ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

ブラック企業へ就職のススメ。ただし、起業を目指す人限定。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

巷にはびこり、社会問題化しているブラック企業。若者の労働力を搾取し、食い潰すおそろしい奴らだ。そんなブラック企業に敢えて就職するメリットもある。ただし、起業を目指す人限定だ。

起業を志すならブラック企業を目指せ!

起業したい君は、まずブラック企業に就職しなさい』はなかなか刺激的なタイトルの本だ。著者は、起業を志す人は率先してブラック企業を目指せと説く。決して、どんどん労働力を搾取されろということではない。ブラック企業に就職することで、経営のノウハウを学べ、ということなのだ。

それでは、就職するならどんなブラック企業がいいのだろうか?

「ブラック企業大賞」にランクインしている大企業だろうか?

著者がすすめるのは猛烈急成長“志向”企業である。それはすなわち、時代の流れに乗り、今まさに勢いのある企業のことを指す。1年ほどで猛烈に成長しており、従業員100人未満(理想は30人未満)で設立されて3年未満の企業であれば文句なしだという。ここで、某居酒屋チェーン店は選択肢から外れる。社員が数千人規模であり、スケールが大きすぎるからだ。

曰く、高齢化対応の分野、スマートフォンとその周辺産業、アジア関連、バイオ関連、再生医療関連の仕事などに猛烈急成長“志向”企業は多いのだという。

就職後にすべきことは?

さて、ブラック起業に就職したら、真っ先にやるべきことは何だろうか?

著者はこうアドバイスする。圧倒的パフォーマンスを発揮し、初月にして売上げ1番を目指せ、と。そして、経営会議や役員会に参加できたり、営業会議で発言が求められるくらいの立場になれるよう、がむしゃらに働くべきだという。

そうすることで、何が起きるか。社長の立ち振る舞いを間近で見ることができるようになる。社長や経営陣の周りで起こるトラブルやハプニングも観察できるようになる。生の事例(特に失敗の様子)を見ることは、後々自らが経営者になったときに確実に役立ってくるのだ。

ブラック企業から徹底的に学ぶべし

ブラック企業では他にどのような経験ができるのだろうか? 本著からポイントをいくつか拾ってみよう。

社内では、50を1000にするような無茶な要求がなされることも珍しくない。そのため、困難なことを飛び越えるべく無理をすれば、今までできなかったことが当たり前のようにできるようになるという。自身のスキルアップに繋がるというわけだ。

また、著者によると、日本の企業は10社のうち7社は3年以内に潰れてしまうらしい。ブラック企業も多くが早々と潰れてしまう可能性が高い。そこで、急成長した企業が崩壊していく光景を見届けるべきだとアドバイスする。

ここで会社がダメになっていく様子を見て、ざまあみろと笑ってはいけない。しっかりと目に焼き付け、反面教師にすることが起業のためには大切なのである。

修行は34歳までに終え、さあ起業しよう

ブラック企業に勤めることはしんどい。従業員に無理をさせるし、めちゃくちゃ働かされる。相当な体力と持久力が必要とされることは言うまでもない。

そのため、著者は「修行するのは34歳まで」とすすめる。34歳まで働いたら(もちろん、それより早くてもまったく問題ないだろう)、いよいよ起業である。ブラック企業で働いて学んだことを自らの経営に生かす。これこそが、著者が敢えてブラック起業で働いてみるべしとすすめる真の狙いといえる。

経験を生かして、さらにすごいブラック企業を作り上げるか、それとも福利厚生を充実させた社員に優しい会社を作るか。すべてはあなたの経営手腕にかかっているのだ!

(文:元城健)

起業したい君は、まずブラック企業に就職しなさい

著者:加藤順彦
出版社:ゴマブックス
ネット革命前夜から起業家として走り続けてきた加藤さんだからこそ書けた、起業家の成長の本質。すべてがあまりにリアルで鳥肌。 劇薬注意! 真に起業を目指す冒険者にのみお勧めします。 独立開業を目指す若者よ! いざ猛烈急成長“志向”企業へ! 将来、起業したいけど……、 どうすればいいか、わからない。やりたいことが決まらない。段取りがわからない……そんな君に贈る、行動指南書の決定版! 著者の経験を踏まえ、ユーモアを交えながら明かす、ブラック企業への就職のすゝめ。その真意とは……。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事