っていたので、ワンルームの部屋の中は散々たるものだった。「今日帰ってきたら、片付けよう」、「今度の休みには掃除しよう」と思いつつ、結局実行に移さないまま時が過ぎ……。
引っ越し直後、会社の先輩たちが「花楓の新居を見に行こう!」と飲み会後に盛り上がったときも、気になる人とのドライブの帰りに「トイレ借りたいから、家に上がってもいい?」と言われたときも、丁重にお断りしなくてはいけなかった。だって、部屋が汚かったんだもの。誰かを家に呼ぶなら、一日がかりで掃除して片付けなきゃいけないような、そんな汚部屋だったんだもの。

汚部屋に陥ってしまった女

汚部屋。「部屋が散らかっている」がもっと酷くなった状態で、まさに足の踏み場もないような、そんな部屋。
よく、片付けられない芸能人が意を決して汚部屋を公開し、徹底的に掃除するようなテレビ番組の企画があるけれど(しかも、何故か女性が多い。もしかしたら、部屋が片付けられないのは女性が多いのだろうか)、程度の差はあれ、とても人様にお見せできない、誰かを呼べるような状態ではない部屋のことである。

そんな汚部屋をブログで公開して、一念発起、部屋の片付けに挑んだ人がいる。『アラサー女子が汚部屋を脱出するまで』のややこさんである。

社会人になって、家に帰るのが毎日夜遅くて、なんだかとても疲れてしまって、そうじをあとまわしにしているうちに 気づいたら汚部屋になっていました。
(中略)
職場ではそれなりに仕事をこなせましたが 私生活はめちゃくちゃです。部屋は荒れ放題、食事も不規則でどんどん体重が増え うっぷんを晴らすために 少ないお給料を、ムダなものに浪費していました。
「わたしは、いったいなんでここにいるんだろう」ときどきそう考えることもありましたが、忙しいあまりに、すぐに忘れてしまいました。
(『アラサー女子が汚部屋を脱出するまで』より引用)

嗚呼、他人事とは思えない。過去の自分に当てはまることばかり。

どうして部屋が散らかってしまうのか?

そもそも、どうして部屋が片付かないのか。
仕事が忙しすぎるから? 掃除する時間がないから? そもそも掃除が苦手だから? どれも間違いではないが、ややこさんは、ブログをまとめた著書『アラサー女子が汚部屋を脱出するまで』の中でこう振り返る。
「仕事さえ、忙しくなければ あの本に書いてあったみたいに あっという間にお部屋をきれいにできるのに。なのに、忙しいのが全部わるい。忙しい私、かわいそう。そう思って、かたくなに環境のせいにしていました」
しかしながら、転職して、帰宅時間が早くなっても、一向に部屋は片付かない。そして、ややこさんは気づく。自分の心の弱さから、仕事が忙しいことを部屋が片付かない言い訳にしていたこと。そんな弱い自分をそのまま受け入れて、まずはできることから始めよう、と。こうして、ややこさんは少しずつ、でも確実に、弱い自分とサヨナラし、汚部屋と決別することに成功したのだ。

 部屋が綺麗だと、心もスッキリ!

「部屋は心の鏡」。心が乱れていると、部屋も散らかってくる。部屋が汚いと、家でくつろげず、さらにストレスになる、という悪循環。実際、部屋が片付くと気分もスッキリ、前向きになれる。
もちろん、そんなことはわかっているけど、それでもなかなか片付けるきっかけがない、という人は、近々友人を家に招く予定を入れてみてはどうだろう。誰かがやってくるとなれば、嫌でも掃除をする。その機会が頻繁であればあるほど、部屋を片付ける理由ができるから、定期的に整理整頓をする理由ができる。

ちなみに私の場合は、昔から、よくこんな妄想をしていた。もしも駅で突然、大好きな芸能人と遭遇して、意気投合して、私の家に来ることになったら。もしもテレビ番組の企画で、大好きなタレントが「お宅訪問!」なんていって、突然家のチャイムが鳴ったら。そんなとき、部屋が汚すぎたら上がってもらえない。そうなったら、一生悔やんでも悔やみきれない。だから、部屋を綺麗にしておこう!と。
ただし、この妄想はもちろん現実には起こるはずもなく、結果的に部屋は片付かなかったので、やはり、妄想ではなく、現実的な目標を定めることをオススメする。

千里の道も一歩から。美しい部屋にするため、自分を変えるため、ややこさんのお掃除奮闘記を参考にしてみてはいかがだろうか。

(文・水谷 花楓)

アラサー・ややこのおそうじ奮闘記

筆者:ややこ
出版社:すばる舎
そこかしこがモノであふれ、足の踏み場もないほどにゴミが散乱し、見る限り人は住めそうにもないその場所は、「汚部屋」と呼ばれる。 本書は、仕事に追われ、いつの間にか汚部屋の住人となった著者本人がそこを脱出するまでのおそうじ体験記だ。 彼女がナゼ汚部屋の住人となってしまったのか? どうやって汚部屋を克服したのか? 年頃のアラサー女子が自分の“負”の部分を、ナゼあえて公開したのか?──。すべてのナゾが本書で解き明かされる!

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