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口ベタでも大丈夫! 会話上手は聞き上手

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自分、口ベタですから。
なんて言い方をすれば、高倉健さんみたいでなんとなく魅力的にも感じられるが、実際「話が続かない」、「人とうまく話すことが出来ない」という悩みを抱えている人は多い。もっと、自分の思っていることを順序立ててスラスラ話せたらなぁ……なんて願っているあなた。でも、本当に会話が上手い人って、アナウンサーや芸人さんみたく、次から次へとうまい言葉が出てくる人なのだろうか?

答えは、NOである。(と筆者は思う)

会話上手は、聞き上手

私の友人でにこんな人がいる。
決して口数は多くないし、饒舌なタイプではないのだけど、彼女の発言には誰もが耳を傾ける。何より、彼女と話をしているとなんだか心地よい。その理由はいったい何だろうと考えた結果、こんな結論に行き着いた。彼女はズバリ、『聞き上手』なのだ。

他の人の発言に笑顔でウンウンと頷きながら話を聞く。絶妙なタイミングで、相づちを入れてくれる。時折、質問もしてくれる。だから、「ああ、私の話を聞いてくれてるな」と確信できる。そして、こちらの言うことに否定的な発言をしない。こうして並べてみると、まるで女神みたいな人だ。

聞き上手は、ビジネス上手

そういえば、最近契約した保険会社の営業マンは、いわゆる「営業マン」っぽくなかった。自分の会社の商品を一方的にゴリ押しするのではなく、あくまでもこちらの話に耳を傾け、合間合間に的確なアドバイスをしてくれた。保険会社というと、ちょっと胡散臭いなんていう勝手なイメージを持っていた私だが、こういうタイプの人なら信頼できるかも……と思えたのである。

一方、再三かかってくる電話の勧誘。もう出るのも嫌なくらいだが、その中でも特に不快になるのは、こっちが口を挟めないくらいの勢いで、言いたいことをまくしたてる人。電話は顔が見えない分、声のトーンや話すスピード次第で、相手に与える印象が180度変わってくる。営業トークがマシンガンのように飛んでくる、確かに饒舌かもしれないけれど、決して好感が持てないタイプ。そんな人はどどのつまり、聞き上手ではないのだ。

会話が続くコツとは……

会話上手は聞き上手。そして聞き上手はビジネス上手。この考察を実証してくれた本があった。アナウンサーで会話術の講師としても活躍している村松加王里さんの『会話が続くコツ』がそれである。

この本には、まさにタイトル通り「会話が続くコツ」が全部で45紹介されている。それらすべてにおいて共通しているのは「会話が続くコツは、聞き上手にあり」ということ。たとえば、「相手の話に反応する」「質問を駆使する」「会話のトスをする」「絶妙な合いの手を入れる」「否定はしない」など。まさに、先に述べた友人や営業マンの会話術そのものである。もしかしたら、彼ら彼女らは、この本を読んだのか?というくらい。

 会話上手になるために、真に必要なこと

本書には、他にも「ボディーランゲージを使う」「自分から先に心をひらく」「メモを取りながら話す」など、基本的には誰にでも簡単に真似出来そうな会話術が紹介されていて、口ベタな人にはかなり参考になる内容だ。
さらに、「会話が続くコツ」のアドバイスを見ていたら、より会話上手な人になるために必要なことが見えてきた。それはズバリ「演技力」だ。

「知らないフリをする」「とにかく褒める」「自慢話とうまく付き合う」「表情を豊かにする」……これらをうまくやるには、少しばかりの演技力が必要。あまり白々しい態度では、逆に相手に不信感を抱かれかねない。あくまでも自然に知らないフリをして、嫌味なく相手を褒めて、不快な表情を見せず自慢話を聞いて、自然な範囲で表情を豊かにする。いずれも、それなりの演技力が必要だと思うのだが、いかがだろうか?

ちなみに、村松氏は本書の中でこんなアドバイスもしている。

こじらせずに、自慢話を避けるコツ
以前、「自慢話をうまく避ける」というテーマで、NHKの『あさイチ』というテレビ番組に出演したことがあります。その時はママ友間でのやりとりを対象にした、効果的な方法を紹介しました。その内容は、次に挙げた3つです。
相づちを遅らせる……タイミングをずらした相づちを打ってみましょう。そうすることで相手は「この人、私の話を聞いているのかな」という不安を抱きます。マシンガントークのペースを落とすことができるのです。
わからない素振りをする……相手の話に対して眉間にシワを寄せ、怪訝そうな顔をします。相手は「この人、本当に理解しているのかな」と思い、自慢話がスローダウンしていきます。
質問をする……①と②の効果で自慢話が止まったり、スローダウンしたタイミングで質問をします。その質問次第で、自慢話をそらす決定打となります。
( 『会話を続けるコツ』より引用)

大変参考になるけれど、このコツを自然に、嫌味にならず実行するには、かなりの演技力が必要なのでは……!

ともあれ、人との会話に自信が持てない人、自分は口ベタだと悩んでいる人は、是非とも本書を手引に「聞き上手」を目指してほしい。出来ることなら、ほんの少しばかりの演技力を味方にして。

(文・水谷 花楓)

会話が続くコツ

著者:村松加王里
出版社:すばる舎
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